KEebidan’s diary

EBiDANオタクによる戯言ブログ。現在はM!LK一強。ZeBRA☆STAR大好きでした。

【雑談】EBiDANの活動年齢上限について、超特急の新メンバーオーディションから考えてみる。

 

※しばらくごちゃごちゃした文章が続きます。雑談のノリで書いた文章なので大目に見ていただけると幸いです。

 

 

 

少し前にはなるけども、超特急が新メンバーの募集を発表していましたね。

bullettrain.jp

私がこのことを知ったのは、ZeBRA☆STARの桑原柊くんについてTwitterでパブサしていたところ、妙なツイート*1*2を見つけたことがきっかけでしたが、超特急が新メンバーを入れることを決めたのは結構意外だと思ったし、驚きました。

 

からしたら超特急は別に特別応援しているグループでもないので、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、M!LKやZeBRA☆STARのようなメンバー入れ替えを何度か繰り返しているグループを推している身としては、今後の超特急がどのようになるか興味深く思う気持ちもあります。

個人的にこういう構成になるといいんじゃないかとか、少し妄想したりもしているんですが、妄想していて、少し思ったことがありました。

 

今の超特急のメンバーって何歳まで続けるつもりなんだろう?

運営は何歳までやらせるつもりなんだろう?

 

こういうことを言うと、8号車の皆様には嫌がられそうですが、正直、これはいろんな意味で難しい問題だと思うんです。

8号車の方々からしたら、いつまでも続けてほしいと思うでしょうが、30代40代まで続けていつまで経っても解散しない、それが当たり前としてしまうとEBiDANがどういう界隈になるか、もうすでにその様子を示している界隈があるでしょう。

そう、ジャ○ーズです。(以下、J界隈とします)

 

私自身J界隈は全く通ったことがないので知ったかぶりは入りますが、ここのJr.界隈ってなかなかヤバいじゃないですか。

少し前までは30歳まで認められてたのかな?少し前に実質的な22歳定年制みたいなのが導入されたらしいですが。*3

少しTwitterを見た感じだと、22歳で切るなんて!なんて意見もチラホラ見かけたけども、私はこの制度はいい制度だと思いました。むしろ22歳なんてかなり甘いと思いましたね。私だったら17歳で切ります。さっさと大学受験に切り替えさせて大学から真っ当に学生生活送らせます。そのほうが本人のためにもなるでしょう。*4

 

でも、これだけJr.が詰まってしまった背景には、上が出ていかないから運営するグループをなかなか増やせないという事情が大きかったと思うんです。実際、あの界隈は30過ぎてもアイドル続けるのは当たり前、40行っても普通に続けるグループもいくつもありますよね。

次々入ってくる若い逸材を生かそうとしたら、上のグループをある程度解散させないといけないのは少し考えればわかるでしょう。

運営だって人間なので限界がありますし、運営のためのお金も無限に湧いてくるわけではありませんからね。

 

EBiDANは歴史上、在籍時30歳を超えたメンバーはまだ誰もいません*5

なので、今のところある程度の若さを保っている界隈ではあるものの、短期間で結構な数のグループを作ってきたからか、すでに新グループ結成もピークを迎え、研究生余りが酷いことになっています。

今のM!LKやSUPER★DRAGONさくらしめじが研究生の頃は、中学生でもすでに研究生の中ではお兄さん扱いでしたが、最近の研究生は高校生も多くいるため、中学生はまだまだ若いという印象になってきています。

何なら高校を卒業してからも在籍し続けたメンバーも、数としては少ないですがすでに出てきました。

 

まだ一応デビューグループは(デビューグループとしては)それなりに若いんだけど、研究生は高校卒業までしても続ける子が出てき始めている。

正直そこまでの歳になったらもう諦めろよと私は思うんですが、多くのオタクはメンバー個人の人生なんてこれっぽっちも心配しないので「辞めないでほしい」と平気で言う。運営も変にゴリ押しする。

それで高校卒業後も続けてしまう子は今は少数派だとしても、オタクがこんな態度でいる限り、また運営が研究生ゴリ押しをやめない限り、今後増えていくんでしょうね。

そのうち、高校生ですらまだデビューには早い年齢と思われる時代が来るのでしょう。

それでいいのかEBiDANと思うわけですよ。

 

 

 

研究生がもうすでにこんな状態、そして超特急は最年長がもう27歳。30歳になるまであと2、3年ほどです。

研究生がこんな状態でいるのを見たら、40歳になっても超特急続けるってはっきり言って研究生にとっては迷惑だと思うんですよね。後輩のことを考えたらあと2、3年でさっさと解散(もしくは無期限活動停止)したほうがいい。

ただこれは、新メンバー募集を今回限りとしている場合です。

 

今回のオーディションの募集要項を見て、私は少し疑問に思うところがありました。

募集する年齢層は、15~28歳。超特急のメンバーは現在25~27歳なので、上限は理解できなくはなかったものの、下限がかなり下で驚きました。

15歳って、下手すりゃ中学3年生が応募してきますよ。

今の中学3年生って、STA*Mのりきまるくんや財部友吾くん、ZeBRA☆STARの真翔くん、EDAMAME BEANSの望大くんの世代です。彼らって、各グループの中ですら年少組に分類される*6ほど若いメンバーであるとも補足しておきます。

そんな若い子を超特急に入れるか?

その点不自然だなあと思ったんですよね。だって絶対バランス悪いじゃないですか。

 

今回、オーディションを開催するということで「EBiDANから入れろ!なんでオーディションなんだ!」って文句言ってるオタクもTwitterで一定数見かけたけども、超特急くらいの年齢のグループに研究生の年齢層として多い中高生を入れるほうが酷だと思うし*7PrizmaXのときみたいにオーディションを開催したのは正解だと私は思います。

でも、わざわざ15歳と下限をかなり下に設定しているあたり、一応高校生の研究生にも門戸は開いているようです。*8

形だけ一応開いているのか、本当にそんな若い子取る気でいるのかはわからないけど、私は、運営が今後の超特急をどうしていくつもりでいるかによって、若い子を入れるメリットはあったりなかったりすると思うんですよね。

 

可能性として考えられるのは2つです。

1つは、メンバーを追加するのは今回限りにし、今のメンバーと今回のオーディションで来たメンバーとで残り数年活動する。

この場合、今回のオーディションで完成されたグループを作り上げることになると思うので、中高生くらいの若い子を入れるメリットはほぼないと思います。

シンプルにバランス取れないでしょう。最低でも20歳以上の子を入れたほうがいいのではと思います。

個人的にこうすると面白いんじゃないかと思うのは、20~21歳の数少ない研究生から1人だけ取って、オーディションで22~24歳の子を2人取ったらいいんじゃないかと。ついでにボーカル2人、ダンサー1人がバランス良いと思う。

こうすると、全部で8人と、超特急としては縁起のいい人数になると思うのと、ダンサーとボーカルそれぞれにセンターが作れる体制になります。それなりに完成された陣形が作れそうです。

あと、最年少を元研究生にすることで、最年少なんだけど最年少らしくない、ちょっと生意気なしっかり者感が出て面白いんじゃないかなと思います。他の2人に先輩風吹かせたりね。*9

だけど、その子がたまに年下として甘えるところがある、なんてエピソードが出たら可愛いだろうなあとか、そういう楽しみ方もできそうですよね。

まあ私の勝手な妄想ですが。

 

もう1つは、今回に限らず、今後も定期的にオーディションしてメンバーの入れ替えを続け、グループを長く存続させていく。

この場合だったら、若い子を入れるメリットあると思うんですよね。

これはある意味、今いるメンバーがいずれ卒業していく前提での話になるんですが、もう既存メンバーが30近い現状で、超特急というグループを長く続けさせるために、長く続けられる若い子を入れる意味はあります。

最初は年齢差気になったとしても、メンバーの入れ替えを繰り返していくうちに気にならなくなっていくでしょうしね。

これが策としていいかどうかは別として、もしかしたら運営、こっちを考えているんじゃないか…?って気がするんですよね。

じゃなかったらちょっと募集かけるの遅すぎ。まあ、超特急運営のことなので普通に前者で考えていて今さらの募集になった可能性も全然あると思いますが、ぶっちゃけ超特急を30過ぎ、40近くまでやらせる気あるのかな?とも思うんですよね。そうなると、加入メンバーはそんなに長く活動できないことになるんですが…

 

もしそのくらいの歳までやらせるとしても、彼らはいいかもしれないけど、今度は下にいる研究生たちがなかなかグループを作れず困ることになるんですよね。

今小学生の子たちは中学生になり、中学生の子たちは高校生になり、高校生の子たちは大学生になり…とデビュー機会が与えられないまま成長し、そのまま消えてしまう子がまた多数出てきそう。

そう考えると、やっぱり早めに解散したほうがいいし、もしくは定期的に研究生に対して超特急加入のチャンスを与えてメンバー入れ替えシステムにしたほうがいい。

まあ暴論ですが、新メンバー加入が向かないグループだと思っていた超特急がついに新メンバー加入を試みているので、もうここまで来ればメンバー入れ替えシステムアリなんじゃないかって気もするんですよね。

むしろメンバー入れ替えシステムにするつもりないんだったらあと1、2年早く募集を決意すべきだったと思うし*10、今さら募集かけてる時点でそのつもりがあるようにしか思えません。

 

ただPRIZMAXと違って安定した人気は得ているから、30以降も普通にやりそうなのが怖いんですよね…アイドルなんて、中高生の年齢でデビューできたならぶっちゃけ20代までで十分です。10年くらい活動できれば十分でしょう。

こういうことを言うと「10年は活動できないと報われないんだ!」って意見も出てきそうですが、もうその時点でおかしいんですよ。中高生デビューで10年以上活動するのを前提とした売り方しているのが。

よく男性アイドルは長続きするけど女性アイドルは長続きしないと言いますが、別にこれ、J界隈が無駄に長続きしてるだけで本来男女の差はそこまでないと思うんですよね。男性でも30代40代アイドルはちょっとキツいし続けすぎです。

EBiDANの運営はメンバーにどの程度の年齢まで続けさせるか、J界隈を見てそのあたりよく考えたほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 

ここまで取り留めなくごちゃごちゃ語ってきてしまいましたが、一旦ここでまとめます。

私はJ界隈のように20超えても平気で研究生を続けるようなモデルはあまり真似すべきモデルではないと思うし、界隈全体として反面教師にするべきと思っています。そのためには、J界隈によくある30、40過ぎてもアイドルを続けるようなモデルも反面教師にすべきと思っています。

でも現状、デビューグループはまだそこまでには至っていないものの、研究生のほうはもう似たような現象が起きており、もしデビューグループが今後年齢を重ねても活動をこれまでどおり続けてしまうと、研究生の高齢化や研究生余りはますます酷くなっていき、J界隈と同じような状況になってしまうことが考えられます。

超特急は、今回新メンバーを入れることを決めたみたいだけど、もうすでに最年長があと2~3年で30歳になるような年齢である今、新メンバーを入れてどうするつもりなのか。30歳超えても普通に活動するつもりなのか。それとも若い世代にいずれ託す形をとるのか。

下の世代のことを考えたら、三十路に突入したらもう解散か卒業を考えるべきだし、それでもグループを存続させたいと考えているなら、若いメンバーを入れてでもグループを受け継がせるしかないのではないかなと私は思います。

どうなるかはわからないけども、EBiDANを愛する身として、今後が気になるところです。

私個人としてはJ界隈の二の舞を踏んではほしくない*11けども、推しには長く活動を続けてほしいというオタク心もあるだろうし、難しいところ。

上手くバランスとってやってくれたらなあと願うばかりです。

 

 

 

*1:https://twitter.com/bt_happy_/status/1517829678756614146?s=20&t=gOz5QCM55vwrZNQp56EDvQ

*2:さすがにこのツイートにはZeBRA☆STARの軽視しか感じられずイラッとしました

*3:希望者は相談の上で継続はできるとかだった気がするので、定年とも少し違う気もしますが

*4:まあ、そのあたりちゃんと考えていたような人は、今まででも言われなくてもすっぱり諦めて一般人に戻っていたでしょうけどね

*5:PRIZMAXは最年長の森崎ウィンくんが29歳で解散している

*6:真翔くん以外は各グループの最年少世代ですらある

*7:高卒以降の子もいるはいるけどもかなり少数だし、彼ら全員が超特急に適性があるとは思えません

*8:条件的に研究生もオーディションを受けるのは可能っぽいので

*9:まあその子にもよるでしょうが

*10:ユースケが辞めたのが2020年2月頃で辞めた理由も理由だったため、そんなすぐに決断できなかったかもしれませんが、前々から加入を考えていたなら今の体制を定着させる前に加入させたほうが良かったと思うし、メンバーの年齢的にも早めにしたほうが加入メンバーの活動期間をそれなりに確保できたと思うんですよね

*11:せめて30過ぎるのは仕方ないにしても40までやるのはやめとけ、と止めたい

アイドルは声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいいと思う話。~EBiDANのいくつかのグループの曲を聴いていて思ったこと~

 

 

 

 

少し前に原因は自分にある。のアーティストとしての退化を嘆く記事を書きましたが↓

keebidan.hatenablog.com

この記事を書く前後の頃から、彼らの最近の曲が魅力的に感じられない理由を多角的に見たいなと思っていました。

逆に言えば、私が「良い曲だ」と思った曲はどんなところが良くて魅力的に映ったのかを考えてみようと思いました。

 

というのも、最近の原因は自分にある。の曲は、曲そのものが魅力的でないのもそうだと思うんですが、歌ってるメンバーの声もあまり魅力的に聴こえなかったんですよね。

メンバーの良さが生かしきれてないと言いましょうか。

それはSUPER★DRAGONを降りた時にも思ったし、逆にM!LKやZeBRA☆STARを見てると曲もいいしメンバーの良さもしっかり出てるように思うから、どうしてそう思うのだろうと深く考えてみたいと思いまして。

 

要因はいろいろあると思うんですが、今回は思い当たった要因の1つとしてタイトルにも書いた、「アイドルは声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」説について語りたいと思います。

 

 

 

 

 

さて、まず「声が曲にちょっと馴染まない」ってどういうこと?と思う方もいると思うので、具体例をあげて説明します。

 

たとえば、M!LKの「君の知らない世界へ」。

www.youtube.com

これはM!LKには珍しい色気曲です。ライブではヴァンパイア衣装を着て色っぽく踊っていた姿や、メンバーが他のメンバーをベッドに押し倒すようなシーンも織り込んでいたところがありました。

なかなか攻めた曲のはずなんですが、あんまりいやらしく聴こえませんよね。

原因は自分にある。の「半分相逢傘」なんか気持ち悪くてしょうがなかったけど。

www.youtube.com

まあ、「半分相逢傘」が気持ち悪く聴こえるのは、歪んだ重い愛をテーマにしているのが大きいとは思うんですが、他にもメンバーの声質にも少し要因があると思ったわけです。

吉澤要人くんの歌声とか、結構生々しく感じますしね。

この曲聴いてるときに彼の歌声が聴こえるたび、私はこの曲聴き続けるのあきらめるレベルです。

要人くんに限らず、原因は自分にある。のメンバーの歌声って、しっとりとした色気のある声が多い気がします。

そんな声でエロ曲歌ったらそりゃ無駄なレベルでエロく聴こえるよね、良くも悪くも、ってところでしょう。

 

それに対してM!LKの歌声って、全体的に色気って感じの声ではないですよね。

山中柔太朗くんみたいな儚げな色っぽい声を出すメンバーもいなくはないんですが、他のメンバーはわりと溌溂とした声が多いので、全員で歌うとそんなに色気って感じは出ない。

色気曲のはずなのにそんなに色っぽい声じゃなく、むしろさわやかな声なんですよね。

「声が曲にちょっと馴染まない」というのは、そういうことです。

 

で、私はその「声が曲にちょっと馴染まない」くらいがちょうどいいんじゃないかってことを言いたいんですが、実際、M!LKの「君の知らない世界へ」の感じってちょうどいいなと思うんですよね。

色気曲のはずなのに色っぽく聴こえない。それがいいんです。

言い方を変えれば、変ないやらしさを感じさせないということですから。

エロをテーマにした曲をいやらしさを感じさせず歌えるということなので、ある意味M!LKは色気曲が「得意」と言える気がするんですよ。

 

逆に、原因は自分にある。のメンバーは、上でも書いた通り色気を感じさせる歌声のメンバーが多いんですよね。

吉澤要人くんもそうだし、小泉光咲くんとか杢代和人くんなんかもそう。長野凌大くんもそうかな…彼は微妙かもだけど。

他のメンバーに関しては、色気という感じともまた違うんだけども、でも溌溂とした声とまでは言えませんよね。武藤潤くんが若干そうかなくらいで。

だから、全体的に声の雰囲気がやや暗めで、色気もあるのが原因は自分にある。の声なのかなと思います。

 

そう考えると、彼らの声って「半分相逢傘」の雰囲気に合ってはいるんですよね。

でも、合いすぎちゃってるんですよ。

合いすぎちゃってるから、ただでさえ気持ち悪い曲がさらに気持ち悪く聴こえる相乗効果が起きてしまって、聞くに堪えない曲になってしまったんじゃないかな、と思ったり。

「声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」というのは、そういうことなんです。

まあ、「半分相逢傘」レベルの気持ち悪い曲だと仮にM!LKが歌ったところで普通に気持ち悪い曲にはなったと思いますけどね。

 

 

 

他にも例を出してみましょう。

M!LKの「It's only LOVE」。

www.youtube.com

これは大人の失恋を描いた曲になりますが、特に注目してほしいのがサビでの宮世琉弥くんのソロパート、「恋なんてもうしない/ごめん」。

この曲を出した当時の琉弥くんはまだ中学3年生の15歳でした。声変わりの過渡期でまだまだ可愛らしい声をしていた時期です。

そんな頃の彼が「恋なんてもうしない」なんて幼げな声で歌うわけです。エモくないですか?

 

これが、もっと年齢が上で声も大人っぽい佐野勇斗くんとかが歌ってしまうと、変にリアルになってしまって、冷めてしまうんだと思うんです。

でも、まだ15歳で声も可愛らしい、どう考えても大人の恋なんて経験してない琉弥くんが歌うからこそ、アンバランスな魅力が生まれてエモく感じられるわけです。

「あなたはまだ恋できるでしょうよ…!」って泣けてくると言いますか…

 

ちなみに、今は琉弥くんは卒業していていないので、パート割りも当然変わってるんですが、今では塩﨑太智くんがこのパートを引き継いでいます。

youtu.be

ここで、「え、そこは琉弥くんが抜けて最年少枠繰り上げになった曽野舜太くんが担当しないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、私はこの引継ぎは正解だと思っています。

なぜなら、今の5人の中でいちばん幼げな声をしているのはどう見ても太智くんだから。

つまりは、ファンだけがわかるエモさじゃなくて、M!LKのことをあまり知らない人でも感じられるエモさを追求したんだと思うんですよね。

誰が聴いてもわかるアンバランスな魅力を選んだということです。

 

特にこのパートがエモいけど、全体的に見ても、すごく失恋で落ち込んだ感情を歌っているにもかかわらず、そこまで重苦しく聴こえなかったりする

それはやっぱり全体的に溌溂とした声をしているM!LKが歌ったからですよね。

重苦しく聴こえないからスッと聴けるし、あんまり変な嫌味を感じないから、やっぱりM!LKはある意味でこういう負の感情を歌う曲が「得意」といえる。

これもまた、「声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」を体現しています。

 

これって、所謂「ギャップ萌え」を狙っているのかなと思うんですが、原因は自分にある。も、この戦略やってなくはないんですよね。M!LKとはちょっと方向性が違いますが。

どちらかというと曲の中身でギャップを作っていて、メンバーの声を使って何か狙おうとはしていない印象です。

最たるものが「ネバーエンドロール」でしょうか。

www.youtube.com

これが出た当時は私も普通にこの曲は好きだったんですが、最近この曲みたいな「曲調は明るめだけど歌詞は超切ない」って曲が増えすぎてて、「ちょっとこの曲アゲるのやめようかな」と思い始めてるほどです。

ちょっと運営も勘違いしてる気がするんですよね。

このギャップがウケたんだっていうのはそうだとは思うんだけども、原因は自分にある。の場合この戦略は多用しないほうがいいと私は思っています。

なんでかというと、メンバーの声質が、上でも書いた通り全体的に暗めだからです。

 

全体的に暗めだとなんでダメなの?と言われると、ちょっと考えてみてください。

M!LKは、全体的に明るめの声をしているから内容暗めの曲歌っても暗くなりすぎない、という話は上でもしました。

じゃあ、全体的に暗めの声をしている原因は自分にある。が内容暗い曲歌ったらどうなるよ?って話です。

当然、曲調が明るかろうが暗いほうに引っ張られてしまうんですよ。

 

だから、運営は暗めの歌詞を明るい曲調で相殺しようとしているのかもしれないけど、はっきり言って相殺しきれてないんです。

ギャップ萌えを狙ってるのかもしれないけど、ギャップどころか普通に切ないだけの方向に引っ張られてしまうんですよね。

結果的に、歌詞の雰囲気とメンバーの声質が合いすぎていて、見ててシラけちゃう。

たまに出される分にはギャップ萌えできるかもしれないけど、あんまり連続で出されすぎるとシラける。

 

原因は自分にある。がそういうギャップを狙うんだったら、むしろ逆にしたほうがいいと思います。

「曲調を暗めにして歌詞を明るめ」にしたほうがいい。

明るめというかトンチキというか。

初期曲なんかまさにそれでしたよ。

www.youtube.com

www.youtube.com

全体的に暗めでしっとりした声した子たちが、一見彼らに合ったダークな曲歌ってるかと思いきや内容はだいぶトンチキって、こっちのほうが断然面白いじゃないですか。

正直、M!LK以上に原因は自分にある。はトンチキ要素大事にしたほうがいいんじゃないかと私は思います。

 

 

 

そう、この「トンチキ」についても少し語りたい。

私は、もちろんM!LKにも「トンチキ」を大事にしてほしい派ではあるので、これからもそういう曲を出し続けてほしいなとは思っているんですが、M!LKの「トンチキ」って、聴く人によってはアホっぽく、幼稚に聴こえるところがあると思うんですよね。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

上にあげた曲らは、「サンキュー!N・D・K!」以外は歌詞はトンチキではあるものの曲調やコンセプトはお洒落だと思うもの、「サンキュー!N・D・K!」はM!LKのコンセプトである牛乳について語った曲であることから引っ張ってきましたが、全体的にトンチキ色が強すぎて、全部どちらかというとアホっぽさが強いと感じられると思うんですよね。

 

M!LKって、全体的に溌溂とした声をしているから、少ししっとりした曲を歌う分にはしっとりしすぎずスッと聴けるような歌を歌えるんですが、トンチキのようなひたすらに明るい曲を歌うとどうしてもアホっぽく聴こえてしまうところがあると思うんです。

これは、逆にM!LKが「声が曲に馴染みすぎている」パターンだと思います。

 

でも、原因は自分にある。が、たとえばだけど「原因」って言葉について超真面目に語るような曲(結果としてトンチキ)を出したりとか、曲調お洒落で歌詞がトンチキな曲を歌ったとしたら、どうなるでしょうか?

多分、M!LKほどアホっぽさを出さず歌えると思うんですよね。

 

もちろん、曲を作るにあたっての音階の使い方とか、歌詞の言葉選びとかも重要だとは思うんですが、原因は自分にある。の場合、やや暗めでしっとりした声のメンバーが集まっているからこそ、トンチキな歌詞をアホっぽく感じさせずスッと入るように歌えるというところはあると思うんです。

ぶっちゃけ、「嗜好に関する世論調査」の歌詞の内容なんて「行けたら行くよ」と同レベルのことしか言ってないと思いますが、印象全然違いますしね。

あとは、「Joy to the world」。これは原因は自分にある。の曲の中でいちばんトンチキ色が強いと思いますが、やっぱりM!LKのトンチキ曲ほどアホっぽさは感じられない。

内容的には「MAGIC CARPET」と大差ないと思うんですけどね。

www.youtube.com

こうやって見ると、原因は自分にある。のほうがある意味トンチキが「得意」と言えるのではないでしょうか。

 

M!LKの「パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ」なんて、この曲のタイトルにもなっている「パッパラ・シュビドゥ・ヴァ」というフレーズに対しての愛を語る、という面白いコンセプトの曲なんですが、歌詞の言葉選びにこだわりを持ってそうな原因は自分にある。こそ、この着眼点はあってほしいし、そういう曲歌ったら普通にお洒落に仕上がりそうじゃありません?

そういうところを見ると、やっぱり原因は自分にある。なりの「声が曲にちょっと馴染まない」からこその魅力が出そうだな、と思ったり。

 

 

 

 

ここまでで語ったような、「エロ曲を色気ボイスで歌ってしまうと気持ち悪くなってしまう」とか、「トンチキを明るい声で歌うとアホっぽく聴こえてしまう」とかは曲に馴染みすぎる声で歌った場合の極端な例なので、すべての曲に当てはまるわけではありません。

でも、ここまでではなくても、曲に馴染みすぎる声で歌うと、そのメンバーの声の魅力が出なくなってしまう現象は起きると思っていて、「声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」説は、すべてのアイドル曲に対して当てはまると思っています。

 

たとえば、SUPER★DRAGONなんか思いっきり当てはまってると思います。

これは私の勝手なイメージですが、最近のSUPER★DRAGONってテクノポップ的な曲を出しているイメージがあって、お洒落でクールな曲といいますか、そういう曲が多いイメージがあるんですよね。

www.youtube.com↑これはもう今となっては最近でもないかもしれませんが。

多分、メンバー(特に池田彪馬くん)の声質的には、昔のヘビーロックよりも最近の曲のほうが合っているんだと思うんです。

でも、なんというか、合いすぎていて曲と声が一体化しすぎてしまっているというか。

メンバーの声があんまり際立って聴こえてこないんですよね。

www.youtube.com↑こういう熱いロック曲のほうが、特に彪馬くんの声のすごみというかなんというか、際立って聴こえて魅力的に聴こえる気がして。田中洸希くんもそうかも。

 

あとは、ONE N' ONLY/さとり少年団の永玖くん。

私はさとり少年団が好きでONE N' ONLYはあまり好きではないんですが、多分、永玖くんの声に合っているのはONE N' ONLYの曲のほうだとは思います。

www.youtube.comでも、さとり少年団時代の曲って、永玖くんの声らしからぬ曲だったからこそ、永玖くんの声の良さが出ていたような気がするんです。

www.youtube.com永玖くんって、「繊細」という言葉が似合う声質で、あんまり勢いがある声ではないと思うんですが、それでここまで勢いのあるロック曲を歌っていたというのが面白い。

こんな曲歌わなそうだからこそ、彼の声の良さをより感じられますよね。

最近はその繊細さを生かした歌ばかりを歌っているのかなと思いますが、やっぱり合いすぎていて曲と彼の声が一体化しすぎていて、彼の声が際立って魅力的には聴こえない気がします。

 

つまり、単純に曲と合いすぎている声って、曲を聴いたときにそのメンバーの声みたいに聴こえないんですよね。

曲に最初から入っている音みたいに聴こえてしまうというか。

そんな声が魅力的に聴こえるかどうかって言ったら、聴こえるわけないよね、という話です。

そういう意味でも、曲に声が馴染みすぎないほうがいいと言える。

 

 

 

ただ、「じゃあ馴染まなきゃいいのか」と言ったらそれはまたそうでもないんですよね。

馴染まなすぎてもそれはそれで違和感が生まれてしまう。

その最たる例が、ZeBRA☆STARに加入したばかりの頃の桑原柊くんだと思います。

 

最近は彼の加入後に作られた曲しかやらないので違和感はなくなってきているんですが、彼の加入直後で彼の声なんて当然全く考慮されず作られている曲しか歌ってなかった頃は、もう違和感バリバリでした。

ZeBRA☆STARのザ・可愛いポップな感じと柊くんのミュージカル仕込みの美しすぎる声は、全然合ってなかったんですよね。

www.youtube.com

↑の2:56でソロ歌うので聴けばわかると思いますが、さすがに合わなすぎです。

SUPER★DRAGONのボーカル勢がM!LKの初期曲歌ったらこういう違和感出るだろうな…って感じの違和感がありますよね。

だから、変な冒険はしなくていいけど、上手くメンバーの声の魅力が出るような塩梅を見つけるのが重要である、というところです。

 

ZeBRA☆STARは実際、柊くんが入ってきてからは彼の声もある程度馴染むように、しかし元の明るくポップな雰囲気もしっかり保てるような路線に上手く調整していました。

www.youtube.com

www.youtube.com

これらの曲も、柊くんの声質に合わせすぎない良い塩梅の曲調なんですよね。

他のメンバーももちろんそれぞれの良さは出ていますが、柊くんもまた曲中で絶妙な存在感を放っています。

そういう塩梅が大事ってことですね。

 

 

 

 

 

ここまで私が語ってきたことは、共感できないという人もいると思います。

「曲に声が馴染んでいるほうがいいじゃん」って人もいるだろうなとは思います。

 

ただ、知っておいていただきたいことは、私がこういう「声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」という意見を持つ背景というか、前提の考え方として、「アイドルはメンバーの個性が際立ってナンボ」というものがあります。

だから、声が曲に溶け込みすぎちゃうとなんだかなあ…と思うところがあるし、今回の話の趣旨とは少しずれますが、似たような声のメンバーが集まっているよりも全然違う声のメンバーが集まっているグループのほうが好きだったりする。

よって、こういう考えとは反対の考えを持っている方には、この記事で書いてきたことには共感できないかもしれません。

 

そもそもEBiDANはアイドルじゃねえよ、と思っている方もいるかもしれませんしね。

まあ1つの考え方ではありますけども。

個人的には「アイドルが声が曲にちょっと馴染まないくらいがちょうどいい」と思ったお話でした。

 

今回は「声が曲に馴染むかどうか」という観点で語ってきましたが、最近の原因は自分にある。のメンバーの歌声が魅力的に聴こえないと思った要因は、他にもあると思います。

それについては、また別の機会に。

 

 

 

 

 

 

【初期のユーモアはどこへ】最近の原因は自分にある。の退化が酷い件について【SUPER★DRAGONより酷い】

 

 

 

3月12日、「青、その他」をリリースしてから、3月21日に「結末のトラフィックライト」、そして4月6日に「キミヲナクシテ」をリリースした原因は自分にある。。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

ここ最近のこの動きを見て、私は怒りを通り越して呆れを感じ始めました。

 

私の中でクソ駄作認定された2ndアルバム「虚像と実像」のほぼリード曲として推されていた、「豪雨」と「半分相合傘」。

それに続いて、この3作が続けてリリースされたわけです。

私が言いたいことがわかる方もいるのではないでしょうか。

 

悲恋、悲恋、悲恋、悲恋、悲恋…もう悲恋しかネタないのかこのグループは。

 

3Dアバターモデルを使ったMVとか、ぶっちゃけどうでもいいところばっかり独自のこだわり見せてて、肝心の曲の中身に全くこだわりが見えない。

なんかもう、「良い曲を作りたい」って気概が全く見えないんですよね。

とりあえず悲恋曲作っとけば原因は自分にある。らしいだろうから、くらいの精神で曲作りしてるんじゃないかな、って気がします。

そんな「らしさ」いりませんけど…

 

私は何度もこのブログで語っていますが、別に悲恋曲、というより、暗い雰囲気の曲が「原因は自分にある。らしい」曲ってわけじゃないと思います。実際初期は言うほど暗い曲が表題曲として出されていたわけではありませんでした。悲恋曲が全く収録されないCDもありました。

keebidan.hatenablog.com

つまり初期時代はもっと違う良さがあって、それがウケて人気になったのに、運営はなんか勘違いしてるんですよね。まだ勘違いしたままのようで、本当に残念です。

 

そんな状態だから、最近の原因は自分にある。はアーティストとして退化の一途をたどっています

正直、もう結構前にアーティストとして質が落ちたために降りたSUPER★DRAGONより酷い

SUPER★DRAGONに冷めて降りた直後くらいから原因は自分にある。に感銘を受け、推し始めた私ですが、そう思います。

 

どうしてそう思うのかを、これからお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、今回あえて比較対象として出したSUPER★DRAGONについて、どういうところに惹かれてどういうところに冷めたのかをざっくりお話したいと思います。

 

私がSUPER★DRAGONを知ったきっかけは、まず超特急から入ってEBiDANの他グループにも興味を持ち始めたこと。

YouTubeでMVを見ているとおすすめに出てくるようにもなり、1stシングル表題曲の「Pendulum Beat!」、また1stアルバムリード曲の「BROTHERHOOD」を聴いてドハマりしました。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

私がSUPER★DRAGONにハマった頃は2ndシングル「ワチャ-ガチャ!」のリリースイベントが行われていた時期でもあり、この曲もとてもいい曲だな、と思いました。

www.youtube.com

今でもSUPER★DRAGONの最高傑作CDは2ndシングルだと思っています。表題曲もさることながら、カップリング曲3つも良曲揃いだった。

この頃のSUPER★DRAGONは、持ち味であるヘビーロックをメインとしつつも、大衆受けも狙えるような上手い曲作りがなされていた印象で、今後どんどんいい感じにアイドルらしくなっていくんだろうなあ…と思っていたところだったんですよね。*1

 

しかし、SUPER★DRAGONは活動を続けていくうちに「世界に認められるアーティスト」を目指すようになり、私が予想していた方向とは真逆の方向を行き始めました。

3rdシングルの「Monster!」はその典型的な例ですし、4thシングルの「SWEET DEVIL」はカップリング曲がそんな感じでした。

でも3rdシングルには「SOUL FLAG」のような曲がありましたし、

www.youtube.com

4thシングルも表題曲はいい曲でしたし、

www.youtube.com

他の収録曲もまあそこまで酷いというほどの曲はなかったので、まだ一応彼らの良さはある程度保たれてはいたんですよね。

 

それから4thシングルと2ndアルバムの間には「Untouchable MAX」というこれまた神曲のMVが出されており、

www.youtube.com

ここまでは彼らの良さが保たれていたんです。

 

酷くなり始めたのは、2ndアルバム

このアルバムは、良い曲は良いんだけどクソ曲はクソ、というかなり内容が二極化したアルバムで、それでいてリード曲として推されたのはクソ曲のほう、というかなり裏切られた気分になったアルバムでした。

www.youtube.com

ちなみに、このアルバムで初めて出た新曲の中では、「LRL -Left Right Left-」「Bring Back」「Song For You」「BADASS」「What a day」は好き。

逆に、シングル表題曲アレンジ全般と、「WARNING」「Set It Off」「BLOODDY LOVE」は微妙だと思ってます。特にアレンジは元の曲の良さぶち壊しで本当に許せなかった。

その他挙げてない曲はライブなどではもっと前から披露されてた曲ですが、だいたい好きなので、このアルバムって実は全体的にはわりと良い曲が多い作品だったんですが、逆に言えば運営はその数少ないクソ曲をリード曲として推していたんですよね。

このあたりで私はSUPER★DRAGONに冷め始めました。

 

それでも次の作品でどうにか軌道修正してくれるかな…と思ったら、次に出した3rdアルバムはこの有様↓

www.youtube.com

SUPER★DRAGONといえば、ヘビーロック調の曲にのせて熱く歌い踊るのがあなたたちらしさだったんじゃないの?

あなたたちもっとアイドルらしい良さあったよね?

まあ彼らはそう思ってないんだなということがこのMVを見てよくわかり、降りたわけですが…

 

この時点で2019年6月頃。SUPER★DRAGONの結成日は2015年9月27日とされているので、彼らが活動し始めてから4年弱くらいといったところでしょうか。

おかしくなり始めた2ndアルバムが発売されたのは2019年2月27日だったので、彼らの良さが保たれたのはおよそ3年半ほどと言っていいと思います。

 

少し長くなりましたが、これを踏まえた上で原因は自分にある。の実情の話をします。

 

 

 

 

 

上で語ったSUPER★DRAGONもだいぶ酷いと思っているんですが、原因は自分にある。はそれ以上に酷いと私は思っています。

なぜなら、まず原因は自分にある。の良さが保たれていたのはいつまでだったか、という点について。

 

原因は自分にある。において上記のSUPER★DRAGONの2ndアルバムにあたる作品は何かと言われたら、1stアルバムだと思います。

では1stアルバムが発売されたのはいつかというと、2021年1月13日。

原因は自分にある。として活動を始めたのは2019年8月7日なので、そこから1stアルバム発売までの期間を計算すると、1年半弱くらいでしょうか。

私が何が言いたいか察した方もいると思いますが、まあつまり、今ではあんなに酷いアーティストとなっているSUPER★DRAGONだって、一応3年半くらいは良さは保ててたんですよね。

原因は自分にある。はその程度の期間も保ててないと。

 

まあ、早々にネタ切れしたんでしょうね。

なんでそんなネタ切れするような路線に決めたのかってところですが…何の計画も立ててなかったんでしょうかね。

 

全然その必要性も感じないのに、よくわからない路線変更したという点では、両グループとも同じなんですが、SUPER★DRAGONの場合、ある程度グループの土台がしっかりしてきたところで、自分たちのやりたい音楽に挑戦する、という感じの変わり方だったと思うんです。所謂積極的な変化ですよね。

でも、原因は自分にある。の場合、最近は悲恋のような似たようなテーマの曲や、曲調的に何番煎じ的な曲ばかり作ってしまっているところからして、初期のような路線に関してはネタ切れしてしまってどうしようもないから、メインは悲恋路線を進むことにした、って感じの変わり方なんですよね。所謂消極的な変化と言いましょうか。

この感じもまたSUPER★DRAGONより酷いなと思うし。

 

もっと言うと、SUPER★DRAGONって、上ではあまり語らなかったけど1stアルバムはとてもいい作品だったんですよね。

一応良作といえるアルバムは持っているわけです。

でも、原因は自分にある。は、1stアルバムからして微妙だったし、2ndアルバムはもう全然ダメだったし、そんな人に勧められるレベルの良作と言えるアルバムがないんですよね。

この点もSUPER★DRAGONより酷い。

 

アルバムの中身も細かく言えば、見方によっては原因は自分にある。の1stアルバムってSUPER★DRAGONの2ndアルバムより駄作ですしね。

「これは良い曲だ!」って心から思えた新曲が1曲*2しかありませんでしたからね。「なんだこのクソ曲は」って曲はありませんでしたけど。

 

 

 

1点だけ、原因は自分にある。はピアノ調の曲が「らしい」曲だという認識はしっかり持ってるっぽくて、ここはある意味SUPER★DRAGONよりマシに思える点ではある。SUPER★DRAGONは平気でヘビーロックを捨てましたからね。

 

まあでも、SUPER★DRAGONの良くなかったところは今思うと、ヘビーロックを捨てたことというより、ヘビーロックだからこそ表現できた彼らの持ち味を捨てたことだと思うんですよね。

その彼らの持ち味というのは、「Pendulum Beat!」や「BROTHERHOOD」、「SOUL FLAG」によく現れてる、青春、ブロマンス的な熱さ

彼らをどうして好きになったのかをよくよく考えてみると、彼らの曲聴いてると少年漫画を読んでるような気分になったんですよね*3。それが好きだった。

 

そう考えると、サンダードラゴンの「Rock Tonight」が「なんかちげえ」ってなったのも納得できる。

これは一応激しいロック曲だけど、少年漫画的な曲ではありませんしね、これ。

www.youtube.com

 

つまるところ、SUPER★DRAGONは、その少年漫画的な熱さが持ち味だという認識もなく、おそらく「アイドルっぽくなく、本格アーティストを目指していてパフォーマンス力が高いのが強みだ」くらいの認識だったんじゃないですかね、メンバーも運営も。

だから最近はメンバーが自分の好きなように曲作ってやったりもしてるみたいだけど、自分たちが何を求められているかとかそういうのを何も考えてない上に、センスも大したことないからコケるという現状に陥ってしまったのではないかと。

 

2ndアルバムから出番が減り始めたYockeさんを捨てたのは本当に間違いでしたね。

運営もあとで気付いたのか、ファイヤーとサンダーのミニアルバムではYockeさん曲増やしてたけども、運営の認識やセンスがすでに終わっているせいか結局大していい曲作ってもらえてなかったし、時すでに遅しでしたね。

正直、センスのいい大人に従って活動してた頃のほうがメンバーは輝いてたと思います。

 

 

 

で、原因は自分にある。はこの点どうかというと。

でも、彼らも結局「ピアノ調の曲が『らしい』曲だ」程度の認識なんですよね。

結局その認識に中身がないという点ではSUPER★DRAGONと大差ないというか。

 

ピアノ調もたしかに大事ではあるんだけど、それ以上に大事なところあるじゃん、と。

もっとユーモアのセンスが高いグループだったじゃん、と。

何度も言うけど、「原因は自分にある。」と「嗜好に関する世論調査」がウケたのはそこだと思いますよ?ピアノ調の曲だからでは絶対ないです。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

そうやってわかってないから、「黄昏よりも早く疾走れ」に関してはいつもと違うことをやったということで「ピアノの音をなくしました!」ってドヤってたんだろうなとも。

ピアノの音なくしてもここ最近のいつもの感じの曲だな~って感じでクソつまらん曲でしたけどね。

www.youtube.com

 

結局、両者とも良さの本質を何もわかってないという点では同じだし、そう考えると原因は自分にある。のほうがマシな点とは上で言ったけども、ぶっちゃけそんなマシって言えるほどの差はない。

しかも、SUPER★DRAGONと違ってメンバーが好き勝手やった結果というわけでもなく、メンバーを導く立場であるはずの運営が主導でやっててこれですからね。

 

総合的に見て結局、原因は自分にある。のほうが普通に酷いです。

なんか、SUPER★DRAGONに冷めた直後から興味持ち始めて、期待していたグループだけに、こんなことを思ってしまうのが本当に悲しい。

 

 

 

 

 

最近は昔を懐かしんでBATTLE STREETの曲もよく聴くんですが、これらの曲を聴いてて思うのが、「曲自体は原因は自分にある。になってからしばらくの曲のほうが好きだけど、メンバーがいちばん輝いていた時期はこの頃かもな…」ということ。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

当時ははっきりとした役割分担があったからというのもあると思うんですが、なんというか、メンバーの声もそれぞれしっかり映えてるし、個性がちゃんと出ていて面白かったなあ、と。

特に最近はあまりないラップパートが特徴的でしたよね。大倉空人くんと吉澤要人くんという、グループでいちばん地声が高いメンバーと低いメンバーの2人が両極端な雰囲気のラップをかましてたのが面白かった印象があります。

そういう意味でも「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」は神曲だったと思う。この2人のラッパーとしてのターンがありますから。*4

www.youtube.com

 

まあそれは置いておくにしても、BATTLE STREET時代の彼らの持ち味も、なんだかんだ「ユーモア」だったと思うんですよね。

曲調自体は原因は自分にある。以降ほど凝ってないと思うんですが、この良さはこの頃から持ってたんだなあと。

だから、当時の曲が輝いて見えるのかもしれません。

最近は本当にこの良さが失われてしまった。

 

 

 

正直改名した当時は、ここまで落ちるとは思っていませんでした。

これからどんなグループになっていくんだろうと、期待に胸を膨らませていた。

今は、デビューからまだ2年半くらいしか経たずして結局これか…という気持ちです。

 

正直、2ndアルバム以降の最近の3曲の出し方を見ても、ここからちゃんと改善されるようには思えません。今でも運営は何もわかってないだろうから。

せめて3年は路線保ってほしかったなあ…コロナで曲作りも予定通りできてないだろうから、むしろ5年くらいもってもよさそうなものだったのに。

 

おそらく、この先は原因は自分にある。の出す曲の感想を語ることはないと思います。

もう、そこも距離置いてしまおうかなと。

メンバーの長野凌大くんは「僕たちは皆さんを置いていきません」って最近よく言ってるけど、多分1stアルバムを出したあたりから普通に置いてき始めてるから、そこは自覚してほしいな、と思ったり。

 

何ならもう、原因は自分にある。はもうどうでもいいから、ZeBRA☆STARもっと売れてくれとすら思いますね。

彼ら全然注目されてないけど、安定して良い曲出してるグループだし。もっと注目されてもいいと思うんですが…

 

何はともあれ、今後どうなっていくか知らないけど、まあ頑張れ、って気持ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:初期のミュージックカード出してた頃の曲はあんまりアイドルアイドルしてない曲が多かったのもあり

*2:「夢に唄えば」

*3:元々私は「黒子のバスケ」「ハイキュー!!」「SOUL CATCHER(S)」などといった熱い少年漫画が好きな人間です

*4:まあ、だからといって2人のラップを復活させろということではないんですが、当時ほど2人の良さを最近は生かせてないなとは思いますよね

原因は自分にある。「青、その他」MV感想~明るい映像には感動、しかし大倉空人くんの良さが失われつつある~

 

 

 

 

先日、原因は自分にある。がリリースした「青、その他」について感想記事を書きましたが↓

keebidan.hatenablog.com

 

この記事を上げた後、公式から早速MVが投稿されました。

www.youtube.com

 

このMVを見て、いろいろ思うところがあり、曲の感想の記事をあげたばかりなのですが、急遽また記事を書こうと思った次第です。

主に語りたいのはサブタイトルにも書いていることなのですが、良かったところと良くないところといろいろあるなあと思うので、今回はそれらについて語っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、良かったところを語ります。

ようやく明るいMVが出たところ。

2ndアルバムが出た時にも少し語ったけども、↓

keebidan.hatenablog.com

原因は自分にある。は闇っぽいのが良さじゃない、このグループの良さはもっと別のところにある、と思っていたので、ようやくこの想いが運営に届いたかと思うと、感動でした。

「青、その他」は切なめの曲ではあるものの、爽やかな雰囲気の曲なので、浜辺の真っ白な明るさというか、そういう映像はとても合っていたと思います。

この曲より明るい曲調である「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」ですらここまで暗い映像にしていた運営だったので↓

www.youtube.com

これからは映像のほうもどんどん改善されていくのかな、と思うと、よかったなと思います。

今後どういう曲が出るようになるかわからないけど、パッと明るい曲を出したのに暗い映像にするとか意味わからないことはしなくなるのかなと思うと、楽しみだったり。

 

 

 

 

 

次に、良くなかったところ

こっちはいくつかあるのでいくつか出そうかなと思います。

 

 

 

まずは、曲の感想でもお話ししましたが、完全に小泉光咲くんメインになっているところ。

原因は自分にある。って、メンバーの歌唱力によって長野凌大くん以外が強く印象を残しメインっぽく聴こえたとしても、なんやかんや映像ではしっかり凌大くんメインに作ってたと思うんですよね。やっぱり彼がセンターだという意識があったんだと思います。

「豪雨」のMVがいい例。

www.youtube.com

今作もそういうのがワンチャンあったりするかな…と思ったけど、ありませんでした。凌大くんは完全に脇役でしたね。

まあこれについて思うことは曲の感想記事でも書いているので、今回は深くは語りません。

 

 

 

次に、こちらはサブタイトルにも軽く書いたことですが、大倉空人くんについて

何が良くなかったかというと、彼の表情が暗すぎる。映像見てていちばん気になったのはこれです。

f:id:KEebidan:20220313145640p:plain

目死にすぎじゃね?

 

f:id:KEebidan:20220313145644p:plain

ラスサビ前でメンバー全員が穏やかな笑みを1人ずつ見せるシーンが出てきますが、この空人くんもなんか目が死んでるんですよね…はっきり言って怖い

 

他のメンバーとワチャワチャしているようなシーンだと普通に明るい笑顔を見せてはいるんですが

f:id:KEebidan:20220313145635p:plain

f:id:KEebidan:20220313145630p:plain

おそらく曲の雰囲気を出そうとしているリップシンクシーンになると、やたらと暗い表情をしている。

2Aでの空人くんの浜辺を歩きながらのリップシンクシーンも、上手くスクショできなかったので載せませんが、びっくりするくらい死んだ目でリップシンクしています。

音源の声からしてレコーディングの時は絶対そんな表情で歌ってないと思うんですけどね…

 

本当にびっくりするくらい暗くて、この映像でいちばん儚げな雰囲気出してるの、小泉光咲くんでも吉澤要人くんでもなくて、空人くんじゃない?と思えるレベル。

これを見て、「空人くんってなんでもできる!すごい!」って思う人ももしかしたらいるかもしれませんが、私はこれは良くない傾向だと思いました。

 

まず、そもそもそんな死んだ目で歌う曲でもないだろって話です。

空人くんは儚げな雰囲気を作ろうとしたのかもしれないけど、にしても死にすぎなんですよ、目が。

この曲って青春時代を思い返した切ない恋愛ソングって印象なんですけど、青春時代そんなに嫌な思い出ばっかりだったのか?って思ってしまうレベルの死にようなんですよね。「切ない」のレベルを超えているんですよ。

他のメンバーのリップシンクシーン見ててもみんな空人くんほど死んだ目してないし…やっぱりやりすぎ感が否めません。

 

それに、空人くんって、原因は自分にある。の中でも明るいキャラの印象があるというか、メンバーの中でいちばんにこやかで、いちばん楽しそうにパフォーマンスするメンバーという印象があるんですよね。

初期はその感じがよく出ていて、たとえば「原因は自分にある。」や「嗜好に関する世論調査」のMVでは、サビで空人くん1人だけがにこやかな表情で踊っていたりします。

www.youtube.com

www.youtube.com

パフォーマンス面抜きにしても、空人くんは内気なメンバーが多い中で数少ない積極的に出れるタイプのメンバーで、それだけだったら杢代和人くんもそうなんですけど、やっぱりビジュアルだったり声質だったり総合的に見ると、空人くんが圧倒的に陽気なキャラという印象を与える子なんですよね。

そんなメンバーが、今作では他のメンバーと比べてもいちばん暗い表情を見せているんです。どう考えてもそれは違うでしょう。空人くんはむしろ、メンバーの中でいちばん明るい表情でいるべきなんですよ。

何なら、1Aのソロの時点で切ない笑みくらいの表情で、ラスサビ前の微笑むシーンでは満面の笑みを見せるくらいでちょうどいいと思うんですよね、空人くんの場合。今作はそれでも違和感ない映像だと思うし。

 

 

 

ただ、上で言った「空人くん1人だけがにこやかな表情でパフォーマンスしている」ような図って、今作ほど目が死んでないにしても「柘榴」あたりからなくなったなあとは思います。

www.youtube.com

運営の指示なのか、空人くん自身があんまりにこやかな表情でパフォーマンスするのはよくないと思っているのか、どっちもありえるでしょうけど。

原因は自分にある。の曲って、シリアスな曲調の曲が多いですし、それを考えたら笑顔でやるのは違うだろ、と思っているかもしれないし、それゆえ笑顔はなるべく出さないように、と意識しているかもしれません。

でも、私は空人くんの場合はむしろ笑顔を抑え込まないほうがいいと思うんですよね。

空人くんまでシリアスな表情で通したら、本当にただの暗いグループになってしまうから。彼の笑顔があるからこそ、そのあたりバランス取ってたと思うんですよね…

 

本人はどう思っているかわからないけど、正直、「原因は自分にある。」や「嗜好に関する世論調査」で出しているような笑顔を見せるほうが空人くんは正解。

見る角度を変えて言うと、空人くんがパフォーマンス中に自然に笑みをこぼすような曲を出すのが、原因は自分にある。にとっては正解なんじゃないかとも言えると思います。

「原因は自分にある。」とか「嗜好に関する世論調査」で自然と笑ってしまうのはわかるし、「柘榴」でそんな自然に笑えないのもわかるからなあ…「柘榴」が出たあたりから「なんか面白くないな…?」と思い始めたのはそういうのもあるかもしれません。

ましてや「豪雨」や「半分相逢傘」なんて本当に笑えませんよね。

今作は空人くん自身が表情作りでやりすぎた感否めないけども、2ndアルバムであんなに笑えない曲ばっかりやってたら、そりゃ笑い方忘れちゃうよなあとも思うし、どんどん空人くんの良さが失われていってる感じがして、すごく残念です。

 

そういう意味では今作は明るい映像ではあったんですが、肝心の空人くんの表情が暗いということで、やっぱりこのグループは闇から抜け出せてないな、とも思いました。

まあ映像が明るくなっただけでも進歩かな、とは思うので、徐々に改善されたらいいなと思います。

www.youtube.com

このくらい明るくはじけた空人くんをそろそろ見たい。

 

 

 

 

 

 

 

 

原因は自分にある。配信シングル「青、その他」感想〜このグループのセンターは結局誰? 長野凌大or小泉光咲〜

 

 

 

 

3月12日、原因は自分にある。が配信シングル「青、その他」をリリースしました。

www.youtube.com

 

曲のリリースは、2ndアルバム「虚像と実像」以来初めて。

今回は久下真音さんが作ってくださった曲らしく、聴いてみた感じも初期の原因は自分にある。らしさを少しだけ取り戻してくれたかな、という印象です。

とはいえ初期曲ほどの癖の強さもないのであんまり面白くはないのですが、まあ2ndアルバムがゴミあまりにもよくなかったことを考えれば、今作はマシになった分いいのかな、と思ってたり。

今回はそんな今作について、具体的に良かったなと思ったところと、今作を聴いて少し「ん?」と思ったところを語ろうと思います。

 

 

 

 

 

まず、今作の良かったところ。

「色」という抽象的な概念をコンセプトにしているところ。これが、今作が少し初期の原因は自分にある。らしさを取り戻したと感じさせた要因だと思います。

 

原因は自分にある。って、抽象的な概念というか、普通の人があんまり注目しないような事柄に対して哲学的に突っ込んでいくのが「らしい」曲なんですよね。

欲張ったことを言えば、もう少し言葉遊び的な要素を入れてトンチキっぽい感じになれば完璧だったんだけども、まあそこまでしなくても、今作は「青」をテーマに詩的に歌っていて、他のグループではなかなか歌わないような歌ができていると思うし、その点はすごくよかったなと思います。

 

曲調も爽やかで、原因は自分にある。のイメージの1つでもあるピアノサウンドが採用されていて、特にサビのピアノの感じは原点回帰にも思える音色。

原因は自分にある。ならではの美しい音楽が表現されていたのではないかと思います。

この点は2ndアルバムと比べても改善されていたと思うし、まだこのグループを見捨てるのは早いかな、とも思いました。

 

今作聴いてて思ったけど、やっぱり原因は自分にある。はまだまだ久下さんにお世話になったほうがいいですね。他のクリエイターさんを使うのもいいけど、正直まだ久下さん以外で安定したクリエイターさんが少なすぎるから、まだ久下さんを手放すのは早いと思う。

今作の歌詞も、やっぱり久下さんだからこその歌詞であるように思うし、改めて感謝したいところです。

 

 

 

 

 

そんな感じで、曲はまあ普通にいいな、くらいには思ったんです。

しかし、この曲を聴いていて引っかかる点が1つありました。

今作を聴いていて思った方もいるのではないでしょうか。

原因は自分にある。はいつから小泉光咲のグループになったの?と。

 

この曲、2ndアルバムの曲と比べても、メンバーの声の良さがよく出ていた曲だと思うんですが、その分パート振りの残念さが際立っていたんですよね。

1サビ、落ちサビ、ラスサビと多くのサビを小泉光咲くんが担当しているんです。

他のサビパートである2サビを担当しているのは、なんと杢代和人くん。

この時点で、気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれ?長野凌大どこいった?と。

 

武藤潤くんもそうなんですけど、特に、長野凌大くんですよ。彼って、原因は自分にある。のセンターじゃありませんでしたっけ?

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

なんやかんや、長野凌大くんの今までの扱いって、原因は自分にある。の不動のセンターで、軸と言ってもいいポジションだったと思うんですよね。

しかも、彼のメンバーカラーは。今作のコンセプトになった色と一致していますし、曲の内容は全く違うことを歌うにしても、原因は自分にある。は長野凌大が軸のグループだよ、という改めての宣言の曲ともなるのかな、と思っていたところもあるので、あまりにも彼の扱いが杜撰でびっくりしました。

 

もちろん、彼のソロパートもあるはあるんですが、原因は自分にある。の曲の場合、ソロパートだけで構成されている関係でサビを担当するメンバーがメインに聴こえるところがあるので、凌大くんがサビを一切担当せず、しかもサビの大半を光咲くんが担当している、というあたり、凌大くんはどうしても脇役に見えてしまうんですよね。これが「ちょっと…」と思った点です。

 

こういうことを言うと、「今作だけ別のメンバーメインで売ることにしただけじゃないの?」と言われるかもしれません。

もちろんそれもないとは言い切れないんですが、正直前作の2ndアルバムの内容が内容だっただけに、一時的なメイン交代にも思えないんですよね。

なぜかというと、2ndアルバムって、曲の内容もよくなかったけど、何よりメンバーの声の良さが全然出ていなかった作品で、はっきり言って、あのCDを聴いていて歌声が印象に残ったメンバーは光咲くんと吉澤要人くんだけなんですよね。

しかも、要人くんは悪い意味で印象に残ってしまったメンバーで、なぜかというと「半分相逢傘」という内容が全体的に気持ち悪い曲を歌う要人くんの声が、曲との変な相乗効果ですごく気持ち悪く聴こえてしまったんです*1。それが印象に残ってしまったというパターンなので、本当に良い意味で印象に残る歌声をしていたのって、その圧倒的な表現力で存在感を放っていた光咲くんだけなんです。

つまりどういうことかというと、2ndアルバムがすでに小泉光咲の作品だったんです、図らずとも。

 

正直、運営も実際にできた作品を聴いたらそう思ったと思うんですよね。

今作はこれでもかというくらい光咲くんを推しているように思うし、2ndアルバムでの彼の表現力を見て、彼を中心とした作品に仕上げることにしたんじゃないかな…という気がします。

でも、それって普通にグループコンセプトのブレに繋がるんですよね。

 

私は上で、「少し初期の原因は自分にある。らしさを取り戻した」と言いましたが、完全に取り戻せていないのは、長野凌大センター体制という体制が崩れているのも一因としてあると思います。

彼も独特な声質をしていますし、彼の声や出す雰囲気が中心にあるからこそ原因は自分にある。の世界観が作られるというところは絶対あるので。

2ndアルバムですでにそのあたりのブレが生じていたことを考えたら、このタイミングで出す曲は、長野凌大センターでしっかり締めなおすべきだった。

「青、その他」なんて思わせぶりなタイトルまでつけたんです。せめてラストサビの大見せ場は長野凌大に任せるべきだったのでは

しかし実際は、小泉光咲メインの曲として仕上げてきた。これはもう路線変更しようとしているとしか見えません。

 

 

 

なんでそんなにセンターにこだわる?と思う人もいるかもしれません。

じゃあ少し考えてみてください。

初期M!LKの体制を思い出していただきたいのですが、初期M!LKは山﨑悠稀くんを中心とした体制で、人気的には外部仕事を精力的にやってた佐野勇斗くんや板垣瑞生くんが上回り、アー写でセンターを飾ることが増えたりはしても、パフォーマーとして悠稀くんがセンターをこの2人に譲ったことはそうないんですよね。*2

「疾走ペンデュラム」は例外的に板垣瑞生くんセンター曲として出されていた気もしますが

www.youtube.com

基本的に山﨑悠稀くんが在籍している間は彼がセンター、メインという軸はブレていませんでした。

www.youtube.com

www.youtube.com

彼の在籍期間の最後のほうでは、吉田仁人くんも彼と並んで活躍するようになったものの、悠稀くんが他のメンバーに許したのはせいぜい並ぶことだったんです。

当時メキメキと歌を上達させていた仁人くんも、悠稀くんをそっちのけにして活躍するまでは行きませんでしたし、そのくらい悠稀くんはセンターの座を譲らなかったんですよね。

間違いなく当時のM!LKの雰囲気を作り上げていたのは悠稀くんだったわけですから、それがあるべき姿なんです。

M!LKの場合、メンバーの入れ替えが激しいのでもちろんセンターも変わってはいるんですが、その時その時の体制である程度センターは固定されていたと思います。初期体制なら山﨑悠稀、7人体制なら宮世琉弥*3、現体制なら佐野勇斗、という具合に。

 

でも、今回の原因は自分にある。を見てると、上記の初期M!LKでたとえるならば、山﨑悠稀を無理に干してまで吉田仁人メインで売ろうとしているように見えるような違和感があるわけです。

私はM!LKを初めて知った時から吉田仁人くん推しですし、そりゃ個人的には嬉しいと思わなくはないです。でも、それと同時に違うだろ、とも思います。

M!LKも、「疾走ペンデュラム」みたいな例外はまああるにはあるんですが、山﨑悠稀センター体制がしっかりしている上で、たまにそれを外してくる分にはいいんです*4。今回の原因は自分にある。がやってることは、そもそもの長野凌大センター体制が崩れ始めているタイミングで、別のメンバーをゴリ押しした曲を出したということなので、「え、センター交代?」と思わせてしまったんですよね。別に凌大くんは今でもメンバーとしてちゃんと在籍しているんですけどね。*5

 

ジャケ写もなんかいやらしかったし。

f:id:KEebidan:20220312105316j:plain

これが凌大くん単体写真だったらまだよかったんですけどね…それか、和人くんのポジションに凌大くんを入れるか、凌大くんを加えた3人写真にするか。

運営のこの2人を推したい欲がバレバレ。

深く考えもせず単純に歌が上手いメンバーと外部仕事で売れてるメンバーを推したいんだろうなと。

別にそれも推し方としては1つの方法ですけど、そもそもの原因は自分にある。の良さは凌大くんがセンターだったからこそのところもある、ということを運営はわかってないのかな、と思うと悲しいところがありますね。

 

 

 

ただ、運営がこういうことする気持ちもわからなくもない部分もあって、というのも、上でも書いたけども2ndアルバムの時点ですでに光咲くんの存在感が飛び抜けていたんですよね。

元M!LKの悠稀くんのすごかったところは、その圧倒的な実力で他のメンバーに追い越させるのを最後まで許さなかったこと。あの仁人くんですら悠稀くんを追い越すことは最後までできませんでした。

だけど、凌大くんの場合、追い越すことを許しちゃってるんですよね。完全に2ndアルバムで光咲くんに負けていたわけで。そう考えると、運営がセンターの見直しをするのもわかるな…と思えなくはない。

 

2ndアルバムの曲の場合、そもそも凌大くんの声がちゃんと映えるような曲が作られていなかった気もするので、凌大くん1人だけのせいでもないとは思う*6んだけども、光咲くんの歌の実力がすごく上がったのも事実だと思うし、あの表現力を見たらそりゃ彼をセンターにしたくもなるよなあ…とも思う。*7

でもだからと言って、凌大くんセンターをキープするために光咲くんは忖度して凌大くんより下手な歌唱力をキープしろっていうのも違うと思うし、やっぱり凌大くんが努力するしかないと思うんだけども…圧倒的な存在感を保ち続けるってすごく難しいことでもあるんでしょうね。

とはいえ、現体制のM!LKを見ていると運営次第でどうとでもなる気もするんですけどね…最近じゃ佐野勇斗くん一強みたいな売り方されてるけど、今でもいちばん歌上手いメンバーは吉田仁人くんだと思うし…凌大くんも結構特徴的な声しているから売り方次第ではそんなに埋もれず存在感発揮できると思うんですけど…それで光咲くんは短めのアクセント的なパートを担当させるとかして…でもそうやっても結局光咲くんの存在感のほうが勝っちゃうんですかね…難しそうだなあ…

 

 

 

 

 

いろいろ思ったことを書いてきましたが、もしかしたらこれから原因は自分にある。を知ってファンになる人は、このグループのセンターは小泉光咲であるというイメージを持つことになるかもしれませんね。

そうなったら初期のような面白いトンチキっぽさは薄くなり、今作のような爽やか儚い路線になっていきそうで、だいぶ雰囲気が変わっていきそう。

それが吉と出るか凶と出るか…今後の動向に注目したいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:要人くんの声そのものは別に気持ち悪くありません。彼の色気のある声があの気持ち悪い曲を歌った際、気持ち悪くなってしまったというだけで

*2:BLACK M!LKではこの2人にメインを譲っていましたが、M!LK名義では悠稀くんがそんなに脇役になった曲はそうないと思う

*3:ただし、彼の場合は入ってきたばかりの新人だったので、安定歌唱メンである吉田仁人くん、佐野勇斗くん、板垣瑞生くんが補佐に入っていたところはあります

*4:そもそも言うほど瑞生くんメインって感じの曲でもありませんしね、この曲

*5:ちなみに言うと、私が原因は自分にある。の中でいちばん好きなメンバーは小泉光咲くんです。それでも戸惑いました

*6:実際今回の曲は彼の歌声の味がしっかり出ていた気がする

*7:正直2ndアルバムを聴いた時点でこれについては危機感を抱いていました。それについての記事も書こうかと思っていましたが、今回の曲を聴いて「やっぱりか…」と落胆しましたね

M!LK ワンマンライブ「M!LK LIVE 2022 NEXT WINNER」感想~メインコンセプトの良さだけにとどまらず、4年前の雪辱を果たしたライブでした~

 

 

2月13日、M!LKがパシフィコ横浜国立大ホールにて、ワンマンライブ「M!LK LIVE 2022 NEXT WINNER」を開催しました。

natalie.mu

spice.eplus.jp

 

M!LKがパシフィコ横浜でワンマンライブをするのは、2017年12月1日に行われた「M!LK 3rd anniversary『白黒牛乳ワールドinパシフィコ横浜』」以来です。

natalie.mu

okmusic.jp

私は当時のライブもリアルタイムで見に行きましたが、はっきり言ってこのライブは、私の知るM!LKのライブの中で、いや、他のグループのライブを含めても史上最悪のライブでした。

すごくモヤモヤしながら帰った覚えがあるし、2週間後に推しの吉田仁人くんの生誕祭イベントがなければそのままグループに対するモチベーションは自然消滅していただろうな、とも思えるほどです。

 

無理に新曲を詰め込みすぎて、生歌でしっかりやり切れてないところがあったり、機材か何かのトラブルでパフォーマンスする本人がなかなか登場せず、曲の半分ほどただ音楽が流れるだけの時間になったり、何より観客が集まらなさすぎて2階席3階席が全閉鎖になったり…

おそらく、当時のライブにも参加した佐野勇斗くん、吉田仁人くん、塩﨑太智くんの3人にとっては苦い思い出もあったライブ会場でしょう。

 

しかし、今回のライブでは、当時の雪辱をしっかり果たしたと言えると思います。

当時を意識しているのではないかと思える部分も多々あって、でもそれがちゃんと今回のライブコンセプトにもぴったりハマっていて、とても見事な仕上がりのライブでした。

 

このように感じたことから、今回は、1回目のパシフィコでのライブとの比較をメインに、感想を語りたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、集客について。

私は今回、1階席の前のほうだったので、後ろを見上げて2階席や3階席をある程度見ることができましたが、その光景を見てまず泣きましたね。

TwitterでもチケットSOLD OUTしたという情報を見ていたので、その時点でも泣けましたが、いざこの目でちゃんと埋まっているのを見ればやはり改めて感動しました。

あのときは当日券も売ってたからなあ…ちゃんとペンライトの光でいっぱいの景色をメンバーに見せることができて、嬉しかったです。

 

 

 

次に、某ユニットの登場について。

某ユニットとは、M!LKによく似ているが雰囲気がM!LKと真逆であるかのユニットのことです。そう、BLACK M!LKです。

BLACK M!LKは2018年6月30日に行われた、BLACK M!LKのワンマンライブツアー以降、ユニットとしてちゃんとパフォーマンスを披露したことは今まで一度もなく、復活は見込めない状況だったのですが、今回、まさかの復活。

今回のライブのコンセプトで出した意味としては、「NEXT WINNER」というライブタイトルから「誰に勝つのか?」→「自分」→「鏡」→「自分と対の存在」という連想から出たようですが、正直、このタイミングで出るって、1回目のパシフィコライブの雪辱か?と思えるところもあったんですよね。

だって、ぶっちゃけ演出的にBLACK M!LK出るか!?と思わせといて出なかったことって今までにもあったじゃないですか。

keebidan.hatenablog.com

上に貼った過去記事でも書きましたが、一昨年の夏の配信ライブでの山中柔太朗くんと曽野舜太くんが禁断の果実を食べて真っ赤に染まる演出、これって見方によっては「BLACK M!LK化したことのない2人のBLACK M!LKとしての覚醒」とも取れるわけです。

でも、このライブではBLACK M!LKは結局出てこず、その演出の後に披露されたのは「MAGIC CARPET」でした。当時は「BLACK M!LK頑なに出さないな…もう出ないのかな?」と思ったものです。

それに、1回目のパシフィコライブのライブタイトルは、「白黒牛乳ワールド」。このライブはM!LKとBLACK M!LKの対決をコンセプトにしていたライブであり、BLACK M!LKが複数の曲を引っさげてパフォーマンスした最初のライブでもありました。つまり、BLACK M!LKからしてもパシフィコ横浜は思い出深い会場なんですね。

だから、頑なとも思えるほどに出してこなかったBLACK M!LKをこのライブで出してきたというのは、そういう裏の意図をも感じさせました。

 

今回BLACK M!LKが披露したのは2曲で、「Charge」「Don't look back」

BLACK M!LKはミニアルバムを1枚出しており、そのリード曲は「MUKATSUKI」なので、2曲選ぶなら初登場時から歌い続けている「Charge」と、その「MUKATSUKI」の2曲を選びそうなものですが、今回は「MUKATSUKI」は選ばず、「Don't look back」を選んできました。これもまた、1回目のパシフィコライブを意識しているように思うんですよね。

「Don't look back」は、1回目のパシフィコライブで初披露した曲の1つです。同じような曲は他に「More」や「HYBRID」といった曲もあったのですが、このうち「Don't look back」は公式が特に推している曲というイメージがあり、ファンクラブ「PREMIUM MILK」で当時のライブ映像が唯一公開されている曲です。

sd-milk.com

対して、「MUKATSUKI」はこの当時はまだ披露されておらず、ミニアルバム制作時に作られた曲であると考えられます。このパシフィコで披露したことはないということです。

そういったところからも、当時のパシフィコライブを意識しているのかな、と感じさせられました。

 

で、久々のBLACK M!LKはどうだったかというと。

BLACK M!LKもM!LKのメンバー変動に伴い、メンバーが変わったようで、HARUKIが担っていたポジションはJYUTAROが、MIZUKIが担っていたポジションはSHUNTAが担っていました。

JYUTAROもSHUNTAも新メンバーとは思えないほど堂々とパフォーマンスしていて、とてもかっこよかったです。

何より、完全生歌であそこまでできるようになったというのがすごいし、今まで全く姿を見せていなかった裏ではしっかり修行していたんだろうなと思わせました。

BLACK M!LKって、しっかり完全生歌でやるようになったのは彼ら自身のワンマンツアーが初めてであり、それまでは結構音源頼りなところがあったんですよね。一応、MIZUKIHAYATOもその場で歌ってはいたんですが、歌声はほとんど音源に助けられていた印象で、ワンマンツアーで初めて完全生歌でやったときもなかなか苦しそうという印象がありました。

でも、今回は当たり前のように完全生歌でかっこよく決めていて。HAYATOもそうだけど、初めてのはずのSHUNTAもしっかり歌えてたし、このBLACK M!LKは他のEBiDANグループのファンにも見せたいと思うほどでした。本当に感動した。

 

歌だけでなく、ダンスもしっかりレベルアップしていたし、新しいBLACK M!LKが見れて嬉しかったです。

 

 

 

次に、ソロコーナーについて。

これも1回目のパシフィコライブを思い出さずにはいられない場面でした。当時もソロコーナーあったんですよね。*1

上でも書きましたが、このライブでは何かのトラブルでパフォーマンスする本人がなかなか登場しない、というハプニングがあったんですが、それがどこで起きたかというと、吉田仁人くんのソロ曲の時だったんです。

仁人くんは私が強く推しているメンバーというのもあり、当時はすごく残念に思った覚えがあります。

まあ予期せぬトラブルは仕方ないとはいえ、上でも書いたようにいろいろと残念なところが多かったライブだったので、さらにトラブルが重なるとなると本当に最悪でした。

 

しかし、今回のライブはすごくよかったです。

当時より複雑なステージ演出をしているはずなのに、トラブルもなく、5人それぞれが面白く楽しいパフォーマンスをしてくれました。

吉田仁人くんのソロパフォーマンスについては、また別の意味での懐かしさを感じましたね。2018年春に行われたワンマンライブツアー「M!LK SPRING TOUR 2018 #バトレボ~牛丸学園ブルジョワ部~」に登場した、「宇宙人ジント」の再来です。

natalie.mu

このネタは一昨年の年末に行われた配信ライブでも出てきたんですが、

natalie.mu

keebidan.hatenablog.com

2回も同じ過去ライブネタを持ってきたあたり、気に入ってるのかな~と思ったり(笑)

このネタを知らない人も結構いたようなのであんまり良くなかった気もするけど*2、個人的には懐かしくて面白かったです。

宇宙人が仁人くんの周りにわらわらと集まってるのに対して「わー!わー!」とか言ってたわりには、宇宙人に捕獲されてストーリーが展開し…というのも特になく、「そこは何かあれよ!(笑)」と思いましたが。

 

次に出てきた塩﨑太智くん、彼はすごい振り切ってましたね(笑)

披露したのは「サラブレッド御曹司CITY BOY」でしたが、その曲名にピッタリ合うような、お金持ちの家に育ったボンボンの格好で登場。短パンに王冠っていうのが振り切りすぎて好きでした(笑)

後ろで表示されていた家族写真もふざけすぎてておかしすぎたし、振りまいたお札のデザインもまた凝っていて…たくさん笑わせてもらいました。

 

その次に出てきたのは、曽野舜太くん、彼のターンもギャグ要素はありましたが、彼はもうかっこよかったですね。

ステージのあちこちに次々登場するのもすごかったし、衣装がシンプルにかっこよくて。

仁人くんと太智くんがふざけ倒していたからギャップでよりかっこよく見えたのもあると思いますが(笑)

最後の最後で仁人くんの誘いを断って、佐野くんにご飯奢ってもらう!」と良い笑顔で辛辣に言っていたのが、またギャップで可愛らしい。

そういえば、舜太くんって加入当時はこれでもかというくらい仁人くんに懐いてたメンバーなんですよね。それこそ、ある日、仁人くんがとあるタピオカ店に行ったことをブログに書いたとき、舜太くんも同じくらいの時期に全く同じタピオカ店に行っていたことをブログに書いており、そこで「次こそは、仁人くんとタピオカ屋さんに行けますように。。。」と最後の最後に書くくらいには。

lineblog.me

lineblog.me

それから2週間もしないうちに、2人で無事にタピオカ飲みに行ったという報告が。

しかも、仁人くんが先にタピオカ飲みに行ったとわかる自撮りを投稿し、それに対して後出しの形で舜太くんが「一緒に行ったじゃないですか!」と反応したという形で。

lineblog.me

lineblog.me

何ならこのブログが出る前に「ラーメンデートしました!」と一緒にラーメン食べに行ったことも報告している舜太くん。

lineblog.me

どうやらこのラーメンを食べた後にはしごしてタピオカ店に行った模様。

当時、仁人くんがメンバーとご飯に行くのは結構レアだと思われており、しかしこの様子だと行ってはいるけど自分から報告しないだけか…?という疑惑も上がり。

そんな仁人くんの様子を逐一報告してくれる舜太くんには感謝する吉田仁人推しが後を絶たなかった記憶があります。私も例に漏れずその1人であり、おかげで曽野舜太2推しになりました。

何にせよ、加入から2週間程度であの吉田仁人とここまで距離を縮める舜太くん何者?とも言われてましたね。

その後もしばらくは、仁人くんのブログに対するアンサーブログのようなブログを書いたり、他のメンバー(特に柔太朗くん)とご飯に行った仁人くんを見て嫉妬したりと、結構な懐きっぷりでした。*3*4

lineblog.me

lineblog.me

lineblog.me

lineblog.me

最近の舜太くんは、当時の懐きっぷりどこ行った?と言いたくなるくらいに仁人くんに対して辛辣ですが、上記のような過去を知っていると「大好きなくせに…」とニヤニヤしてしまいますね(笑)

最近は反抗期みたいだけど、今は当時の舜太くんに絆されて舜太くん大好きになっている仁人くんがかわいそうなので、たまには素直になってあげてね、と思います(笑)

 

話がソロコーナーのパフォーマンスから逸れましたが、次は佐野勇斗くんのターン。

カラオケの激辛採点のような映像が映し出され、歌ったのはまさかの「妄想ドン・キホーテ」。

この曲は7thシングル「ボクラなりレボリューション」のカップリング曲の1つで、かなり前から存在はしていた曲なのですが、今まで一度もライブで披露されたことのない幻の曲でした。それを、こんな形で初披露。BLACK M!LKの復活と同じくらい驚きの復活でした。

ただ、カラオケの激辛採点がモチーフにされているゆえ、そんな予感はしていましたが、ちゃんと1曲歌い切る前に強制終了(笑)

やはりフルで見るのは5人全員でパフォーマンスしている姿がいいので、ギャグっぽい終わり方ではあったもののこの形にしたのはよかったのではないかと思います。

最後には自身のインスタライブで出している「佐野飯」と「結婚できない人*5」をネタにした、コウメ太夫さんの芸風をオマージュした芸を披露し、終了。

なんとも佐野くんらしいシーンでした。

 

最後に、山中柔太朗くんのターン。

彼が披露したのは、「Amore〜僕は君に愛を叫ぶ〜」。

この曲は元々歌い出しから柔太朗くんが良い味を出している曲であり、またクールなイメージの強かった彼が情熱的に歌い上げているのが印象的で、彼のための曲と言っても過言ではない曲だとは思っていましたが、ついにソロでこの曲を歌唱。

儚い声を売りにしている彼がこの曲を1人だけでもここまで歌えるようになったか、と感動しました。

最後の最後でファンに「…愛してる」と囁いたたときにスベったのは可愛かったですが…(笑)

いや、だってあんな溜めといて代わり映えのない台詞吐いたところで「キャー!」とはならんでしょ…()

 

メンバーそれぞれが持ってる強みを生かしたパフォーマンスをしていて、しかも面白くて、とてもいいステージだったのではないでしょうか。

欲を言えば、1回目のパシフィコライブの時のようにそれぞれソロ曲を作って披露という形でもよかったと思いますが…いつか、仁人くん以外にも歌って踊るソロ曲を作っていただきたいものです。

 

 

 

1回目のパシフィコライブとの比較で面白かった点は以上ですが、全体を通して、今回のライブは今までのすべてのライブと比較しても最高レベルのステージだったと思います。

バックダンサーのTeam M!の協力の元、魅せた演出も見事でしたし、セトリもコンセプトに沿ったストーリー性を感じられるもので満足度高かったし、この4年間で成長したM!LKが見れてよかったです。

 

でも、ここで満足せず、「あくまでここはスタート地点」と言った彼らはさすがというもの。この先もっと大きな会場で、もっと多くのファンを魅了するアイドルになろうとする彼らの固い決意が見えました。

目標を達成するまで、これから苦しいことも多々あるでしょうが、私は彼らのファンとして、ずっと支え続けたいなと思います。

このライブのテーマ曲でもあった「HIKARI」を聴きながら、みんなで前に進んでいきたいです。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:板垣瑞生くんと佐野勇斗くんはデュエットだったのでソロではありませんでしたし、塩﨑太智くんのソロ曲はBLACK M!LKが出ているときに披露されたので、披露したのは太智くんではなくDAICHIでしたが。

*2:不幸なことに、ブルジョワ部のライブ映像は8thシングル「Over The Storm」のWIZY限定盤(期間限定の受注生産品)についていたBlu-rayでのみ見ることができるもので、現在正式な販路で入手することはできません

*3:当時は柔太朗くんと舜太くんが仁人くんを取り合っているような構図が多々ありました。次第に柔太朗くんが板垣瑞生くんのほうと仲良くなってきたと同時に、取り合いの構図はなくなっていきましたが

*4:他にも、当時やっていたラジオ番組「うしみつドキドキ!『ごくごくM!LK』」では、合間合間にそのときの出演メンバーが何かしらを言うジングルが使用されていたのですが、舜太くんは仁人くんのジングルをオマージュしたジングルを収録していた等、彼が仁人くんをリスペクトしていたエピソードは数多くあります

*5:ファンからの「結婚して!」というコメントに対して辛辣な対応を取ることから

【比較】推しグル3つそれぞれの『恋愛ソング』の特徴が面白いと思った話【M!LK/原因は自分にある。/ZeBRA☆STAR】

 

 

 

M!LK、原因は自分にある。、ZeBRA☆STAR。

私が現在応援しているEBiDANグループであり、他のグループと比べてポップ路線である共通点があるグループだと思います。

特に、原因は自分にある。の明るいポップ曲は「恋愛ソング」が多く、このことからそれぞれのグループの「恋愛ソング」って、同じ明るいポップ曲でも違いってあるのだろうか?と最近ふと考えました。

そうしたら、面白いことに気が付いた気がするのです。今日は、それについて語りたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、結論からお話しします。

恋愛ソングは、誰かの目線から語られるような曲が多いと思うんですが、M!LK、原因は自分にある。、ZeBRA☆STARのそれぞれの恋愛ソングには、その目線の人物像の違いがあると思います。

スクールカーストでたとえて端的に言うと、M!LKはカースト中位系、原因は自分にある。はカースト上位系、ZeBRA☆STARはカースト下位系です。

曲調やコンセプト的に原因は自分にある。のほうが陰キャっぽいからカースト下位っぽいのに、恋愛ソングとなると上位っぽいし、ZeBRA☆STARは明るいパリピ感強いからカースト上位っぽいのに、恋愛ソングとなると下位っぽいって、なんか意外ですよね。

意外に思いつつも、でもメンバーの雰囲気見たら妥当なのかな、とも思いつつで、なんにせよ面白いなと思いました。

 

でも、なぜ上記のような結論に至ったのか?

これから詳しく語っていきます。

 

 

 

まず、「カースト上位系」だとお話しした原因は自分にある。から。

彼らの恋愛ソングというと、以下が挙げられると思います。

 

「ギミギミラブ」

「ラベンダー」

「ジュトゥブ」

シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」

「幽かな夜の夢」

「In the Nude」

「スノウダンス」

「ネバーエンドロール」

「豪雨」

「半分相逢傘」

 

他にもこれも恋愛ソングかな…?と思える曲はあるんですが、まあだいたいこんなもんだろうと。*1

このうち「ジュトゥブ」や「ネバーエンドロール」は、曲調だけ見ればM!LKやZeBRA☆STARもやりそうに思える曲なので、まずはこの2曲をピックアップしてみましょう。

www.youtube.com

www.youtube.com

ここで、歌詞に注目していただきたい。

わかりやすい部分を抜粋しますが、たとえば「ジュトゥブ」の「不意にマジな声でからかいたい 意地悪でごめん」「僕のどの辺が好き? どこ?ここ? わかってんだよ

たとえば、「ネバーエンドロール」の「君じゃなきゃ 僕のそばにいる人はさ」「すきだよ その2文字 言ってよ

これらを見て何か気付きませんか?

 

これらの歌詞、結構強気発言なんですよね。

もっと言うと、だいぶ自分に自信があるし、結構自分本位で恋を語ってる

俗な言い方をすれば、異性にあんまり困ったことない系の人による、自分が幸せな恋をしたいっていう歌なんですよね。カースト上位と感じたのはこういうところからです。

 

抜粋した歌詞だけで語ると「恣意的な切り抜き!」と思われるかもしれませんが、でも実際全体的に歌詞を読んでも印象はそんなに変わらないと思います。

「ジュトゥブ」はもう全体的に相手をおちょくりつつ可愛がってるって感じの歌詞だし、「ネバーエンドロール」は全体を通すと別れた恋人に想いを馳せて寂しい寂しいって言ってる歌詞だし、まず恋人がいるorいた前提で、相手の気持ちはあんまり考えてないんですよね。ひたすら自分の気持ちを語ってる。

この感じが勝ち組感すごいんですが、M!LKとZeBRA☆STARはここまで勝ち組臭漂うような曲歌わないんですよ。(詳しくは後述)

勝ち組で自分本位なのが良い悪いって話じゃなくて、つまりある意味これが「『原因は自分にある。らしい』恋愛ソング」なんだと考えられるんです。

 

以前「ジュトゥブ」ってアイドルっぽい可愛い曲だけど実はそれなりに原因は自分にある。らしい曲だよね、という話を記事にしましたが↓

keebidan.hatenablog.com

ここでは具体的な要因としては曲調とか歌詞の言い回し等について言及しましたが、「M!LKに歌わせても同じような魅力が出ないだろう」という抽象的な要因もお話ししました。そう感じさせる理由の1つとしておそらく、上記で述べたような人物像の違いによるところもありそうです。

 

でもたった2曲でそう結論付けるのは早いのでは?と思う人もいるでしょう。

他の曲も考えてみましょうか。

www.youtube.com

「ギミギミラブ」は「ジュトゥブ」や「ネバーエンドロール」ほどストーリー性は感じられない曲ですが、恋による感情の爆発を表現し、「ギミギミラブ=愛をください」とひたすら言っている曲、というところでしょうか。

だいぶ積極的なアプローチですよね。

 

www.youtube.com

「ラベンダー」は一見相手の気持ちを考えているように見えるかもしれないけど、なんというか、失恋の事実を受け止めようとはしているけど、やっぱり自分本位って感じがしますね。

「相手が出ていきたいなら追わない」スタンスではいるけど、これに関して自分を懺悔したりはしない。「引き留めないのは せめてもの強がり」という歌詞からも、相手のためというより自分のプライドのためという印象を受けます。

 

www.youtube.com

シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」は、全体的に詩的な歌詞なのであんまり人物像は読み取れないけども、「次はNOTHINGなんて言わせない」という歌詞にやはり強気な感情が見え隠れしますし、

 

www.youtube.com

「In the Nude」はまさに強気な曲ですよね。

サビの締めの「悔しけりゃ下唇でも噛んでみな」はなかなかヤバい。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

「幽かな夜の夢」と「スノウダンス」に関しては、「ネバーエンドロール」とだいたい同じような印象を受けますね。

別れた恋人に想いを馳せて「寂しい寂しい」って言ってる感じ。

相手に気を使った行動をしている描写もあるけども、行動をしているだけで相手の気持ちはこうだったかな、とか想像する描写はなく、気持ちに関してはやはり自分語り多め。

 

こうやって考えると、私があんまり好きではない「豪雨」や「半分相逢傘」があんなに気持ち悪い曲になったのも、無理もない話なのかな、とも思ったり。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

「豪雨」の歌詞は、ざっと「不貞行為をはたらいた男性の苦しみと嘆き」。

「半分相逢傘」の歌詞は、「好きな人にセフレとしか思われてない苦しみと嘆き」。

はっきり言って、ここまで歪んだ恋愛ソングをアイドルに歌わせたら気持ち悪くなるに決まってるだろ*2、ってところなんですが、異性に困ったことがなく自分本位の人がちょっと道を逸れた結果の末路と考えると、この2曲ってわりとしっくりくるんですよね。

 

不貞行為ってことは、それだけ複数の女性と遊びたい欲が強かったということだろうし、そう思えるってことは相当女性に困らない人生だったと考えられます。昔から遊んでいたんだろうなと。苦しい状況に陥ったのは自分の感情に任せて行動した結果であろうことなので自業自得ですね。

また、他に相手がいることを匂わせている人とセフレになってる時点で悪い人なのに、どこか被害者面で「報われない」と嘆き、「普通の恋したい」と願っている。

いやお前何様だよ。いちばん報われないのは何も知らないあんたのセフレの恋人だし普通の恋したいならセフレなんか作るなよ。どの面下げて被害者ぶってんだって話で。*3

そう考えれば、上記2曲も結局恋愛勝ち組で自分本位な考え方をしてる人の曲である、といえる曲なんだと思います。それが変に歪んだゆえに気持ち悪くなったというだけで。

 

「ギミギミラブ」や「ジュトゥブ」みたいな曲だったら可愛らしいけども、「恋愛勝ち組による自分本位な恋愛ソング」って、一歩間違えるとこう歪んでしまうんですよね…

正直、「ラベンダー」「幽かな夜の夢」「スノウダンス」の時点で気持ち悪さの意味ではわりとグレーゾーンに入っていたとも思うし。*4

だから、人物像設定は変えなくていいけども、これから恋愛ソングを作るなら運営さんにはもっと気を付けて曲作りしていただきたいな…と思ったり。

アイドルだから自分に自信があることは結構だけど、歪むのは良くない。それを気を付ければ、「原因は自分にある。の恋愛ソング」としてもっといいジャンルが築けるんじゃないかなと思ったりします。

 

 

 

次に、「カースト中位系」だとお話ししたM!LK

M!LKは3グループの中でいちばん曲数を出しているので、恋愛ソングももちろんいちばん多いと思うんですが、列挙すると以下のものがあると思います。

 

「コーヒーが飲めません」

「夏味ランデブー」

「『好きだ!』っていえない」

「Milky Snow」

「交差点、信号、君と僕」

「It's only LOVE」

「かすかに、君だった。」

「嫌い」

「last moment」

「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」

「君の知らない世界へ」

「リンガベル」

「君とスクロール」

「恋がはじまる」

Ribbon

 

他にも恋愛主題っぽい曲*5はあるんですが、わかりやすく恋愛していてかつその人物像が読み取れる曲はこんなものかなと。

このうち、まずは「夏味ランデブー」と「『好きだ!』っていえない」の2曲をピックアップしてみましょう。

www.youtube.com

www.youtube.com

この2曲の歌詞からわかること。

確実に原因は自分にある。ほどの勝ち組ではない

気になった女の子にアプローチしてみても空回りしてしまったり、そもそも自分に自信がなくて告白をためらってしまったりする。

しかし、最終的に成就したメンバーが現れたり、友達に相談したところ「自分はイケてなくはない」という結論に至ったり、というところを見ると、特段スペックが低いわけでもなさそう

言うほどの勝ち組ではないけど、普通に女の子に見てもらえる程度にはイケメンであることが伺えます。このことから、カースト中位っぽいと私は思いました。

しかし、上記2曲だけで結論付けるのは早計でしょう。

ここで、M!LKの他の恋愛ソングについても見ていきましょう。

 

www.youtube.com

「コーヒーが飲めません」は、彼女とデートしているときに見栄を張ってコーヒーを飲もうとするも、「やっぱり飲めない!」と嘆く曲ですよね。

彼女はいるけど、かっこつけようとしているけどイマイチかっこつかないのが可愛い。

 

www.youtube.com

「Milky Snow」は冬の甘い恋のストーリー。

とはいえ曲中ではほとんど片想いの状態であり、なかなか想い人に気持ちを伝えられないでいます。そんなうじうじした気持ちが語られた後、最後には希望を持って告白する、という曲ですよね。

 

こういった曲は初期体制時代の曲に多いのですが、現体制の曲でも似たような曲があります。「恋がはじまる」です。

www.youtube.com

初期体制時代の曲ほどの可愛らしいカッコ悪さはないけども、告白するのに勇気を出している描写があり、やはり恋愛に対してそこまでの余裕はなさそう。

 

原因は自分にある。の場合、「え?君が僕を好きなのは当然だよね?」*6ぐらいの態度だし、悲恋系だと「どうして君は僕を見てくれないの?」*7ぐらいの態度になるんですが、M!LKの場合「君が僕を見ない可能性だってそりゃあるよね」とわりと受け入れた上で恋している印象があるんですよね。

だから、M!LKは原因は自分にある。に比べて相手に対して下手に出て、相手の気持ちを案じていることが多いんです。(一応例外はありますが、それについては後述)

この傾向は、メンバー加入を経て曲調も大人っぽくなってからの恋愛ソングにも受け継がれています。

 

たとえば、「交差点、信号、君と僕」や「last moment」。

www.youtube.com

www.youtube.com

これらは別れた恋人に対する想いを綴った曲なんですが、どちらも「自分のわがままで振り回してごめん」というような懺悔の想いが現れています。

失恋してもなお相手の幸せを考え、その気持ちに寄り添おうとする姿勢が現れているとも言えますね。

 

www.youtube.com

「かすかに、君だった。」では、「複雑な感情で無理に笑わないで」というような、相手の心情を察して慰めるような歌詞もあり、やや強引ゆえ自分本位に思えなくもないものの、相手に対する献身が読み取れますし、

 

www.youtube.com

「嫌い」では、片想いとも恋人とも取れますが、好きな人に対して思ってもいないことを言ってしまったり、スマートな対応ができなかったりと、そういう自分が「嫌い」だということが歌われていますが、そう思えるのも相手のことを考えているゆえですよね。

 

www.youtube.com

「Amore~僕は君に愛を叫ぶ~」はメンバー加入後では珍しいコミカルな恋愛ソングですが、「令和のマタドールはロールキャベツ男子」という歌詞があり、内心は恋愛に興味津々だけど表面上は草食系ということが語られていますし、「例え世界中が君の敵になってもいつでもおいで 僕のマントでお眠り」という歌詞からは、やはり好きな人に対する献身が見えます。

おそらく、相手が自分の元に来るかどうかも相手の判断にしっかり委ねていますしね。実は「相手は自分に惚れてる」大前提で歌ってない(惚れさせようとはしてるけど)のもポイント。*8

 

www.youtube.com

「君の知らない世界へ」はM!LKの恋愛ソングの中ではいちばん色気が強く、大人っぽい曲ですが、「君がYesと言えば始まるから」という歌詞からやはり相手への献身、相手に合わせようとする気持ちが出ていますし、

 

www.youtube.com

メジャーデビュー曲である「Ribbon」では、「君が大好きな今を ずっとずっと守りたいと誓う」という歌詞に相手への献身が見えるのと、「君に選ばれるその為に僕はここにいる」「もしも僕が月なら 独りじゃ輝けないんだ」という歌詞からは、「自分は選んでもらう側だ」とか「自分は照らされてこそ輝くんだ」という意識が見えますよね。

「君に選ばれるその為に~」は見方によっては強気かもしれないけど、男性目線の恋愛ソングとして考えると、やっぱりどちらかというと下手な態度である気がします。*9

 

例外的に「リンガベル」「君とスクロール」というようなただのリア充ソングもありますし、

www.youtube.com

www.youtube.com

 

「It's only LOVE」のような失恋でただただ嘆いている曲もありますが、

www.youtube.com

とはいえなんというか、原因は自分にある。ほど自分本位な恋愛勝ち組って感じは受けないんですよね。

「リンガベル」や「君とスクロール」は相手の幸せそうな顔を見て自分も幸せになっている様が表現されているように思うし、「It's only LOVE」では失恋のショックで「恋なんてもうしない」とまで言っており、一途な恋愛をしていたんだろうなと感じられます。夜景が見えるレストランの予約までして尽くしていたのに、「将来が見えない」って理由で別れを告げられるあたりも、なんか大人の男性特有の辛さが表現されているというか…

 

こうやって見てみると、M!LKの恋愛ソングはいちばん万人ウケしやすいのではないか、という気もします。

人並みの恋愛経験がある男性から見たら共感するだろうし、女性に対する献身的な表現が多いことから女性ウケもいいだろうし、そんなに好き嫌い分かれるタイプではないだろうなと。

ある意味、国民的音楽の素質のある恋愛ソングと言えるかもしれません。

 

 

 

最後に、「カースト下位系」とお話ししたZeBRA☆STAR

彼らはそもそも出している曲数が少ないので、恋愛ソングに絞るとたったの2曲です。

書き出すと、以下の通り。

 

「Don't Stop ロマンティック」

「ideal story」

 

数が少ないので一気に出してしまいましょう。

www.youtube.com

www.youtube.com

これらの曲、泣けてくるほどピュアじゃありませんか?

「Don't Stop ロマンティック」なんかは、M!LK以上に初心なんですよね。

まず「これが恋なの!?」ってところから始まってる。

しかも、その女の子が隣のクラスの男子と仲良くしているところを見ると「もしかして彼氏!?」とショックを受けているシーンもあり、ぶっちゃけ脈なしの可能性が高い相手だったりする。

M!LK以上に高嶺の花に恋している感があります。

 

「ideal story」に至っては、ケーキに頭を突っ込むというなかなか派手なことをやっても、想い人である女の子は気付いてもくれない。つまり主人公は、女の子の眼中に入らない男の子なんですよね。

まだ一応女の子と成就するメンバーが出てきたり、友達に相談して「自分はイケてなくはない」って結論に至ったりするM!LKのほうがカースト的には上そう。

そういう意味で、ZeBRA☆STARはカースト下位系、というか、他2グループに比べて恋愛慣れしておらず、女の子にもあんまり注目されない系の男の子なのかな、といった印象を受けました。

 

特にそういった印象を抱かせる表現は、最近リリースされた「ideal story」のほうで顕著に現れているんですよね。

「現実じゃ僕は三枚目」なんて、アイドルによう歌わせたな、と思ったし、間奏での掛け合いでは冠婚葬祭用のスーツを「上下黒のセットアップだ!」と主張するくらいにファッションセンスが終わっているらしい一面もあり、多分普通の男の子でもここまでではないだろ、ってレベルです。

それでいて、「3分だけのインスタントヒーローでもいいからなりたいよ」とか、「来年の話2人でしよう 春も夏も秋も冬も僕と一緒に過ごそう?」とか、「部屋中の明かりを全部消して…」から始まるプロポーズのシチュエーションとか、好きな女の子にかっこいいと思われたい感じの妄想は一丁前なのがまた面白い。

 

女の子と無事に成就して幸せ!っていう曲はないんだけども、恋しているだけで、その恋に伴う妄想をしているだけですごく幸せそうだし、なんか、傍から見たら恋愛負け組ではあるんだけど、しかし幸せそうなんですよね(笑)

その様をコミカルに表現し、アイドルに歌わせるというのが面白いなと。

たしかにZeBRA☆STARはEBiDANの中でもいろんな意味であんまり芸能人らしくない子が集まっているグループだな、という印象はあるけども、それにしても、ですよね。

 

でも、そんな彼らが歌うからこそ光る曲なのかな、とも思います。*10

彼らの場合、少なくともしばらくは「彼女とどうこうする」まで行く曲は出さないほうがいい気がする。

そもそも恋愛ソングをあまり出さないグループではあるんですが、しばらくはもう少し片想いを楽しんでほしいな、という気持ちがありますね。

ただし、メンバーも結構大きくなってるので、あんまり幼すぎる曲になってしまっては現状のグループに合わない曲になってしまうので、そこは工夫した上で出してほしいですが。ZeBRA☆STAR運営だったらその辺は上手くやってくれそうなので、この先出される恋愛ソングがちょっと楽しみですね。

 

 

 

 

 

そんなわけで、ここまで推しグルのそれぞれの恋愛ソングについて語ってきましたが、それぞれ様々な曲を出しているとはいえ、グループごとに特色があることがわかってとても面白かったです。

恋愛ソングに限らずとも、各グループの特色の違いはあると思いますが、また何か見つけられたら、改めて記事にしようかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:BATTLE STREET時代の曲は系統がだいぶ違うので省いています

*2:いや、アーティストでも普通に気持ち悪いと思う

*3:もちろん、これらは歌詞であり創作なので、いちいちイチャモンつけるほうが間違ってはいるんだけども、現実でこういうことやってる人いたら多分同情する人のほうが少ないですよね。それだけ自分勝手なことをしていると思うし、そう伝えるためにあえて強く言わせていただきました。

*4:これらは曲調の明るさや綺麗さに助けられていたところもあると思う

*5:「May」「Gotta Get Up」等

*6:「ギミギミラブ」「ジュトゥブ」「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」「In the Nude」なんかがそう

*7:「ラベンダー」「幽かな夜の夢」「スノウダンス」「ネバーエンドロール」なんかがそう

*8:原因は自分にある。の「In the Nude」と比べるとそんなに相手を挑発してないし、よくよく聞くと純粋な愛を叫んでるだけだったりするんですよね。

*9:女性目線の恋愛ソングになると、多分強気に感じられると思うけども

*10:こういうこと言うとメンバーに失礼かもしれないけど