KEebidan’s diary

EBiDANオタクによる戯言ブログ。現在はM!LK一強。ZeBRA☆STAR大好きでした。

原因は自分にある。配信シングル「青、その他」感想〜このグループのセンターは結局誰? 長野凌大or小泉光咲〜

 

 

 

 

3月12日、原因は自分にある。が配信シングル「青、その他」をリリースしました。

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曲のリリースは、2ndアルバム「虚像と実像」以来初めて。

今回は久下真音さんが作ってくださった曲らしく、聴いてみた感じも初期の原因は自分にある。らしさを少しだけ取り戻してくれたかな、という印象です。

とはいえ初期曲ほどの癖の強さもないのであんまり面白くはないのですが、まあ2ndアルバムがゴミあまりにもよくなかったことを考えれば、今作はマシになった分いいのかな、と思ってたり。

今回はそんな今作について、具体的に良かったなと思ったところと、今作を聴いて少し「ん?」と思ったところを語ろうと思います。

 

 

 

 

 

まず、今作の良かったところ。

「色」という抽象的な概念をコンセプトにしているところ。これが、今作が少し初期の原因は自分にある。らしさを取り戻したと感じさせた要因だと思います。

 

原因は自分にある。って、抽象的な概念というか、普通の人があんまり注目しないような事柄に対して哲学的に突っ込んでいくのが「らしい」曲なんですよね。

欲張ったことを言えば、もう少し言葉遊び的な要素を入れてトンチキっぽい感じになれば完璧だったんだけども、まあそこまでしなくても、今作は「青」をテーマに詩的に歌っていて、他のグループではなかなか歌わないような歌ができていると思うし、その点はすごくよかったなと思います。

 

曲調も爽やかで、原因は自分にある。のイメージの1つでもあるピアノサウンドが採用されていて、特にサビのピアノの感じは原点回帰にも思える音色。

原因は自分にある。ならではの美しい音楽が表現されていたのではないかと思います。

この点は2ndアルバムと比べても改善されていたと思うし、まだこのグループを見捨てるのは早いかな、とも思いました。

 

今作聴いてて思ったけど、やっぱり原因は自分にある。はまだまだ久下さんにお世話になったほうがいいですね。他のクリエイターさんを使うのもいいけど、正直まだ久下さん以外で安定したクリエイターさんが少なすぎるから、まだ久下さんを手放すのは早いと思う。

今作の歌詞も、やっぱり久下さんだからこその歌詞であるように思うし、改めて感謝したいところです。

 

 

 

 

 

そんな感じで、曲はまあ普通にいいな、くらいには思ったんです。

しかし、この曲を聴いていて引っかかる点が1つありました。

今作を聴いていて思った方もいるのではないでしょうか。

原因は自分にある。はいつから小泉光咲のグループになったの?と。

 

この曲、2ndアルバムの曲と比べても、メンバーの声の良さがよく出ていた曲だと思うんですが、その分パート振りの残念さが際立っていたんですよね。

1サビ、落ちサビ、ラスサビと多くのサビを小泉光咲くんが担当しているんです。

他のサビパートである2サビを担当しているのは、なんと杢代和人くん。

この時点で、気付いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あれ?長野凌大どこいった?と。

 

武藤潤くんもそうなんですけど、特に、長野凌大くんですよ。彼って、原因は自分にある。のセンターじゃありませんでしたっけ?

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なんやかんや、長野凌大くんの今までの扱いって、原因は自分にある。の不動のセンターで、軸と言ってもいいポジションだったと思うんですよね。

しかも、彼のメンバーカラーは。今作のコンセプトになった色と一致していますし、曲の内容は全く違うことを歌うにしても、原因は自分にある。は長野凌大が軸のグループだよ、という改めての宣言の曲ともなるのかな、と思っていたところもあるので、あまりにも彼の扱いが杜撰でびっくりしました。

 

もちろん、彼のソロパートもあるはあるんですが、原因は自分にある。の曲の場合、ソロパートだけで構成されている関係でサビを担当するメンバーがメインに聴こえるところがあるので、凌大くんがサビを一切担当せず、しかもサビの大半を光咲くんが担当している、というあたり、凌大くんはどうしても脇役に見えてしまうんですよね。これが「ちょっと…」と思った点です。

 

こういうことを言うと、「今作だけ別のメンバーメインで売ることにしただけじゃないの?」と言われるかもしれません。

もちろんそれもないとは言い切れないんですが、正直前作の2ndアルバムの内容が内容だっただけに、一時的なメイン交代にも思えないんですよね。

なぜかというと、2ndアルバムって、曲の内容もよくなかったけど、何よりメンバーの声の良さが全然出ていなかった作品で、はっきり言って、あのCDを聴いていて歌声が印象に残ったメンバーは光咲くんと吉澤要人くんだけなんですよね。

しかも、要人くんは悪い意味で印象に残ってしまったメンバーで、なぜかというと「半分相逢傘」という内容が全体的に気持ち悪い曲を歌う要人くんの声が、曲との変な相乗効果ですごく気持ち悪く聴こえてしまったんです*1。それが印象に残ってしまったというパターンなので、本当に良い意味で印象に残る歌声をしていたのって、その圧倒的な表現力で存在感を放っていた光咲くんだけなんです。

つまりどういうことかというと、2ndアルバムがすでに小泉光咲の作品だったんです、図らずとも。

 

正直、運営も実際にできた作品を聴いたらそう思ったと思うんですよね。

今作はこれでもかというくらい光咲くんを推しているように思うし、2ndアルバムでの彼の表現力を見て、彼を中心とした作品に仕上げることにしたんじゃないかな…という気がします。

でも、それって普通にグループコンセプトのブレに繋がるんですよね。

 

私は上で、「少し初期の原因は自分にある。らしさを取り戻した」と言いましたが、完全に取り戻せていないのは、長野凌大センター体制という体制が崩れているのも一因としてあると思います。

彼も独特な声質をしていますし、彼の声や出す雰囲気が中心にあるからこそ原因は自分にある。の世界観が作られるというところは絶対あるので。

2ndアルバムですでにそのあたりのブレが生じていたことを考えたら、このタイミングで出す曲は、長野凌大センターでしっかり締めなおすべきだった。

「青、その他」なんて思わせぶりなタイトルまでつけたんです。せめてラストサビの大見せ場は長野凌大に任せるべきだったのでは

しかし実際は、小泉光咲メインの曲として仕上げてきた。これはもう路線変更しようとしているとしか見えません。

 

 

 

なんでそんなにセンターにこだわる?と思う人もいるかもしれません。

じゃあ少し考えてみてください。

初期M!LKの体制を思い出していただきたいのですが、初期M!LKは山﨑悠稀くんを中心とした体制で、人気的には外部仕事を精力的にやってた佐野勇斗くんや板垣瑞生くんが上回り、アー写でセンターを飾ることが増えたりはしても、パフォーマーとして悠稀くんがセンターをこの2人に譲ったことはそうないんですよね。*2

「疾走ペンデュラム」は例外的に板垣瑞生くんセンター曲として出されていた気もしますが

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基本的に山﨑悠稀くんが在籍している間は彼がセンター、メインという軸はブレていませんでした。

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彼の在籍期間の最後のほうでは、吉田仁人くんも彼と並んで活躍するようになったものの、悠稀くんが他のメンバーに許したのはせいぜい並ぶことだったんです。

当時メキメキと歌を上達させていた仁人くんも、悠稀くんをそっちのけにして活躍するまでは行きませんでしたし、そのくらい悠稀くんはセンターの座を譲らなかったんですよね。

間違いなく当時のM!LKの雰囲気を作り上げていたのは悠稀くんだったわけですから、それがあるべき姿なんです。

M!LKの場合、メンバーの入れ替えが激しいのでもちろんセンターも変わってはいるんですが、その時その時の体制である程度センターは固定されていたと思います。初期体制なら山﨑悠稀、7人体制なら宮世琉弥*3、現体制なら佐野勇斗、という具合に。

 

でも、今回の原因は自分にある。を見てると、上記の初期M!LKでたとえるならば、山﨑悠稀を無理に干してまで吉田仁人メインで売ろうとしているように見えるような違和感があるわけです。

私はM!LKを初めて知った時から吉田仁人くん推しですし、そりゃ個人的には嬉しいと思わなくはないです。でも、それと同時に違うだろ、とも思います。

M!LKも、「疾走ペンデュラム」みたいな例外はまああるにはあるんですが、山﨑悠稀センター体制がしっかりしている上で、たまにそれを外してくる分にはいいんです*4。今回の原因は自分にある。がやってることは、そもそもの長野凌大センター体制が崩れ始めているタイミングで、別のメンバーをゴリ押しした曲を出したということなので、「え、センター交代?」と思わせてしまったんですよね。別に凌大くんは今でもメンバーとしてちゃんと在籍しているんですけどね。*5

 

ジャケ写もなんかいやらしかったし。

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これが凌大くん単体写真だったらまだよかったんですけどね…それか、和人くんのポジションに凌大くんを入れるか、凌大くんを加えた3人写真にするか。

運営のこの2人を推したい欲がバレバレ。

深く考えもせず単純に歌が上手いメンバーと外部仕事で売れてるメンバーを推したいんだろうなと。

別にそれも推し方としては1つの方法ですけど、そもそもの原因は自分にある。の良さは凌大くんがセンターだったからこそのところもある、ということを運営はわかってないのかな、と思うと悲しいところがありますね。

 

 

 

ただ、運営がこういうことする気持ちもわからなくもない部分もあって、というのも、上でも書いたけども2ndアルバムの時点ですでに光咲くんの存在感が飛び抜けていたんですよね。

元M!LKの悠稀くんのすごかったところは、その圧倒的な実力で他のメンバーに追い越させるのを最後まで許さなかったこと。あの仁人くんですら悠稀くんを追い越すことは最後までできませんでした。

だけど、凌大くんの場合、追い越すことを許しちゃってるんですよね。完全に2ndアルバムで光咲くんに負けていたわけで。そう考えると、運営がセンターの見直しをするのもわかるな…と思えなくはない。

 

2ndアルバムの曲の場合、そもそも凌大くんの声がちゃんと映えるような曲が作られていなかった気もするので、凌大くん1人だけのせいでもないとは思う*6んだけども、光咲くんの歌の実力がすごく上がったのも事実だと思うし、あの表現力を見たらそりゃ彼をセンターにしたくもなるよなあ…とも思う。*7

でもだからと言って、凌大くんセンターをキープするために光咲くんは忖度して凌大くんより下手な歌唱力をキープしろっていうのも違うと思うし、やっぱり凌大くんが努力するしかないと思うんだけども…圧倒的な存在感を保ち続けるってすごく難しいことでもあるんでしょうね。

とはいえ、現体制のM!LKを見ていると運営次第でどうとでもなる気もするんですけどね…最近じゃ佐野勇斗くん一強みたいな売り方されてるけど、今でもいちばん歌上手いメンバーは吉田仁人くんだと思うし…凌大くんも結構特徴的な声しているから売り方次第ではそんなに埋もれず存在感発揮できると思うんですけど…それで光咲くんは短めのアクセント的なパートを担当させるとかして…でもそうやっても結局光咲くんの存在感のほうが勝っちゃうんですかね…難しそうだなあ…

 

 

 

 

 

いろいろ思ったことを書いてきましたが、もしかしたらこれから原因は自分にある。を知ってファンになる人は、このグループのセンターは小泉光咲であるというイメージを持つことになるかもしれませんね。

そうなったら初期のような面白いトンチキっぽさは薄くなり、今作のような爽やか儚い路線になっていきそうで、だいぶ雰囲気が変わっていきそう。

それが吉と出るか凶と出るか…今後の動向に注目したいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:要人くんの声そのものは別に気持ち悪くありません。彼の色気のある声があの気持ち悪い曲を歌った際、気持ち悪くなってしまったというだけで

*2:BLACK M!LKではこの2人にメインを譲っていましたが、M!LK名義では悠稀くんがそんなに脇役になった曲はそうないと思う

*3:ただし、彼の場合は入ってきたばかりの新人だったので、安定歌唱メンである吉田仁人くん、佐野勇斗くん、板垣瑞生くんが補佐に入っていたところはあります

*4:そもそも言うほど瑞生くんメインって感じの曲でもありませんしね、この曲

*5:ちなみに言うと、私が原因は自分にある。の中でいちばん好きなメンバーは小泉光咲くんです。それでも戸惑いました

*6:実際今回の曲は彼の歌声の味がしっかり出ていた気がする

*7:正直2ndアルバムを聴いた時点でこれについては危機感を抱いていました。それについての記事も書こうかと思っていましたが、今回の曲を聴いて「やっぱりか…」と落胆しましたね