【観測者必見】もはや他のグループのほうが原因は自分にある。の良さを理解している件について【曲紹介】
先日、M!LKの2ndシングル「奇跡が空に恋を響かせた」の感想記事を上げましたが↓
この記事の終わりに、このCD、特に「シアワシェイク」のような曲を原因は自分にある。が出せていない悔しさを感じた、と書きました。
今回はそれについてと、+αで他のこれまた「どうしてこういう曲を原因は自分にある。が出せていない!?」と思った曲を最近見つけたので、これについても語りたいと思います。
タイトルには「他のグループのほうが原因は自分にある。の良さを理解している」という書き方をしましたが、念のため誤解のないように補足しておくと、今回語りたいのは「原因は自分にある。そのもの」の良さを理解しているというところではなく、「原因は自分にある。が初期で表現していたような音楽性の良さ」を理解しているというところについてです。
なので、彼らが実際に原因は自分にある。の曲に影響を受けて意識しているかどうかは知りません。だけど、事実として「これって原因は自分にある。の良曲として成り立つ曲だよな」と思える曲を出していたので、語りたいなと、そういう趣旨です。
もう原因は自分にある。はほとんど降りている身ではありますが、初期の路線で期待した分裏切られた喪失感も大きく、こういう曲を聴いてしまうとどうしても考えずにはいられないんですよね。「こういうのは原因は自分にある。がもっと早く出すべきだったんだけどな…」と。
今回の記事は、私と同じように最近の原因は自分にある。の曲に不満を抱いている人へのおすすめの曲紹介的な意味も含めて書こうかなと思っているので、そんな感じで楽しんでいただけたらなと思います。
まず語りたいのは、M!LKの2ndシングル表題曲「奇跡が空に恋を響かせた」について。
実は私、以下の過去記事の最後にチョロッと「『奇跡が空に恋を響かせた』は原因は自分にある。に出してほしかった感ある」というようなことを書いているのですが↓
なんで?と思った方もいると思うので、そのことから語ろうと思います。
改めて音源というかMVを貼らせていただきますが↓
言ってしまえばこの曲にげんじぶみを感じた点というと、タイトルと音質、ただそれだけです。
え、それだけ?と思われるかもしれませんが、まずタイトルについて。
「奇跡が空に恋を響かせた」って、結構詩的なタイトルじゃありません?雰囲気も美しいし。タイトルだけ見ればこういう曲出しそうだと思うの私だけでしょうか。
次にサウンドについて。
この曲って聴いていただければわかる通り、電子系サウンドですよね。M!LKってあんまり電子系サウンドの曲を出さないグループなので、先日出した感想記事でも書きましたがそういう意味ではM!LK的にも「新しい」曲なんですよね。
言い換えればそんなに「従来のM!LKらしくない」曲なわけです。
そして、私がこの曲を聴いて真っ先に思い出した曲があるんですが、それは何かというと、こちらの曲です。↓
そう、原因は自分にある。の前名義であるBATTLE STREETの2ndシングル表題曲、「Show Time!!」です。サウンドや雰囲気等わりと似通ってますよね。
つまり、「奇跡が空に恋を響かせた」のサウンドって、M!LKよりも原因は自分にある。のほうが親和性があるサウンドなんです。
こちらはピアノの音も入っているし、その点も原因は自分にある。改名後のサウンドの重要要素も取り入れているので、そういう意味でも原因は自分にある。がやっても良さそうな曲だよなあと思ったんですよね。
ただ、この曲、歌詞は完全にM!LKだと思います。
原因は自分にある。はこんな王子様な歌詞は歌いませんよね…まあ歌っているところ見てみたい気持ちもなくはないけども。
なので話題に出しておいてアレですが、この曲は原因は自分にある。っぽさは普通に弱いかなとは思います。
でもまあ、一度「原因は自分にある。っぽい」と少し思った曲なので、語らせていただきました。
次に語りたい曲は、M!LKの2ndシングル「奇跡が空に恋を響かせた」のカップリング曲の1つ、「シアワシェイク」について。
これは、聴いてみて思う方は思うと思います。
これ、「ジュトゥブ」やんと。
いや、歌詞の内容とか曲調とか違いはもちろんありますが、「シアワシェイク」の可愛さって「ジュトゥブ」の可愛さと同類だと思うんですよね。
「シアワシェイク」について、「久々に昔のM!LKらしい曲来た!」と言っている方もTwitterでいくらか見かけましたが、「シアワシェイク」みたいな可愛さって実はM!LKが今まで出したことのない可愛さだと思うんです。
どうしてそう思うかというと、「シアワシェイク」は何が面白かったと言ったら、冒頭やサビ終わりで「幸福」という意味の世界中の言葉を並べ立てていたりとか、途中拍子や曲調がガラッと変わるところがあったりと、可愛いけどなかなか技巧的なことをやっていたんです。
ところどころで英語やフランス語を取り入れて可愛らしく表現していた「ジュトゥブ」に通じるところがありますし、拍子や曲調がガラッと変わってお洒落にメリハリをつけるところのあった「夢に唄えば」に通じるところもありますよね。
つまり、「シアワシェイク」の可愛さって「M!LK流可愛さ」というより「げんじぶ流可愛さ」に近いと思うんですよね。
歌詞や曲調もそうですが、他にも「○○流可愛さ」について思うこと。
私が思う「M!LK流可愛さ」って、なんというか、キュンとする可愛さなんです。
なんと言いますか、以前こちらの記事でも少し語ったことがありますが↓
これは恋愛ソングにフォーカスを当てて語ったものではあるものの、他のM!LKの可愛い曲、特に初期に表題曲として出していた類の可愛い曲も含めて言うと、目線が所謂庶民派なんですよね。
まあほんの少し冴えない男の子、という程度ではあるんだけども、そんな男の子目線の等身大の姿を歌っているからキュンとするというか。等身大ゆえ共感できてキュンとするというか。
最近の曲でも「恋がはじまる」とかまさにそれじゃないですか。
一方で「げんじぶ流可愛さ」というのは、ザ・アイドルな可愛さと言いましょうか。
え?と思う人もいるかもしれませんが、意外に可愛い恋愛ソングを歌わせると原因は自分にある。のほうがアイドルだと思うんですよね。なんというか、リアルな彼氏目線で歌っているというより、アイドルとかホストが歌っている感じしません?
いやまあ実際アイドルが歌っている曲なんですけど、それ以上でもそれ以下でもない感じというか。
「ギミギミラブ」とか「ジュトゥブ」にぶっちゃけそこまでのリアルな心情って感じないじゃないですか。
だからリアルさを感じてキュンとする感じではないんですよね。ただなんか、手の届かない存在の可愛い姿を見てただただ楽しいというか。
「シアワシェイク」ってそういう感じじゃありません?
そういう意味でもこの曲はM!LKとしては新しかったと思うし、むしろ原因は自分にある。っぽさのほうが感じるから、原因は自分にある。が先にこういう曲出せよ!と思ってしまったり…
できることなら2ndアルバムにこういう曲を収録するか、1stアルバムと2ndアルバムの間に3rdシングルを出してそのカップリングとして出してほしかったなあと…
「インパクト」をコンセプトにしているグループなんだから、こういうのは早い者勝ちでもあると思うので、他のグループに先に出されててどうする!と思いましたよね。
この曲は本当にそのくらいのこと思っているので、自分の脳内では原因は自分にある。のメンバーが歌っているところを妄想しているくらいです。
特に2Bの「僕がいて君がいて音楽があれば」の歌詞の部分は、時々吉澤要人くんと大倉空人くんが歌っていると錯覚することもあります。
多分、わかってくださる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう…
これは「ジュトゥブ」みたいな曲に飢えている観測者の方にも全力で勧められる曲です。
ちょっとサウンドはあんまりそれらしくないかもしれないけど、でもわりとスッと聴けるんじゃないかなと思います。
と、この記事を書き始めた当初はここで終わりにしようと思っていたのですが、書いている途中でこれまたすごい曲を見つけてしまったので、それについても語りたいと思います。
その曲というのが、「THE SUPER FRUIT」という男性アイドルグループの、「Seven Fruits」という曲になります。
ん?と思った方、はい、そうです。EBiDANではありません(笑)
EBiDANじゃないどころか事務所も全く違います。
なんでまたそんな曲見つけたんだと言われると、きっかけはM!LKのTikTokです。
基本的に私はTikTok文化に疎いのでTikTok界隈の流行りの曲とかも全く知りませんし、流行りもの系の動画にはあんまり興味は抱かないのですが、この動画はコメント欄に「踊ってくれてありがとうございます!」というご本人様らしきコメントがいくつかあり、物珍しさを感じたのと、「初期のM!LKに似てると噂のグループの曲だ!」というようなコメントもいくつか見られたので、少し興味を持ち、どれどれと思いながらYouTubeで調べてみました。
で、調べてみて思ったことなのですが、このグループ、たしかにコンセプトは初期のM!LKに近いなと思うのですが、音楽性はわりと原因は自分にある。に近いと思うんですよね。
特に上でお話した「Seven Fruits」はもう原因は自分にある。っぽさ全開です。
観測者の方はこの曲聴いたら感動するんじゃないですかね。
では、こちらにMVを↓
サムネ的には「いやいやいや」と思った方もいるでしょうが、聴いてみてどうでしょうか。
サウンドの感じのげんじぶ感強くありません?ダンスもところどころしか見えないものの、わりとげんじぶ感強かったと思います。
歌詞の絶妙なトンチキ加減もいいし…これだよこれ!と思いましたよね。
これを初めて聴いた時も、本当に私は悔しかったですよ。「どうして原因は自分にある。がこういう曲を出せてないんだ!」って。
ちなみにこのグループ、結構新しいグループのようで、この曲をリリースしたのは2022年4月6日だそうです。*1
おいげんじぶ、このグループがこんな良い曲を出してる間君たちは何やってた?
「キミヲナクシテ」とか「545」とか出してる場合じゃないだろ。
はっきり言って原因は自分にある。みたいな音楽性の良さをここまでしっかり理解しているグループが表れてしまったら、いよいよヤバいと思います。別事務所とはいえ、いや、だからこそ。
特に上記の「Seven Fruits」がすごいとはいえ、佐野くんと柔太朗くんがTikTokで踊っていた「チグハグ」も素晴らしいですしね。
この曲も、私的にはM!LKよりは原因は自分にある。っぽい曲だと思うんですよね。
サウンドのお洒落さや絶妙なトンチキ感もそうだし、可愛らしい雰囲気ではあるものの、歌詞は結構社会へのアンチテーゼ色強いから。
この曲、「周りが決めた枠になんかハマらず個性を大事にして、みんなでそれを認め合おうよ」という曲ですよね。
もちろん現実そう上手くいくものではありません。でもだからこそ、「それぞれの個性は大事だよ、みんなで認め合ってハッピー!」っていう歌詞が、社会へのアンチテーゼとなると同時に、社会での生きづらさを感じる人にとっては自分を肯定してもらえる力強い曲となるんですよね。
社会へのアンチテーゼ色が強い曲のかっこよさって、そういうところだと思うんです。
しかし最近の原因は自分にある。って、社会へのアンチテーゼを演出しようとしすぎてただのメンヘラになってしまっているところがあると思います。
ただ辛い辛い苦しい苦しいって言ってるだけで全然前に進まない感じ。だからかっこ悪いんですよ、最近の彼らの曲は。
まあ、そもそも原因は自分にある。って社会へのアンチテーゼを力強く表現するというよりは、面白おかしく表現するグループだったと思うので、そういう意味では「チグハグ」みたいな曲は原因は自分にある。らしい曲でもないんですが、「社会へのアンチテーゼ」を重視して曲作りするんだとしたら、変にメンヘラになるよりは明るく力強い曲に仕上がったほうが断然いいよね、とは思いますよね。
ここまで見事な曲を作り上げたグループが存在するのだから、原因は自分にある。は焦ったほうがいいです。
初期の原因は自分にある。の曲が好きな人は、彼らの曲聴くより上に挙げた2曲聴いたほうがおそらく楽しめるでしょうし。
まだ始動したばかりのグループのようなので今後どうなるかはわかりませんけどね。
私はオタクになるまでは行かないかなとは思っていますが、ちょくちょく曲は追おうかなと思っています。
そんなわけで、もはや原因は自分にある。より原因は自分にある。の音楽性の良さを理解しているな、と思ったグループやその曲を一通り語りました。
もう本当に、ここ最近は良い曲に出会えた喜びと同時にすごく悔しかったです。
特に「Seven Fruits」は「シアワシェイク」を超えるかもしれない。最近「シアワシェイク」すらそんなに聴いてないというレベルで「Seven Fruits」ばかり聴いてます。
何ならiTunesでポチりました。そのくらいこの曲気に入りました。直接曲を聴いていなくても頭の中でもずっと流れているまでにもなっています。
原因は自分にある。も昔はそういうグループだったんだけどなあ…
どうしてこうなってしまったんだろう。
ため息しか出てきませんが、もう今となってはしょうがないので、彼らには期待せず、良い曲を出す他のグループを探して曲を聴くようにしたいと思います。
THE SUPER FRUITの曲に出会えたのは大きな収穫でした。
TikTokで「チグハグ」を踊ってくれた佐野くん、柔太朗くん、ありがとう。
*1:もしかしたらもっと前からお披露目とかされてた可能性はありますが