KEebidan’s diary

EBiDANオタクによる戯言ブログ。現在はM!LK一強。ZeBRA☆STAR大好きでした。

「ジュトゥブ」は実は「虚像と実像」収録曲よりも『原因は自分にある。らしい』曲だと思う話〜原因は自分にある。の良さの本質とは〜

 

 

 

新年、あけましておめでとうございます。

もうあけてから日数経ってますが、今年もEBiDANの推しグルについて思ったことをいろいろ語っていきたいと思うので、拙筆ですが今年もよろしくお願いします。

 

早速ですが、今年最初の記事は、タイトルのとおりです。

「ジュトゥブ」って、実は「虚像と実像」収録曲よりも原因は自分にある。らしい曲なんじゃないかというお話をしたいと思います。

原因は自分にある。らしい音楽って、どんなものなんだろう?どう見極めて曲作りすべきなんだろう?ということを語りたいと思います。

 

以前、2ndアルバム「虚像と実像」の感想記事で、「『原因は自分にある。らしさ』とは、究極のトンチキである」というような旨のことを書きましたが↓

keebidan.hatenablog.com

この記事では私は、「ジュトゥブ」のことは王道アイドル系の曲と語っており、原因は自分にある。の表題曲には絶対ならないタイプの曲として見ていたんですね。

でも、よくよく考えたら、「ジュトゥブ」って私が上でも言った「原因は自分にある。らしさ」にバッチリ当てはまる曲じゃね?とふと思ったわけです。

 

そういう点でもそうなんですが、他にも「ジュトゥブ」が「原因は自分にある。らしい」と思える理由があって、逆に「虚像と実像」収録曲はその逆に思える理由があって。

そういうところから、今回は切り出し始めたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、「ジュトゥブ」の音源を聴いてみましょう。

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曲調はひたすら明るくて可愛い系。

歌詞もアイドルらしい可愛らしさ全開であり、原因は自分にある。が表題曲で出してきた曲とは真逆と言ってもいいような曲ですよね。

じゃあこの曲は、全然原因は自分にある。らしくない曲?少し考えていただきたい。

 

アーティストの個性って、曲調だったり歌詞の内容だったり、リズム感とか表現法とかいろんなところに出ると思います。

でもそういう難しいことを考えなくても、なんとなく「らしさ」ってわかるものでもあると思うんですよね。

その判断基準というのが、「その曲を他のグループに歌わせても同じような魅力が出るかどうか」。「出ない」曲がそのグループらしい曲といえると思います。他にはなかなか真似できない、というものこそが個性、持ち味になりますからね。

この判断基準で聴いたとき、「ジュトゥブ」ってかなり「原因は自分にある。らしい」曲だと思うの、私だけでしょうか。

 

具体的に言うと、「ジュトゥブ」って、M!LKに歌わせたら同じような魅力出るか?って話です。

やっぱりEBiDANの可愛い系、王道アイドルの権化といえばM!LKですから。

でも多分、出ないと思うんですよね。

 

なんで出ないんだろうと考えると、やっぱりM!LKじゃ絶対やらない、原因は自分にある。独特のリズムの取り方とか、サウンドのお洒落さとか、歌詞の言い回しとか、そういう「げんじぶ流トンチキ」がふんだんに盛り込まれているからなんですよね。

そういう工夫をしっかり凝らした上で、アイドルらしい可愛さ全開の曲に仕上げたのが「ジュトゥブ」なわけです。ちゃんとした「げんじぶ流カワイイ」曲なんですよ。

そう考えると、「ジュトゥブ」ってすごく見事な曲じゃないですか?

最近なんか干されてる気がするけど、もっと大事にすべき曲ではないかと思います。

 

 

 

じゃあ逆に、たとえば「黄昏よりも早く疾走れ」を考えるとどうでしょうか。

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この曲は、以前のアルバムの感想記事でも「面白くない」と評しましたが、他のグループにやらせたらと考えたとき、多分DISH//に歌わせたほうが魅力出るんですよね。DISH//の曲として出されても全然違和感ない曲。*1

正直、別に原因は自分にある。が歌わんでもいいじゃん、って曲なんですよね。メンバーの声の良さがしっかり出てるわけでもないし、サウンドも別に原因は自分にある。だからこそのこだわりを持って作られた感ないし、ただいつものピアノロックを脱したくてゴリゴリのバンドサウンド使っただけって感じしか受けないし。

多分、北村匠海くんのほうがこの曲魅力的に歌えると思いますよ。表現力も高いだろうし。

 

他には、じゃあ「豪雨」はというと。

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この曲は、曲も面白くないしMVも微妙でしたね。なんか、意味もなく欅坂46の真似してるようにしか見えなくて痛々しい。*2

MVはどうでもいいのでこれ以上語りませんが、この曲はSUPER★DRAGONが歌ったほうがよかった曲だと思うんですよね。最近の彼らが歌うような曲かどうかはわからんけど。

何なら、多分M!LKも原因は自分にある。よりこの曲は魅力的に歌えると思う。

この曲って、原因は自分にある。特有のリズム感とか一切ないし、歌詞も平凡だし、多分、シンプルに歌唱力、表現力がものをいうだけの曲だと思うんですよね。そうなったら、原因は自分にある。よりベテランなグループのほうがそりゃ魅力的に歌えるよな、と思いますよね。

原因は自分にある。のメンバーは、音を外さず歌える力はあるメンバーが多いと思うんですけど、表現力となるとやっぱりまだまだって印象が強いし、彼らは、こういう曲を歌うにはまだまだ弱い。その弱さが露呈してしまった曲という印象があります。

それでも「時速3km」のようにシンプルに良い曲だったらまだ救いがあったものの…そんなに良い曲でもなかったからますますこういう曲出す意味あったか?となってしまった曲ですね。*3

 

他にも、「0to1の幻想」でいえば

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これはアルバムの感想記事でも書いたけどONE N' ONLYにやらせりゃいいじゃんって感じの曲だったし、

「夜夏」なんかも

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これはM!LKのお洒落曲としても普通に成り立つ曲だと思うし、*4

あと、「半分相逢傘」に関しては

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これは他のグループに歌わせたらどうかとかそれ以前にアイドル曲として論外だからこんなんアイドルに歌わせんな、痛いメンヘラ系アーティストに歌わせときゃいいんじゃって感じで、

なんか、全体的にたしかにダークで怪しげな曲調ではあるんですけど、原因は自分にある。の表題曲らしい曲が集まってた作品だったかというと、はっきり言ってそうでもない作品だったんですよね、2ndアルバムは

 

だったら、上にあげたような曲よりも「ジュトゥブ」みたいな明るめだけどリズム感、サウンド、歌詞に独特のげんじぶ節が効いている曲をいくつか入れたほうが、多分公式が言うような「表題曲らしい曲が集まった作品」になっていたと思うんです。

 

1stアルバムに収録されていた「夢に唄えば」なんかも、まさに「ジュトゥブ」タイプの曲だったと思います。

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この曲も明るく楽しい系の曲でしたが、トンチキっぽさも含めところどころ「げんじぶ節」が効いていて面白い曲だったんですよね。この曲をもっと魅力的に歌えるという他のグループはないと思う。

だけど、なぜか運営はこの曲ゴリ干ししてますよね。まともに披露したの「げんじぶ空間:case.1」だけじゃないですか?

この曲は何度も言ってるけど、1stアルバムのリード曲になるべきだった曲だと私は思っているので、せめてもっと大事に扱われるべき曲だと思うんですが、運営はそう思ってないんですかね…

まあ、思ってないからあの2ndアルバムができたんでしょうけど。

 

 

 

 

 

ここまで2ndアルバム収録曲より「ジュトゥブ」のほうがよっぽど原因は自分にある。らしい曲じゃん、という話をしてきましたが、それを踏まえて私がこの記事で言いたいのは、別に「原因は自分にある。らしさ=闇っぽさ」ってわけじゃないってこと。

 

でも多分、運営はおそらく昔からこれを勘違いしてるんですよね。

じゃなかったら「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」MVの映像をこんなふうにはしない↓

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この当時は曲は良かったんですけど、MVのセンスはすでになかったですね。

なんでこの曲調でこんなダークで湿っぽい映像が出来上がる?

明るい映像にしたら原因は自分にある。らしさなくなると思った?

だんだん明るくなっていって最後に光が弾ける、という演出にするなら暗くするのもまだわからなくもないけども、普通に終始暗いし。

「原因は自分にある。は闇抱えてないとダメ」って思い込んでるのがよくわかりますね。

 

たしかに、初期の名曲「原因は自分にある。」とか「嗜好に関する世論調査」はパッと見闇っぽいですよ。

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でも、別にこの2つの曲は、闇っぽいのが良さなんじゃないんですよ。

前も話しましたけど、この2曲はなんで面白いかと言ったら、よくよく聴くと実は結構なトンチキ曲だからなんですよね。それをわかりやすくトンチキっぽい曲調ではなくてかっこいい曲調で表現しようとしたら、たまたま怪しげな曲調になったってだけだと思います。

だから闇っぽさというのは、原因は自分にある。の個性を作ろうとした際にたまたまできた副産物的なイメージであり、本質ではないんです。

だからこそ、明るめの曲である「ジュトゥブ」や「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」、「夢に唄えば」のような曲が、ちゃんと原因は自分にある。の曲として成り立っているわけで。

 

だけど運営はそれを理解してないから、副産物のほうを大事にするあまり本質をないがしろにしてる、っていうのが最近の曲に現れてるんですよね。

そういう曲ばかりを作って収録してできた作品が、2ndアルバム「虚像と実像」。こんなのが良い作品になるわけがなかった。

 

 

 

アルバムの内容もそうですが、最近のライブのセトリとか見てても、運営は本当に何もわかってないんだな、というのがよくわかりましたね。

この間見に行ったライブのセトリ、こちらの記事にも載っていますが↓

natalie.mu

改めてここでもセトリを並べると↓

01. 黄昏よりも早く疾走れ

02. 嗜好に関する世論調査

03. J*O*K*E*R

04. 灼けゆく青

05. 豪雨

06. スノウダンス

07. 以呂波 feat. fox capture plan

08. 幽かな夜の夢

09. 0to1の幻想

10. 嘘から始まる自称系

11. 犬と猫とミルクにシュガー

12. 柘榴

13. In the Nude

14. 半分相逢傘

15. ギミギミラブ

16. ネバーエンドロール

17. 夜夏

18. 原因は自分にある。

19. 藍色閃光

<アンコール>

20. ラベンダー

21. 時速3km

 

もうこれ、突っ込みどころ満載すぎてどこから突っ込めばいいのやら…()

まず01〜14までのセトリ。見事なまでの闇曲の羅列

あの、こんな選曲&並べ方したら飽きるってわからん?と。

14曲連続で闇っぽい曲聴かされ続けるんですよ?

このライブって特にテーマ的なものがあるわけでもなかったし、この14曲の時間は「特に意味はないけど、運営が思うかっこいい曲を全部並べてお見せします」って感じの時間でした。

何この冗長なライブ…と見ててうんざりしましたね。

 

それで、15曲目でようやく「ギミギミラブ」という明るい曲が出てきて、「あ、一応こういう明るい曲を大事にする気はあるんだ」って逆に面食らったんですけど*5、なんか、この曲とその後にやった「ネバーエンドロール」の扱いも雑に思えてならなかった

ライブのメリハリとか考えたら「ギミギミラブ」はせめて5、6曲目あたりで出すべきだし、「ネバーエンドロール」はどう考えてもライブの締めに使うべき曲なのに微妙な位置で中途半端に出すし、なんか深い意味もなく「14曲も闇っぽい曲続いたんで、じゃあここで明るい曲出しますよ!」って感じで出されただけのような印象を受けましたね。ちゃんと展開とかメリハリを考えて出されてる感じがなかったってことです。

「この2曲じゃないとダメだから組み込んだ」というより、「原因は自分にある。の明るい曲で人気のある曲はこの2曲だから組み込んだ」感がすごかったんですよね。

もっとちゃんと考えたら、明るい曲を差し込むタイミングとか、この2曲じゃなくても「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」や「ジュトゥブ」、「夢に唄えば」とか他の明るい曲を入れようかとか、そういう考えに至るはずなんですけど、多分至らなかったんだろうな、って感じを受けました。

 

で、まあでもこの2曲をやって雰囲気も明るく一転して、ってなったら、普通はそこからライブ後半戦の始まりだって雰囲気になると思うんですよ。

でも、すでにこの2曲が披露された頃にはライブ終盤に差し掛かってたんですよね。

あと3曲やったら終わりですよ。その後アンコールもあったとはいえ。

 

もうね…どこで盛り上がりゃいいの?ってライブでしたね。

運営の相当な闇信仰を感じたし、数少ない明るい名曲の使い方もわかってない。

まず「明るい名曲」を名曲だとすら思ってないんじゃないかとも思えてしまうレベル。「自分は特に良いとは思わないけど、多分披露すればファンが喜ぶから披露する」だけの曲という「おまけ」みたいな認識をしてるんじゃないかと。

 

だから、それが間違ってるんですって…

本当に、原因は自分にある。の曲の魅力の本質は何なのかをちゃんと考えるべきだし、その上でどういうセトリにすると良いライブになるのか、というのももっと考えたほうがいい。

それで、「こういう新しい雰囲気の曲ほしいな」というのを導いて、曲作りするべきです。

 

 

 

だからまずは、その変な闇信仰をやめてほしい

「豪雨」は本当にただの面白くないメンヘラ曲だし、「半分相逢傘」はただの気持ち悪い下品な曲だし、これを「原因は自分にある。らしさ」に組み込まないでほしいですね。

 

「ジュトゥブ」のほうが、よっぽど「原因は自分にある。らしさ」ちゃんとありますから。

そういう認識を持って、今年の運営さんには、原因は自分にある。の音楽プロデュースを頑張っていただきたいな、と思います。

 

あとは、もう少しセトリの組み方を勉強してほしい

「げんじぶ空間:case.1」でも「時速3km」みたいなどう考えてもクライマックスで入れる曲をライブ中盤に入れる*6ような運営だったので、闇信仰の酷さもあるけど、シンプルにセトリ組むの下手な印象あるんですよね。

持ち曲の雰囲気近いM!LKを参考にしたらどうですかね。

M!LKは何かしらのテーマ系のライブ*7も素晴らしいんですけど、そうじゃないライブでも普通に楽しいライブを安定してできてるグループなんですよね。

見ればわかると思います、M!LKがどれだけ自分たちの曲の魅力を理解していて、大事にしていて、毎回メリハリとか展開をしっかり考えてセトリ組んでるかが。

そういうのを原因は自分にある。も考えられるようになってほしい。

 

今年中にそのあたりの改善が見られないようだったら、もうこのグループに未来はないかな、と思います。

デビュー当時の期待を無駄にはさせないでほしい。

今一度考え直して、今年こそは良いものをたくさん作っていただきたいなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1://erでもなんでもない人間の意見なので、本当のファンからしたらそうでもないかもしれませんが

*2:欅坂46が痛々しいということではなく、流行ったグループの真似を意味もなくしてるだけにしか見えないのが痛々しいということです。

*3:まあ、ドラマ主題歌になった曲なので、そのへんの制作陣との兼ね合いもあったんでしょうけど

*4:なんか既聴感あるなあと思いましたが、M!LKの「君とスクロール」(https://www.youtube.com/watch?v=ePRl0hFn81U)とか「月明かりの透明」(https://www.youtube.com/watch?v=tuG6FQ3lrFM)からかもしれない

*5:だって14曲も連続で闇曲聴かされ続けたら「もうやるつもりないのかな」と思い始めもしますわ

*6:M!LKでいえば「Around The World」をライブ中盤に入れるようなもん

*7:最近スターダストチャンネルで公開され始まった「SEXY HALLOWEEN -WHO IS VAMPAIRE-」とか、特にすごかったですね