KEebidan’s diary

EBiDANオタクによる戯言ブログ。現在はM!LK一強。ZeBRA☆STAR大好きでした。

元SUPER★DRAGONオタクがBABYMETALの曲に感銘を受けた話〜良いアーティストとは何かを考える〜

 

 

 

2ndシングル「ワチャ-ガチャ!」が出た頃にSUPER★DRAGONのオタクになり、2ndアルバム「2nd Emotion」を聴いて冷めて降りた元SUPER★DRAGONオタクですが、最近、そんな私がハマって聴いているとあるアルバムがあります。

 

そのアルバムとは、BABYMETALの3rdアルバム「METAL GALAXY」

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BABYMETALはEBiDANとは全く関係のない女性アイドルグループですが、海外で人気を集めている日本のアイドルグループとして名前を知っている方も多いと思います。

昨年の紅白歌合戦にも出場しましたし、これからもますます注目を浴びることが予想されるグループですが、このグループの曲を聴いていると、元SUPER★DRAGONオタクとして「どうして彼らはこうなれなかったのかな…」と思うことも多く、今回はそれに関して私なりの考察も含め語りたいと思い、この記事を書いています。

 

最初にことわっておきますが、私はBABYMETALに関してはファンと言えるほどの知識はありませんし、ファンを名乗るつもりもありません。

「METAL GALAXY」の収録曲に惚れ込んでDLし、聴くくらいには好きですが、他のBABYMETALの曲も全部好きかと言われるとそうでもなく、またメンバーの人間性なども全くわからないので、そのあたりについて深く語るつもりもありません。

あくまで元SUPER★DRAGONオタクという視点で、BABYMETALの曲をどう感じたか、またそれから昔から今までのSUPER★DRAGONについて何を思ったかをメインに語るつもりですので、そのあたりをご容赦いただける方のみ読むことをおすすめします。

 

 

 

 

 

まず、私がBABYMETALをどこから知ったかについて。

私がBABYMETALに興味を持ったのは実はここ最近の話ではなく、わりと前です。

どのくらい前かというと、現在は解散しているEBiDANのグループ、MAGiC BOYZが活動していた頃。

当時M!LKとSUPER★DRAGONを主に推していた私は、MAGiC BOYZはそこまで熱心には追っていませんでしたが、CDを出せば必ず買うくらいには好きなグループであり、そこそこ追っていました。

そんなMAGiC BOYZについていろいろ調べていたとき、ハロウィンでBABYMETALの仮装をした写真を見つけました。*1

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そして、BABYMETALの「ギミチョコ!!」という曲をやっている映像も発見。

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この当時は、BABYMETALはテレビの何かの番組で「海外で人気のある日本のアイドルグループ」という特集で取り上げられているのを見たことがあったため、名前だけは知ってましたがそれだけにとどまっていました。

しかし、このような形でBABYMETALが私の目の前に現れたため、少し興味がわいてきて、まずMAGiC BOYZがカバーしていた「ギミチョコ!!」の本家の動画を見てみました。

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第一印象としては、正直、衝撃を受けたとか、そういうことを思った覚えはありません。

歌詞も別にこれといって中身がある曲でもないし、「めちゃめちゃ良い曲…!」と感動するようなものは特にありませんでした。

 

しかし、気付いたらそれから毎日、この動画を検索して見ていたんです。

しかも気付いたらこの曲を口ずさんでもいた

つまるところ、中毒性がハンパない

 

そうやってしばらく毎日毎日この動画を開いてこの曲を聴いていたら、YouTubeからBABYMETALの別の曲をおすすめされるようになります。

こういうの聴いてると、BABYMETALって案外ふざけた感じの曲多いんだなと思ったりもしましたが*2

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個人的にこういう曲*3はBABYMETALの曲の中ではあんまり好きではない(苦笑)

M!LKの曲好きだし、こういうノリは嫌いではないですがね…にしてもちょっとふざけすぎというか…ぶりぶりのアイドル曲に無理やりメタルサウンド取り入れた感があって違和感しかないというか…俗っぽい言い方すると厨二くさすぎるというか()*4

「METAL GALAXY」をDLしたとき、1stアルバム「BABYMETAL」、2ndアルバム「METAL RESISTANCE」もYouTube Musicで軽くチェックしてみたものの、DLする気が起きなかったのはこういう雰囲気の曲が多かったからです。

もしかしたら昔からのBABYMETALファンからすると、こういう曲こそがBABYMETALなのかもしれませんが。

 

しかし、そんな中でも比較的真面目でスッと入ってくるような良曲もあり、私はこれに魅了されてしまったのです。

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これらの曲だけでもDLしようかな…と思うくらいには大好きな曲です。

 

ちょっと語りたいので語りますが、「メギツネ」「KARATE」はアイドルの可愛らしさと曲のかっこよさのバランスが絶妙

もっと上にあげた曲たちは「アイドルらしさ」が強すぎてメタル音楽のかっこよさが影に潜んでしまっている感じがあったのですが、これらの曲はそのあたりのバランスがとてもいいです。

基本的にかっこいい曲なんだけども、途中に挟まれるYUIMETAL、MOAMETAL*5の2人の合いの手というか、「スクリーム」でいいんですかね…*6それがこの曲に親しみやすさを生んでいて、本当にこれはメタル音楽にもしっかり取り組んでかっこいい曲を作りつつ、アイドルの良さもバランス良く生かした曲だなと感じました。

あとは、「メギツネ」は日本の童謡「さくらさくら」のメロディーのオマージュがあったり、「KARATE」は「空手」がそもそも日本で生まれた競技だし、日本の色をしっかり入れているのも好き。こういう曲を出しているグループが海外で売れてるって、特別ファンじゃなくても日本人として嬉しいなと思えます。

 

それから「THE ONE」はシンプルにエモい

「私たちは1つだ」ということを歌った曲ですが、曲調の壮大さもいいし、サビはみんなで歌えそうなメロディーなのもいいですよね。実際のライブ見たことないので想像ですが、大きな会場でみんなが同じ曲を同時に歌って…という光景はまさに、会場全体が一体となった状態なのではないでしょうか。それがすごく想像しやすい曲だし、それを想定して作られたように思える曲です。

SU-METALの真っ直ぐで透明感のある、しかし力強い歌声もいいし、合いの手に入るYUIMETAL、MOAMETALの2人の歌声も、こちらはこちらでまたいい味出してる…

 

これらの曲は「METAL GALAXY」が出される前から大好きな曲で、存在を知ってからは時々YouTubeでMVを検索し、聴くこともありました。

SUPER★DRAGONのヘビーロック曲を聴き慣れていた身としては、そこまでサウンドに抵抗はなかったし、わりと好みで聴きやすかったんです。

とはいえ、あくまで私がメインで追っているのはEBiDANなので、普段はEBiDANの曲ばかり聴いていたし、「良い曲!」とは思いつつも本当にたまにしか聴きませんでした。当時はSUPER★DRAGONの曲にも不満を持ってはいませんでしたしね。

 

 

 

しかし、状況は変わります。

SUPER★DRAGONが2ndアルバム「2nd Emotion」をリリースしたあたりから、明らかに路線を変え始めた。

SUPER★DRAGONといえばこういう熱くエモいヘビーロックだったのが↓

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なぜかこういう無機質なスカした路線に変わったり↓

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こういう元々素晴らしかったはずの原曲が↓

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あとでアルバムに収録されたとき酷い原曲レイプ壊しをされたり↓

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何を勘違いしてそうなったの?としか思えない曲が増え始めたのです。

私はSUPER★DRAGONのワンマンライブは「MYSTIC BOOK」から「Emotions」まで、東京公演は行けるだけ行きましたが、2ndアルバムを引っさげて行われたワンマンライブ「Emotions」は、本当に最後まで見ても心が冷え切るようなライブで、次のCDを期待したいとは思いつつも、またSUPER★DRAGONのライブ行きたいとは思えない状態にまでなりました。

そんな状態で発表された3rdアルバム「3rd Identity」のリード曲は上にもあげた「Don't Let Me Down」でした。ダメだこのグループ救いようがないと思いましたね。

 

その後出た曲も気が向けばチェックはしていたのですが、年上組のファイヤードラゴンと年下組のサンダードラゴンに分かれてミニアルバムをリリースしたようで、しかしこれまた酷い。

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ファイヤーの曲は完全にロック捨ててるのが残念だけど、まあでもこちらはそのジャンルの曲としては良い曲と思えなくもないからまだいい。

問題はサンダーの曲ですよ。本当にこの曲作った人何を勘違いしてるんだと。*7

 

この曲は出されたタイミング的に、久々のヘビーロック曲として作られたものだと思うんですが、つまり運営の「わかったよ、ファンはこういう曲を求めてるんだろ?」てな感じの態度が見え見えな曲なんですよね。それで結論から言うと、運営は全然わかってない

この曲からしてわかりましたよね、今のSUPER★DRAGON運営はヘビーロックをバカにしてると。過去に出したSUPER★DRAGONの曲はただただエレキギターの音がやかましいだけの曲だと思っているんだなと。「ファンもそろそろ求めてるだろうからヘビーロックらしいやかましい激しい曲を作ってくれ!」と言って作ってもらったんじゃないの?としか思えない曲なんですよね。

 

ここまでだと、音楽路線変更の失敗って次元の話ではない。

ジャンルが何であろうが、そもそも運営の音楽センスが終わってる

聞いた話だとこのミニアルバムを引っさげて行われたツアーは結構チケット余ってたようですし、「Emotions」のときの集客力を考えれば明らかにここでファンを減らしていたと思います。*8

 

そんでその後に出した配信シングルの曲というのが↓ 

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SUPER★DRAGONここまでダサいグループになったか…とため息出ましたよね。

 

まずなんでこの意味わからないタイミングで「SUPER★DRAGON」って曲名の曲を出すの?という疑問。どう考えても、もうシングル4枚、アルバムも全体のものに限っても3枚出してるグループが出すような曲ではない。M!LKみたいにメンバーの入れ替えとかそういうピンチを経験して改めて決意する曲、として出すならまだわかるけど、そんなピンチ経験したことないだろあんたら。

そんでもって歌詞も全然中身がない。これも、もうすでにCD何枚も出してるグループが歌うか今さら?って感じの歌詞。

 

これ、出した時期的におそらく、原因は自分にある。の「原因は自分にある。」と、M!LKの「ERA」のパクリなんですよね。題名の付け方は「原因は自分にある。」のパクリで、歌詞の内容は「ERA」のパクリ。それがまずダサい。

というのも、「原因は自分にある。」はリリース当初からCDの在庫不足が起きるほどヒットした曲であり、「ERA」もまた、10万枚以上を売り上げてゴールドディスク認定を受けた曲です。そんでもってどちらも出したのは2019年後半。この売れ方を見た運営が安直に「こういう曲が良い曲なんだ!」と思って作った結果、この「SUPER★DRAGON」という曲が出来上がったのではないか、そうとしか思えないレベルでこの曲自体には中身がないんです。

まず「原因は自分にある。」はデビュー曲であること、「ERA」の歌詞はM!LKの背景があってこそ感動する曲であることをよくよく考えて判断しろよと…

運営も歌詞はダサいと自覚してたのか、あんまり歌詞を聴かせないようにMIXしてるように感じたし、いやでもだったらそういう歌詞採用するなよって話なわけで…

 

そんでもって、曲調だけは身近な他グループ感を出さないように頑張ったようですが、曲調も別に良くないし…

歌詞が良くない分曲調で勝負しないといけないのに、なんかよくあるエレクトロミュージックで、それ以上の何者でもない感じが全然面白くない。

これといって深い意味もなく、ただただよくあるK-POPとか洋楽の真似事をしているだけにしか見えなくて、全然かっこよくないんですよね。それもまたダサい。

 

私が好きだったSUPER★DRAGONは本当に消え去ったんだな…と思い絶望した頃、私はYouTubeで気まぐれにBABYMETALの曲を検索していました。

そんなときに初めて出会ったのが、この曲たち。↓

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こういうのを求めていた。

「そう、こういうの!こういうのなんだよ!!!」と思って感動しましたよね。

 

もちろん、SUPER★DRAGONのヘビーロックとBABYMETALのヘビーメタルはまたジャンルは微妙に違いますよ。それはもちろんわかってるけども、でもだいたいこういう感じ、SUPER★DRAGONにはこうなってほしかった…と思いました。

 

SUPER★DRAGONがこういう曲をやっていたら…」と妄想しながら、最近のBABYMETALの曲でもっと良い曲はないかと調べてみたとき、ここで3rdアルバム「METAL GALAXY」の存在にたどり着きます。

YouTube Musicで全曲フルで公開されていたので、ひとまず一通り聴いてみることに。

その中で、私が「SUPER★DRAGONのあの曲!こんなふうにもなれただろ!」と思った曲がいくつかありましたので、紹介します。

 

 

 

まずは、上にもあげた「Shanti Shanti Shanti」。

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これを聴いて私が思い出したのは、「La Vida Loca」でした。

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「La Vida Loca」は3rdアルバムに収録された曲で、私は基本的に3rdアルバム以降の曲は一通りPVを見た感じ全体的に好きじゃないのですが、この曲はそんな中でも比較的マシな部類には入ると思っています。

ヘビーロックではないけどベースの重い感じがまあまあSUPER★DRAGONらしいし、ラテン系の民族音楽を上手く取り入れて魅せたお洒落な曲ですよね。これはこれで、まあ悪くはない。

 

でも、BABYMETALの「Shanti Shanti Shanti」を一度聴くと、「こうはできなかったのかな…」と思うようにもなりますよね。

こういう重いギターのサウンド入れたって民族音楽のお洒落さは表現できるんじゃん…と。

BABYMETALのほうはインド系の民族音楽なのでまた少し違いますが、でもそんなに大した違いにも感じないし、こんな感じに作ることもやろうと思えばできたよね?と思うんです。

なんでそうしなかったんだろうな…こういうところからして運営の曲作りへの情熱のなさが感じられてしまうんですよね…

 

 

次に、「Brand New Day」。

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これを聴いて私が思い浮かべたのは、「Don't Let Me Down」。

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この曲はなんというか、今まで熱いヘビーロックを歌っていたグループであるとは思えないくらい、無機質でスカした曲で、「あんな熱い感じなんかガキっぽくてダセえ」と言わんばかりの曲で、それが逆にダサい。

どうしてもこういうテクノポップみたいな雰囲気の曲をやりたいならうまくヘビーロックと融合させる、もしくはヘビーロックでそれらしく表現してやればよかったんですよ。

そのお手本となりそうなのが、上にあげた「Brand New Day」です。

 

まあ正直、この「Brand New Day」はサビまで真似するとくどいなという印象はあります。

サビのギターの音はちょっとうるさいというか、ここまでやらんでいいだろ感はある。

でも、サビ以外の部分はたくさん学べるところがあると思います。ここまでうまく融合させられた例があるんですよ?やろうと思えば「Don't Let Me Down」だってこういうふうにできたんじゃないですか?

 

というか「Monster!」とかまさに、ヘビーロックとは違ったジャンルの音楽がメインだったものの、実はサビのベースにはヘビーロックサウンドが潜んでいるというよくできた曲だったじゃないですか。過去にそういうことができてるじゃないですか。なんでそれができなくなってしまったのかな…運営の怠惰?

 

 

次に、「Distortion」。

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これ聴いて思い浮かんだのは「Rock Tonight」。

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「Rock Tonight」は何がダメって、ただただ激しくてうるさいだけの曲なのがダメ。

激しくうるさいサウンドにすることそれ自体はいいから、あとはもっと入りやすいように工夫してほしくて、そのためにも曲に展開を与えたり、メロディーをキャッチーにしたりして曲に深みを出してほしかったところです。

Distortion」なんかかなりいいお手本だと思います。同じくらい激しくてうるさいサウンドだけど全然違いますよね。

 

てかそうだよ、SUPER★DRAGONの昔の曲ってなんだかんだ言ってサビのメロディーとかキャッチーだったじゃん…なんなら一緒に踊れるタイプのダンスとかもあったし、音楽は本気でしっかり作ってるけどそういう親しみやすさも忘れないみたいな、バランス感覚のいいグループだったじゃん…

なんでそういう良さを自ら捨ててしまったかな…それが良さだとも思っていなかったんですかね…

 

 

次に「BxMxC」。

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私がこれを聴いていて少し頭に出てきたのは、「Set It Off」。

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まあ共通点というとラップ曲であるということぐらいなんですが、「BxMxC」聴いてると本当にラップのメタルへの落とし込み方がさすがすぎるじゃないですか。

「Set It Off」もSUPER★DRAGONの曲としては初めて出されたラップ曲でしたが、もうこれは…「何これ?」の一言ですよ。

2ndアルバムで出た新曲はあんまり良くない曲多かったけど、その中でもこの曲はワースト1位だったと思っています。こんなクソ曲を作った人に次のアルバムのリード曲作らせた運営の罪は重い…*9

 

「BxMxC」はメタルサウンドへのラップの落とし込み方もさすがなんですが、リズムの作りもよくできています。

サビの部分に当たるのかな…ここで日本特有の拍子である「三三七拍子」が使われているのが面白いですよね。こういうところのキャッチーさがとても良いし、また「メギツネ」や「KARATE」と同じように日本の要素を取り入れているのもポイント高い。

こういうセンスが「Set It Off」には欠片もないんですよね。あんまりラップとかそこまでやってないと思うBABYMETALがこれだけのラップ曲出せてるんだから、負けんなよスパドラ…!!

 

 

あと、これは番外編的に紹介したいものですが、「Shine」。

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これはSUPER★DRAGONのあの曲と比べて…というものではなく、単純にこういう壮大曲をSUPER★DRAGONが出してくれたら嬉しいな、と思ったというもの。

SUPER★DRAGONって意外にこういう壮大な曲出したことない気がするんですよね。「SOUL FLAG」が若干そういう雰囲気あったけど、でもここまで壮大ではない気がする…

M!LKも「Around The World」という壮大曲出してるし、そろそろ出してもよさそうなものですが…もしこの「Shine」ばりの壮大曲を出したら私も出戻りするかもしれません…

 

 

 

こうやっていろいろ比較してみましたが、比較するうちに、どうしてBABYMETALは良い曲が多いのか、そしてSUPER★DRAGONは前は良い曲が多かったのに最近は変な曲が増えてしまったのか、だんだんわかってきた気がします。

 

BABYMETALって、インターネットでいろんな記事を読んでいると、「このグループはもはやアイドルではなく、アーティストだ」と評する記事が多いです。

しかし、私はBABYMETALの曲を聴いていると、むしろ逆に「このグループはちゃんとアイドルしてるんだな」と思いました。

これは「アイドル」「アーティスト」の定義付けにもよって変わってくる解釈なんでしょうが、たとえば私があんまり好きじゃないと言った「重音部」時代の曲、これはもうわかりやすくバリバリアイドル曲ですよね。

紅白で披露された「イジメ、ダメ、ゼッタイ」もそうですし。

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曲自体は本格メタルを意識して作られているんだろうな、というのはわかるんですが、これがたとえばSU-METAL1人がボーカルとしているだけのメタルバンドだったらたしかにアイドルではない、アーティストだな、となるかもしれません。

しかし、実際はYUIMETAL、MOAMETALというザ・可愛らしい女の子な存在がおり、SU-METALがその高い歌唱力を発揮するだけでなく、この2人が可愛らしい声で合いの手を入れることで曲を可愛らしくしている。それどころか、その「可愛らしさ」を売りにしている感すらある。

メンバーの年齢が上がっていくにつれて、こういうアイドル感の強い曲は出さなくなっていきつつも、やっぱりMOAMETALの可愛らしさというものは今でもしっかり使われている気がします。「Elavator Girl」とか「Shanti Shanti Shanti」とか「PA PA YA!!」とか、MOAMETALの合いの手いい味出してると思いますし。

こうやって、可愛い女の子がゴリゴリのメタル曲をやっているという、ギャップを売りにしている感があるあたり、彼女らは「アイドル」なんだなと私は感じました。

 

あとは、昔の曲から今の曲まで全体的に、案外キャッチーな曲が多い。

わりとメロディーとか大衆受けもしそうなように作られている感じがあるし、「DA DA DANCE」とかMVで客席も映りましたけどメンバーと一緒にみんな踊っていたじゃないですか。そういう真似しやすい振りを入れたりとか、多くの人の心をつかむような工夫がしっかり見られるんです。

だからメタルバンドは特別聴くわけでもないけど、BABYMETALの曲は惹かれるな、って人は結構多いと思います。私もそうだし。

そうやって大衆的な人気を狙ってキャッチーな曲作りがなされている感じからしても、BABYMETALの曲は良い意味で「アイドルの曲」だと感じます。

 

だから、私はBABYMETALについては、「もはやアイドルではなくアーティスト」ではなく、「メタルの良さを広めるために生まれたアイドル」という表現のほうがしっくり来ます。

アイドルという立場を嫌悪し忌避するどころか、アイドルの「親しみやすさ」というものを上手く利用しているんですよね。

運営や本人たちは本気で音楽活動やってるんだろうけど、「アイドルなんてダサい(笑)」みたいな変なイキリ感は感じないんです。むしろちょっとアイドルみの強い良い意味でダサい感じの曲を出してすらいるし、でもそれを「自分たちの音楽だ」として堂々とやっているあたり、逆にそれがかっこいいんです。

だから、重音部時代の曲は私は好んで聴きはしないけど、ああいう曲を出す姿勢というのは嫌いではないし、むしろ好感が持てます。

そのあたり、自動的に「アーティスト」としてもかっこよく映るんです。

 

 

 

BABYMETALの所感を書いていて思いましたが、昔のSUPER★DRAGONにも当てはまる部分多くないですか?

 

SUPER★DRAGONも、最初は所謂ギャップ売りだったと思います。

結成当時小学5年生から高校2年生の年齢で、9人中3人が小学生、4人が中学生、2人が高校生という若いグループで、「こんなに小さくて可愛い子たちがゴリゴリのロックをやってる!」というギャップで売っていたところは少なからずあったと思います。実際私もそれが衝撃的で惹かれていったし。

 

そんでもって曲もわりとアイドルらしかったんです。

ゴリゴリのヘビーロックだったけど程よくポップで聴きやすい曲が多かったし、一緒に踊ろう!みたいな曲も多かったし。

ゴリゴリでありながら親しみやすさもちゃんとあって、ギャップ萌えもありつつ等身大な感じもあって。

今のSUPER★DRAGONからはこういう曲↓を過去に出していたなんて考えられないくらい、昔は本当に良い曲が多かった。

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「PAYAPAYA」とか特に、今思えば屈指の名曲ですよね。

SUPER★DRAGONには珍しいトンチキ曲。それもただのバカソングってわけではなくて、歌詞を見ると失恋した人のムシャクシャした気持ちが書かれていて、それを曲でも表現しようとしたらトンチキになったみたいな感じの曲で、「悲しい」の1つの感情だけでは済ませてやらないみたいな、そういう面白さがある曲だと思います。

 

あと音源としては出ていないけど、3rdシングル「Monster!」のリリースイベントで各メンバーが各会場でソロコーナーを任されるような企画があったんですが、メンバーのジャンくんが自分のソロコーナーでやったもの、あれが私は大好きでした。

ジャンくんがDJとなって自ら作曲した曲*10を流し、それに合わせて事前に収録した自らの声やメンバーの声を流すというパフォーマンスをしていたんですが、もうこれ、おふざけ全開だったんですよね(笑)

基本的に「永久脱毛」というワードを連発しているわ、ファンにもこのワードのコールを煽るわだったんですが、意味不明じゃないですか(笑)

でも、「お客さんを笑わせたい、楽しませたい」という精神でそういうのを堂々と楽しそうにやってて、実際すごく盛り上がったし、このときのジャンくんは本当に、ある意味かっこよかったんですよ。

こういうところだよね。

 

超特急やDISH//、M!LKみたいにわかりやすくトンチキな曲とかはそんなにやらないけど、こうやってふざけたような曲とかパフォーマンスとか、SUPER★DRAGONもやってたんです。

トンチキに限らず、「バカにされようが何と言われようが、自分たちの曲を聴いてもらってパフォーマンス見てもらって、笑ってもらえればいいんだ」みたいな、そういう精神で曲作りもパフォーマンスもしていたように思うし、だからこれだけヘビーロックというジャンルにこだわりつつ様々な良曲を出してきたんだと思うし、メンバー自らトンチキ曲作って楽しませてくれたりもしたんだと思います。

本当に、良いアイドルであり良いアーティストだったんですよ、SUPER★DRAGONは。

 

 

 

しかし、SUPER★DRAGONがBABYMETALと違ったのは、アイドルとして見られることをあまり良しとせず、本格アーティスト路線に舵を切ったこと。純粋に高いパフォーマンス力で魅せるグループになることを目指し始めました。

それ自体は別にいいんですが、曲からもアイドルらしさを削ぎ落とし始め、というか、「アイドルみたいなキャッチーな曲なんてダサい(笑)」みたいな、そういう気持ちだけで作られた感じしかしない曲ばかりが作られるようになります。

それで、「アーティストらしさ」を突き詰めた結果、結局K-POPや洋楽でありそうだなあ…って感じの曲ばかりが作られるようになるんですが、本当にそれ以上の何者でもない曲ばかりになり、中身スッカスカなグループに成り果てたわけです。

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おそらく最新のCDのリード曲ですが、なんかもう…K-POPのコスプレして歌ってみた&踊ってみた」ですか?って感じの曲ですよね()

これを運営やメンバーは本気でかっこいいと思ってるの?

むしろギャグなんですけど…()

 

今のSUPER★DRAGONは、「日本人の少年たちがK-POPのコスプレしてイキったら、こういう感じになりました」みたいなコンセプトでやってるっていうのが、いちばんしっくりくるグループなんです。

そのコスプレが似合ってればまだ救いようはあるんですが、致命的に似合ってないんです。

だから、かっこよさというよりも、むしろ笑いが先にくる。悪い意味で。

だから上に貼った曲とかどう見ても新手のギャグ曲なんですよね。そういうつもりで作って出したのならよくできた曲だなとは思います。

 

でもこれを「本気でやってます!」として出しているんなら、イタすぎる。

K-POPのコスプレしてるようにしか見えないのに、それと同時に「俺らは普通のアイドルとは違う!本格アーティストだ!」ってイキってるような雰囲気ばかりが感じられて、すごくダサいんです。

 

ジャンくんも最近、スターダストチャンネルの成人式企画で作曲した曲を出していたけども、あの「永久脱毛」コール煽ってた人が作った曲とは思えませんでしたね。

これもどっかの洋楽かなんか聴いて影響されてそのまま再現した曲のようにしか思えなかったし。つまらなくて秒で聴くのやめました。

今の彼は当時のことを黒歴史とか思ってるかもしれないけど、あの「永久脱毛」こそジャンくんだからこそできたものだったわけじゃないですか。

あのスタチャンの曲は似たようなのすでに世界中にごまんとあるでしょ。

そういうのをかっこいいと思うのはいいけど、それをそのまま再現したような曲を出して「これが俺が作る音楽だ!」みたいにドヤってたら誰だってイタいって思うでしょ。そういうことです。

 

しかしメンバーは今の路線に満足してそうだからもう失望ですよね。

なんか、彼ら自身そういった曲に憧れがあって、そういう曲ができて楽しいのかもしれないけど、正直そんなのは「歌ってみた」「踊ってみた」にとどめとけよ、ってレベルの完成度なのを自覚してない。

まあつまり、変に背伸びしすぎ

 

背伸びしすぎって感じだから当然「自分たちの音楽」という感じも全くない。

「自分たちの音楽」ができていないあたり、今のSUPER★DRAGONのことは「アーティスト」であるとは言い難いし、かといってアイドルらしい親しみやすさがあるわけでもないので「アイドル」って感じもない。

つまり、今のSUPER★DRAGONアイドルともアーティストとも言えない、どっちつかずなグループになってしまっています。いちばんダサいパターンになったわけです。

 

 

 

 

ここまでSUPER★DRAGONに関して、運営も含めボロクソに言ってきましたが、EBiDANのファンの中ではSUPER★DRAGONの運営って優秀だと言われることが多いですよね。

それがなぜかというと、YouTubeにあげられる動画等のコンテンツが頻繁に上がるとか、インスタライブ頻繁にやってくれるとか、そういうところで人気を集めているんですよね。

まあそういうのは大事っちゃ大事なんですが、結局SUPER★DRAGONアイドル売りで人気得ているだけなんですよね。それも本当にダサいですよね。

 

私からすれば、本当にアーティストとして認められるグループに育てたいと思っているなら、そういうコンテンツ作りに精を出してる暇があるなら、もっと彼らの良さを生かす良い曲作る努力しろよと思いますけどね。

運営のこういうところもSUPER★DRAGONがアイドルともアーティストともつかないグループになってしまっている一因だし、本当にこの運営優秀か?と疑問がわいてきます。

 

私からすれば、アーティストの運営としては供給が極端に少ないと不評な原因は自分にある。運営のほうがよっぽどマシです。

少なくともSUPER★DRAGON運営よりは自分たちのグループのアーティストとしての魅力がわかっているし、ちゃんと曲作りこだわって売り出そうとしているのがよく伝わるから。まあ配信ライブのやり方は酷いけど…

 

実際SUPER★DRAGONはファンを見ていると、彼らに関してマウント取るファンが言うことって、だいたいが「供給が多い」「メンバー誰もやめてない」「パフォーマンス力高い」だし(笑)「曲が良い」って自慢するファンは面白いくらいにあんまり見ないんですよね。

ぶっちゃけファンも彼らの曲はどうでもいいと思ってるんですよ。いや、むしろ曲無視しないとファンになれないというか。

このイベントもあまりできない中で、SUPER★DRAGONは出すコンテンツが優秀だとよく言われていて、EBiDANの他のグループからSUPER★DRAGONにファンが結構流れているとはよく聞く話だけども、そのわりに最近のMVの再生回数ショボいんですよね…新規ファンなら真っ先に見そうな動画なのに…

だから多分、アーティストのファンとしてまともな人は、供給量とかそんなに気にせず原因は自分にある。を推してると思うし、曲とかどうでもいいって人ばっかりがSUPER★DRAGONに流れているんだと思います。

これがSUPER★DRAGONが望んだ結果ですか?ファンが増えること自体はいいだろうけど、そんなファンばかりが増えることを喜ぶグループだとは私は思っていませんが。

で、これを放置どころか悪化させているあたり、結果的に何を目指してるんだかわからないグループになっちゃってるんですよね。運営はそれをわかってるんでしょうか…

 

 

 

実際に海外で売れてるBABYMETAL見ててもわかるじゃないですか。

本当にかっこよくて認められているアーティストは変に「自分たちはアイドルじゃない!!」ってイキったりしないんですよ。

むしろ「アイドル」を武器にしているし、それをもって「自分たちの音楽」ができているんですよ。

 

BABYMETALは昔のSUPER★DRAGONと近い音楽をやっているグループで、そして海外で人気を集めているグループとして、本当に見るといろいろ勉強になるグループだと思います。

もうここまで来たら昔みたいな路線に戻るのも難しいかもしれないけど、BABYMETALがなぜこんなに人気なのか、曲を聴いてもう少しSUPER★DRAGON運営には考えていただきたいものです…

 

 

 

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上で散々運営は全然わかってない、こんなコスプレみたいな曲ばっか出してどうするんだと言ってきましたが、最近出したらしいCDの曲の中で唯一めちゃくちゃ良いと思える曲がありました。

ヘビーロックではないけども、「ロック」ですよねこれ。

めちゃくちゃ熱いじゃないですか…泣けるじゃないですかこれ…

大人っぽく穏やかだけど熱いってこういうのを言うんだと、ようやく理解してくれたような良曲。

これをリード曲にするべきだったんじゃないですか?てかこれ単体でいい

これこそメンバーの声の良さがすごく生かされてるとも思うし、K-POPのコスプレした曲より全然「SUPER★DRAGONの音楽」が感じられて感動できる、かっこいい曲ですよ。

 

メロディーもすごくスッと入ってくるような綺麗なメロディーだし、歌詞の内容も彼らの等身大の想いが綴られたようなもので、とても素敵。

「この情勢の中で会えない日が続いてるけど、会える日まで待っててね」っていうファンへのメッセージも感じ取れるような歌詞で、ようやく素直になったかみたいな。

背伸びせずありのままを表現している感じがして、こっちのほうが断然輝いてる…

 

久々にこういう曲を出したあたり、運営もだんだんわかってきてはいるんでしょうか。

リード曲にしなかったあたりまだわかりきれてはいないと思いますが…

でも、もしまだ希望を持っていいのなら、私の好きだったSUPER★DRAGON、どうか戻ってきて…

私が今のところのSUPER★DRAGONの最高傑作だと思っている「ワチャ-ガチャ!」を超えるCDを、今後作ってくれることを願っています。

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*1:私自身EBiDANを知ったのは2017年以降なので、このハロウィンイベントのことは後から知りました

*2:結構「アーティスト」として一目置かれているイメージが強かったので意外だった

*3:BABYMETALがさくら学院というグループの「重音部」という立ち位置だった時代の曲

*4:まあメタルってそういうもんなんですかね。知らんけど

*5:彼女ら呼ぶときって敬称なしでいいんでしょうか…ちょっと個人的に違和感あるので略させていただきます

*6:Wikipediaで見た情報

*7:作曲した人というよりもこういう曲作ってくれって要望出した運営の問題な気がするけど

*8:そもそも「Emotions」ツアーだって私のように「とりあえずチケット取ったから…」で行った人も多かったんじゃないかな。このツアー、結構先行期間が早くて、私がチケット取ったのもたしか4thシングル「SWEET DEVIL」が出たばかりの頃だったし、取った当時はそれはもうSUPER★DRAGONのモチベ高かったですが、ライブ当日はもう2ndアルバムを聴いた後で、正直冷めてたし…

*9:そういえばこの人、「Rock Tonight」を作った人でもあるようですし、そう思うと曲作りの要望を出す運営だけの問題ではなく、この人自身も結構無能な作曲家な気がする

*10:なんか曲名あった気がするけど忘れた