原因は自分にある。 2ndシングル表題曲「嗜好に関する世論調査」感想+α
1月22日に2ndシングル「嗜好に関する世論調査」を発売することを発表している原因は自分にある。。
12月からこのシングルのリリースイベントを開始しており、1月1日18時にMVが公開されました。
今年一発目のブログは、この曲の感想や、聞きながらこのグループに対して思ったことなどを書いていこうと思います。
シングル発売後にまとめて書くことも考えましたが、前にそれをやろうとして結局忙しい時期と被り、書くタイミングを逃すという失態をやらかしたので、今回はすぐ感想を書こうと。
それではいきます。
では早速、結論から言うと、また名曲来たな、という感じですね。
デビューシングル表題曲の「原因は自分にある。」と似たような雰囲気のピアノロックですが、でもよくよく聞いてみれば結構違うところもある。
「原因は自分にある。」のMVも貼っておきますが↓
こちらの曲は、たとえばギターの音が少し濁り気味というか、メロディーを奏でるというよりリズムを刻み音楽の土台になっていて、音としては流れ気味。
全体的に楽器の音は休符らしい休符が聞こえず、常に鳴っているような感じで、常に流れている音楽の上でメンバーが歌を重ねている感じ。
それに対して「嗜好に関する世論調査」はというと。
イントロからしてギターがクリアな音でキレのあるリズムを刻んでおり、後から流れるベースやドラムの音もキレキレです。
メンバーの歌が始まってもこのキレキレなリズムは続いており、このリズムとメンバーの歌が絡み合っているような感じ。
つまり、「原因は自分にある。」より楽器の主要度が高く、楽器の音とメンバーの声が対等にやりあってるところを見ているような気分にもなれます。
しかし、サビが始まるとピアノが流れるような面白いメロディーを奏で始め、このあたりはとても「原因は自分にある。」と似たような音を奏でている印象。というか、この部分のピアノの音って「原因は自分にある。」のイントロ、間奏、アウトロで使われた音をほぼほぼそのまま使っているような。これがまたすごく面白い。
この部分に関していろいろな解釈ができると思いますが、私は
「これからこのグループはいろいろな曲を出していくことになるけど、どんな曲を出そうが根底には『原因は自分にある。』があるよ」
という宣言なのかな?と感じました。
グループ名と同じ名前のデビュー曲である「原因は自分にある。」そのものがこのグループの音楽コンセプトであり、個性であるという宣言なのかなと。
この解釈が正しいかはわかりませんが、少なくともそう思えるほどにはこのグループは新しいグループながらアイデンティティーが本当にしっかりしていて、これからもそれを貫き通してしっかり楽しませてくれそうだな、と思わせてくれる曲でした。
また、音楽だけでなく歌詞についても少し思ったことがあるんですが。
「原因は自分にある。」もそうでしたが、歌詞はぶっちゃけ意味がわからない。
意味を考えようとすればするほどますますわからなくなり、そこまで理解しようとすると聞くのが嫌になるのでほとんど頭空っぽにしながら私は聞いています(笑)
ただ、なんとなくわかるのは、メンバーと同じくらいの年頃の若者が、この世で生きる上で感じるであろう理不尽に対して反抗しているような雰囲気があること。また、この世の中で生きて苦悩を感じながらも、自分の行動次第でどうとでも転ぶと自分を叱咤しているような雰囲気もあるかな?
「原因は自分にある。」もそんな感じだった気がします。
哲学的で難しいけど本質を突いたような歌詞の羅列。
これを中学2年生から高校3年生の、まさに思春期真っ盛りな時期の年齢のメンバーが歌っているのが面白いし、さらに言えば、これを歌っているメンバー自身はここまで変な屁理屈こねたり難しいこと考えて生きてるわけではなさそうなのがまた面白い。
たとえば、列記「原因は自分にある。」シリーズではメンバーの素の姿を見ることができますが↓
正直「原因は自分にある。」や「嗜好に関する世論調査」の歌詞のような雰囲気は素の彼らからはあまり感じられませんよね。もっと純粋無垢な子たちという印象があります。
また、メンバーはリリイベ初日の後にブログでこの曲のことを説明していますが↓
みんな軽く抽象的な説明しかしてないんですよね。「中毒性のある」とか「原因は自分にある。っぽい」とか。
つまりメンバーもおそらく歌詞の意味をそんなに理解してないんですよ。理解してないからこんなざっくりとした説明になるわけで。
そんなに明るい内容の歌詞でもないのに、MVではリズムにのれる部分だといい笑顔で踊っているメンバーもいたり。
おそらく、歌詞の内容はあまり理解してないけど、この曲のことは中毒性があって面白い曲だと思ってやっているから、メンバーも面白そうに、楽しそうにこの曲をやっているんだと思うし、この、曲の雰囲気とメンバーの理解が若干噛み合わないアンバランスさがすごく面白いんです。
もっと簡単に言うと、かっこいい曲なのにどこか可愛らしい。難しいことを言っていて俗な言い方をすれば病んでるような感じの歌詞なのに、どこか無垢に聞こえる。
だからこのわけわからない曲でもすごく受け入れやすいし、癖になる。
また、パート振りに注目して見てみると。
この曲はパートの振り方が細かく、単語ごとにパートが入れ替わるなんて箇所もあるため、「このメンバーのこのパートが…」となるほどの印象的なパートは少ないのですが、そんな中で私から見て強く印象に残してきたメンバーがいました。
杢代和人くんです。
原因は自分にある。は全員が歌うグループですが、その中でも特に歌の主要メンバーという立ち位置はある程度あり、現在は武藤潤くん、小泉光咲くん、長野凌大くんの3人がその立ち位置にいると言っていいと思います。*1
また、ラップパートの主な担当メンバーとして大倉空人くん、吉澤要人くんがあげられ、ここまでにあげたメンバーが自分の声を届ける経験を特に多くしてきたと思います。
しかし、その中の誰でもなく、杢代和人くん。彼の歌声がとても印象的だったのです。
まず彼の活躍がわかりやすいパートをあげると、
1番サビ前の「人生なんて無理ゲーだな」と、ラストサビ前の「最終的に積みゲーだな」の2つのソロパート。
2番サビ前では似たようなパートを大倉空人くんが担当していますが、和人くんの歌声は、空人くんと比べてとても自由。もっと言うと、明るくて伸びのいい声をしており、最後の「な」の伸ばした後の声の裏返り方も遊び心満載で面白い。
他の細かいパートをあげると、
1番Aメロの「陰った」や、2番Aメロの「順番待ってる同士で」から「沈黙が最大の防御だ」までの部分の和人くんソロパート。
ここの和人くんの歌声はすごい存在感を放っていたと思います。すごい存在感を放っていたというか、明らかに彼の歌声はグループ内で異質に聞こえるんです。
上には「明るくて伸びのいい声」と書きましたが、彼の歌声は他のメンバーと比べて素直というか、スッと入ってきやすい声をしているように思います。これはこの曲に限らず、BATTLE STREET名義時代から音源で彼の歌声を聞いていて思っていたことで、本当にこれは彼のボーカルとしての強みだと私は思っています。
というのも、上にも書いた通り彼のこのような声はグループ内で異質であり、それだけでなく、今のBATTLE BOYSメンバーをざっと見てもこのような明るくて伸びのいい声をしているメンバーはなかなかいないからです。
つまりEBiDANの中でもかなり珍しいということです。
先輩メンバーで言うなら、DISH//の矢部昌暉くんとか、M!LKの吉田仁人くんあたりがそうだと思いますが、なんというか、アイドルらしい可愛らしさを内包していて、明るくストレートに響く声と言いましょうか、このような声ってEBiDANでは珍しいと思うんです。
和人くんは、その珍しい声の持ち主だと私は思っています。
それで、今回曲を聞いて見た感じ、運営が彼の歌声をどこまで評価しているかは何とも言えませんが、少なくとも「生かすに値する声」だとは思っているだろうなという印象。
今回彼の出番はなかなか多くなってると思いますし、彼の歌声を積極的に生かそうとする姿勢は見えます。サビ前のソロパートなんて印象に残りやすいパート、2回も担当させてますし。
メインボーカルという立ち位置ではないけど、彼のボーカルとしての個性、強みをしっかり生かしているなという印象で、その点でもこの曲はかなりポイントが高いなと思いました。
…ちなみにですが。
ここまで杢代和人くんを絶賛しておいてあれですが、別に私は彼推しというわけではないんですよね。
歌声だけなら原因は自分にある。の中で彼がいちばん好きなんですが、パフォーマンスの総合的な実力だったり、仕事に対する意識だったり、人間性的なところなど総合的に見て推せるなと思うメンバーは、大倉空人くんだったりします。
彼に関しても、実は歌もダンスもグループ内でいちばん上手いのは空人くんだろうとか、それでも歌でもダンスでもあまり主要メンバーのように見られない彼は、その実力で他のメンバーをしっかり支える役割を果たしているんだろうとか、推しゆえに贔屓目に見た分析もしているんですが、
でも、それでも、杢代和人くんの歌声はすごく魅力的だと思うし、推しじゃなくてもそう思うって相当だと思うんですよ。
だから運営さんも彼の歌声の魅力はわかってるんじゃないかな…と思うんですが…
3rdシングル以降も彼の生かし方に期待です。
とまあ、ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが。
リリイベで一度聞いたものの、一度だけだとさすがに曲全体のことは覚えきれないし、こうやってMVを出してもらえて何度も繰り返し聴けるようになって。
新年早々いい思いをさせていただきました。
2020年開始早々、原因は自分にある。はいいスタートを切ったなと思います。
この「嗜好に関する世論調査」から始まる1年が、彼らにとっていい1年になることを期待しています。