山中柔太朗くんはM!LKに加入して大正解だったと思う話〜アイドルって読めないからこそ面白い〜
M!LKに新メンバーが加入してから、2年半ほどの年月が経ち、M!LKが現体制になってから1年ほどが経ちました。
加入したメンバーは今や「新」メンバーという呼び方もされなくなり、もはや最初からいるメンバーのように馴染んで対等に扱われていますが、彼らの加入した瞬間からリアルタイムで見ていた身としては、当時感じていた不安を思い出してはそれを覆した彼らに感慨深いものを感じています。
特に、山中柔太朗くんは加入してきたときに持っていた印象と、今持っている印象が良い意味で違いすぎて、本当に面白い子だなと思うし、入ってきてくれて良かったと時間が経てば経つほど思います。
彼の加入から約1年遅れて原因は自分にある。がデビューし、柔太朗くんとは別のグループで彼の研究生時代の仲間たちが活動しているところを見ていても、ますます柔太朗くんはM!LKに加入して正解だったな、と感じるのです。
今回はこれについて私が思ったことを語りつつ、アイドルの面白さを再確認していきたいと思います。
まず、柔太朗くん含めM!LKに新メンバーが3人入ってきた時のことを思い出しましょう。
当時のM!LKはグループのエース的存在だった山﨑悠稀くんを失い、2ヶ月が経とうとしている頃でした。
悠稀くんの卒業からこの2ヶ月の間までに4人でのライブイベント出演もあり、また他のいくつかのグループもメンバーを失っていっている中そのままでやっていたことから、M!LKも同じように残りの4人のメンバーだけで活動していくと思われていたときでした。
そんな中で行われた「EBiDAN THE LIVE 2018」で、研究生から3人のメンバー加入が発表されたのです。
私もあのときは会場で見ていたので、今でも発表された当時の空気はよく覚えています。
みんなただただ戸惑っていたし、パフォーマンス始まったのでペンライト振って頑張ってノッてはいたけど、やっぱり現実を飲み込めてないというか。
その後Twitter等を見ても「新メンバーなんて入れないでも4人だけで頑張ってほしかった」という声も当然多かったです。
そして、研究生のファンも「一緒に活動していた研究生たちと新しいグループを結成してデビューしてほしかった」ということを言う人が多く、みんな心から喜んではいない状態でした。
なので、柔太朗くんに限らず曽野舜太くん、宮世琉弥くんに関しても悲しみや怒りの声をぶつける人はいたのですが、中でも柔太朗くんはファンからの当たりがキツかったように思います。
いろんな面で悲しむ人がいましたが、まずM!LK側のファンからは、「雰囲気がM!LKじゃない」という声が多かったように思います。
M!LKはエースだった悠稀くんの雰囲気もあってか、「可愛いグループ」というイメージで売っていたところがありますが、それに対して柔太朗くんは見た目だけだと「可愛い」からはかなりかけ離れた、クールでかっこいい容姿をしていました。
それが彼の良さの1つであることは間違いないのですが、それがM!LKには合わない、というふうに見るファンが多かったわけです。
一緒に入ってきた舜太くんや琉弥くんは、柔太朗くんに比べれば比較的可愛らしいビジュアルでしたし、また加入前や加入直後から「M!LKが大好き」ということを発信していた2人に対して柔太朗くんはそこまでM!LK愛を表に出すこともなかった*1ため、余計にファンから反発を受けたところもあったと思います。*2
また、研究生側のファンからは「柔潤が引き離された」と悲しむ声が多かったように思います。
柔潤というのは、柔太朗くんと、現在の原因は自分にある。の最年長メンバー、武藤潤くんの同い年コンビのこと。
私はこの時代の2人は特別追ってはいなかったのでよく知りませんが、友人に当時の柔太朗くん推しがおり、彼女からもよく「柔潤は2人で最強なんだ」と話を聞かされていたので、本当にいいコンビだったのでしょう。
同じグループでのデビューを望まれていたにもかかわらず、結局別々のグループでのデビューとなった事実に悲しんだファンも多そうです。
そして、研究生時代のファンからも、柔太朗くんにはM!LKの雰囲気は合わないのではないか、という声が上がっており、やはり当時から彼を追っていたファンから見ても柔太朗くんはクールでかっこいいイメージが強かったようです。
そんなところもあり、柔太朗くんは加入当初はいちばんファンから不安視されていた新メンバーだったと言えます。
ところが、現在の彼はというと。
加入当初からかっこよさは変わっていません。
そのかっこよさや色気を生かした仕事もたくさん受けており、元の良さはちゃんと保たれています。
保たれている上で、これです。↓
これはわりと最近のM!LK LABO+でのワンシーンですが、柔太朗くんが自身が持ち込んだ企画について説明したときのシーンで、年上メンバー2人からは軽く笑われています。
もちろんバラエティーなので多少の台本がある可能性はありますし、柔太朗くんがこのような検証の説をどの程度まで本気で思っていたかは謎ではありますが、正直本気で思っていたとしてもそこまで驚かないレベルで、今の彼はM!LK屈指のポンコツおバカキャラと化しています。
他にも彼のポンコツおバカっぷりが現れているシーンは多々あり、
M!LK LABO+序盤でやった英語禁止ゲームでは終始英語を発しまくって罰ゲームを受ける場面があったり↓
かと思えば、吉田仁人くんを英語で紹介したときは、なかなか酷い英語力を発揮したり↓
視聴者コメントで「赤ちゃん」「女の子」とからかわれると「俺男だから!」と反発しながらなぜかドラミングを見せたり*3↓
彼のこの感じがすごく愛嬌たっぷりなんですよね。
今やM!LK LABO+でゲーム企画をやれば「柔太朗くんがどうせビリで罰ゲームなんじゃないの?」と予想する人も多いレベルで彼はゲームに弱く、罰ゲームで散々と言っていいほどいじられますし、そんな彼を見ていて「可愛さの欠片もない」なんて思う人はいないと思います。
むしろ、彼の動作、言動から垣間見える可愛らしさは、元メンバーの山﨑悠稀くんを彷彿とさせるところもあり、柔太朗くんは今までのM!LKになかった雰囲気を持っていながら、M!LKの核の存在だったメンバーにいちばん近いものを持っているメンバーでもあって、運営は彼のそんなところも見抜いて加入させたのではないかと思える素晴らしいバランスを持ったメンバーです。
加入当初はあまりM!LK愛を語るようなメンバーではなかったものの、ここ最近だとM!LKの曲が大好きだとよく口にするようになりましたし
配信ライブで久々にやったM!LKの古い曲、つまり可愛らしさやトンチキ感の強い曲が好きだともよく言うようになりました。
これだけ聞くと社交辞令で言っているようにも思えますが、ハロウィンのときのライブでのソロコーナーで「ボクラなりレボリューション」を選んでいたところ、またそれに関する裏エピソード*4からしても、彼がM!LKの明るく可愛い曲が好きなのは事実であるように思います。
そんな感じで、柔太朗くんは加入当初不安視されたわりにかなりM!LKに馴染み、今でもしっかりメンバーとして活動してくれています。この馴染みようを見ると、彼は本当にM!LKに入ってよかったんだな、と思えます。
柔太朗くんがM!LKに入って大正解だと思うのは、彼がM!LKにしっかり馴染んだからだけではありません。
こういうことを言うと柔潤のファンの皆さんに怒られそうですが、私は柔潤は引き離されて、別々のグループでデビューして正解だったとも思っています。
それは、柔太朗くんのM!LKの中での他のメンバーからの扱われ方、潤くんの原因は自分にある。の中での他のメンバーからの扱われ方を見ていて思います。
柔太朗くんは上記の通り、M!LK屈指のポンコツおバカキャラが定着しつつあり、年上メンバーからそのおバカ発言の突っ込みを受けたりいじられて遊ばれたりしていて、それが彼の面白さになっているところがあります。
一方で潤くんはというと、潤くんもまたポンコツキャラであり、基本的には年下のメンバーから舐められる立場で、しかしそれが彼の面白いところになっています。
まずは、柔太朗くんも潤くんもどちらもポンコツキャラで、しかも2人が研究生の時はこの2人が最年長だったため、2人が同じグループを組んでデビューするとなると最年長コンビがポンコツというグループが出来上がることになります。
ファンから見たら可愛いかもしれないけど、正直それってグループとしては悲惨だと思うんですよね…
柔太朗くん推しだった友人からは「研究生のお父さんお母さんみたいな存在だった」とは聞いていますが、研究生だったから成り立っていた立場であるように思うし、デビューグループで最年長の2人がポンコツというのはあまりバランスは良くないと思います。
実際、M!LKは最年長の佐野勇斗くんはファンからもよく「赤ちゃん」と言われるような遊び心たっぷりなメンバーですが、2番目の吉田仁人くんはリーダーでしっかり者ですし。
原因は自分にある。も、最年長でポンコツキャラな潤くんの1つ下には実質グループのまとめ役である大倉空人くんがいます。
最年長がポンコツなこと自体はいいんですが、だとしたら2番目にはしっかり者がついたほうがグループとしてはバランスがいいんです。
また、これは私のイメージですが、潤くんと比べて柔太朗くんってポンコツながらあんまり年下に舐められないタイプに思います。
おそらく柔太朗くんが年下のメンバーに見せる姿がしっかり者な姿ばかりだったんでしょうが、もし研究生時代の仲間たちとグループを結成して活動することになった場合でも、いずれは絶対にそのポンコツな本性を顕にすることになると思うんですね。
そうなったとき、潤くんと同じように年下のメンバーからいじられればまだ面白いんですが、彼ってそんなふうにいじられるか?と全く想像できないのです。
実際M!LKの中でも柔太朗くんをいじるのは主に年上の先輩メンバーであり*5、年下のメンバーばかりのグループで柔太朗くんがそのキャラを存分に発揮している姿が全く想像できません。
年上の先輩メンバーだからこそ、柔太朗くんをいじれるんだろうなと思います。そうなると、柔太朗くんはそんなメンバーがいるM!LKに加入したことが最適解だったと言えるのです。
そう考えると、加入当初はいちばん不安視されたメンバーですが、実際は加入した3人の中で柔太朗くんはいちばん新グループを結成してデビューしている姿が想像できないメンバーであり、M!LKへの馴染み方を見てもいちばんM!LKへの加入が向いていたメンバーであると言えます。
その一方で、柔太朗くんと一緒に加入した舜太くんと琉弥くんについて考えると、これまた面白いなと思います。
舜太くんの場合は、おそらくどんな環境でも器用に溶け込めるタイプ。
結果的にM!LKに加入して上手くやっていってますが、彼は柔太朗くんと違って研究生時代の仲間たちと新グループを結成したとしても、上手くやっていただろうなと想像ができます。
柔太朗くんはトークを聞いていてもおバカ感が強いですが、舜太くんは逆に頭の回転の速さを感じられるトークをするし、おそらく新グループで長いこと活動すれば吉田仁人くんばりの突っ込みキャラにもなれそうな気がします。
でも、M!LKで見せているあの人懐っこさや弟感もやはり舜太くんの魅力であり、そういったポジションでもしっかり輝けるタイプなので、舜太くんはM!LKへの加入「も」向いていたメンバーであると言えます。
そして、琉弥くんは実はいちばんM!LKへの加入が向いてなかったメンバーであるかもしれません。
琉弥くんは「支えられてばかりで自信をなくしてしまった」と言ってM!LKを辞めていきましたが、彼のこの言葉や研究生時代の活躍を見るに、彼って自分が前に立ってしっかり活躍したいタイプなんだろうな、と思われます。
しかし、M!LKに入ってからは研究生時代ならおそらく通用していたものが一切通用しなくなり、先輩メンバーからフォローを入れられるような場面も多々あって、そういったところからも徐々に自信をなくしてしまったのかな…と思います。
柔太朗くんほど控えめにもなれない、なりたくないタイプに思いますし、舜太くんほど頭の切れるトークができるわけでもなかったので、M!LKでは積極的に発言はするものの空回りすることが多かった琉弥くん。彼にとってはなかなか厳しい環境だったかもしれませんし、アイドルをやるならM!LKに入るよりも研究生時代の仲間たちと新グループを組んでエースになり、新人という立場から徐々に成長していったほうが幸せだったかもしれません。*6
研究生時代からM!LKが大好きで、もはやファンと言えるくらいM!LKを追っていて、そのくらい好きだったからオーディションをやると聞いた時はすぐに受けることを決めたそうですし、彼のM!LK愛を知っているファンも多かったため、彼は柔太朗くんとは逆に加入当初から比較的期待されていたメンバーだったと思います。
運営も琉弥くんのビジュアルやオーラもあって加入メンバーの中でも明らかに優遇して売り出していたと思いますが、それでも、琉弥くんの性格的に実はM!LKへの加入はいちばん向いてなかったと…
こうやって見ると、大好きなグループだから入っても上手くやっていけるとは限らないんですよね。もちろん逆も然り。
これだから、アイドルって面白い。
もちろん、自分の推しグループに新メンバーが入るとしたら、そのグループのことが大好き!って言う子が入ってきたらファンとしては嬉しいものです。
でも、入るからにはしっかり活動してほしいし、逆に言えばちゃんと既存メンバーとも仲良くなって上手くバランス取ってやっていけるなら、グループのことを好きになるのは入ってからでも全然遅くないな、と私は思うようになりました。*7
柔太朗くんはそのいい例だったなと思います。
琉弥くんのようにすぐ辞めてしまったメンバーもいたものの、柔太朗くんを加入させたところを見ると、運営はやっぱりファンが把握しきれていないメンバーのキャラ、性格とかもちゃんと把握した上で選んだんだろうなと思うし*8、その目の精度は本当に良いと私は思います。
当初はファンの反発もすごかったけど、基本的に運営は正しい判断をしていると思うし、やっぱり素人は運営には敵いません。
素人が想像もできなかったことをやってのけて、それが想像以上に面白いことが多いんです。
今回は柔太朗くんにフォーカスを当てて語ってきましたが、彼に限らず、ZeBRA☆STARの桑原柊くんや原因は自分にある。の小泉光咲くん等、予想外の加入だったにも関わらず成功したパターンは他にもたくさんあると思います。
こういう予想外から思わぬ良いものが生み出されたりするから、アイドルは面白い。
そう思うと、今もEBiDANには多くの研究生がおり、BATTLE BOYSの企画で様々な形のユニットが試されていますが、次はどんなユニットが結成されてデビューするか本当に予想できないし、予想できないからこそ楽しみでもあります。
新グループがどんな形になるかもそうですが、今すでにあるグループに新メンバーが絶対加入しないという保証だってないわけで、そういう形でデビューするメンバーだっているかもしれず、そうなったらどうなるんだろう…と想像しても、今までの例を考えると嫌な感じよりもむしろワクワクしてきます。
BATTLE BOYSも深くは追ってないけどたまーにチェックしてますが、1st STAGEから毎回全国選抜に選ばれていた弓木大和くんは5th STAGEを最後にEBiDAN卒業するらしいですよね。
4th STAGE以降、BATTLE BOYSは彼を絶対的センターとして売り出していた感じがしますが、それがもう崩れるということで、ここからがすごく面白くなりそうだなと私は思っています。今度は誰がエースとして売られるのか、そのメンバーの周りに誰をつけるのか、そのあたり結構一新されると思うので。
次デビューするグループは、どのメンバーが選ばれ、どのような形でデビューするかはわかりませんが、どうせならあっと驚かせるような面白いグループを作ってほしいです。
面白そうなグループができた暁には、メンバーの個性を見つつ、運営がどんなことを考えてこのメンバーを入れたのだろうか、とまた深く見て分析してみたいなと思います。
*1:それどころか、加入したばかりの頃の雑誌「EBiDAN vol.13」でのサンダードラゴン(SUPER★DRAGONの年下組)との対談で、SUPER★DRAGONに関してどう思うか、という質問に対し「正直入りたいです。元々憧れていたので」と答え、好意を持っているという意味であることは理解できなくはないものの立場上少々無神経な発言があったほど
*2:これもあってか、柔太朗くんは未だにM!LKに関して知らないことがあると先輩メンバーから「あ、これ叩かれるやつだぞ」といじられることが多く、これは当時の名残と言えるものかもしれません
*3:しかもこのドラミングがまた赤ちゃん感強い
*4:リリースイベント等でのセトリを決めるとき、必ず「ボクラなりレボリューション」をやりたいと申し出るが、大抵他の人からの反応が悪く、諦めることが多かったというエピソード
*5:舜太くんも琉弥くんも柔太朗くんとは違うベクトルですがよくボケるキャラだからというのもおそらくある
*6:俳優として独立した今はまさに新人若手俳優という雰囲気で売り出されている印象があり、また自分1人だけを売り込むという立場でもあることから、結果的に幸せになれているような気もします
*7:まあ最終的には好きになってほしいですけどね
*8:琉弥くんもポテンシャルは高い子だったと思いますし、M!LK愛も含め選抜されたと思います。結局琉弥くんがそれに応えきれなかったという結果に終わってしまいましたが…