KEebidan’s diary

EBiDANオタクによる戯言ブログ。現在はM!LK一強。ZeBRA☆STAR大好きでした。

M!LK 3rdアルバム「Juvenilizm-青春主義-」感想

 

 

 

3月11日、M!LKが3rdアルバム「Juvenilizm-青春主義-」を発売しました。

オリコンの週間アルバムランキングでは初登場5位をとった*1ということで、おめでとうございます。

 

発売からだいぶ経っており、なかなかブログを書く時間も取れず放置状態でしたが、アルバム自体は発売日にきっちり手に入れており、すでに何度もリピート再生しております。

板垣瑞生くん、宮世琉弥くんが1月31日をもって卒業し、新たな5人体制で活動を始めたM!LKの初めてのCDで、「聴き進んでいくとシームレスに物語が進んで行くコンセプト・アルバム」*2との発表もあり、期待していた作品でしたが…感想を一言で言えば、予想以上の最高の作品だった。

 

作品もすごかったし、新しい5人体制のM!LKもすごかった。

元から降りるつもりはさらさらなかったけど、ますますついていきたくなるグループだなと改めて思ったアルバムでした。

 

というわけで、今回は今更感もありますが、このアルバムの感想を書いていきたいと思います。

曲の感想を主に書いていこうと思いますが、曲に関連したショートフィルムにも少し触れつつ、感じたことを書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 


それでは。

まず、このアルバムはメンバー自身が「シャッフルせずに聴いてほしい」*3と話しており、順番通りに聴くことでちゃんとした魅力を理解できる作品となっています。

それについても触れながら、順番通りに感想を書いていきます。

 

 

 

1. Theme of Juvenilizm-青春主義-

Theme of Juvenilizm-青春主義-

Theme of Juvenilizm-青春主義-

  • M!LK
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青春映画のオープニングにありそうな、ピアノの音の奥に水の音が響くエモい音楽。このアルバムに込められた物語がこれから始まるんだな、と、穏やかな音楽なのにどこかこの後の展開を楽しみにさせてくれる、ワクワクさせる曲で、「このアルバムのテーマ」という意味の題名が本当にピッタリだと思います。

これを聴いた後に始まる次の「Winding Road」をさらにエモくしてくれるような、前奏曲。この後には何度か間奏曲といえる曲も登場しており、今回のアルバムは歌以外のそういった曲も楽しみどころの1つかな、と思います。

 

2. Winding Road

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このアルバムの2曲目にして、リード曲です。

瑞生くんと琉弥くんが参加した最後のライブである「7人7色〜Winding Road〜」の締めとなった曲でもあり、新しい5人体制のM!LKの決意の曲といえます。

前の曲が穏やかなところから徐々に盛り上がってバーン!と終わった後、すぐにこの曲の冒頭の美しい不協和音が流れ出すのが本当に綺麗で、現体制M!LKの物語の始まりを思わせます。まさに、「今のM!LK」という作品のオープニングテーマ、主題歌といえる曲。

どこか切なさをも感じさせる明るくて爽やかなこの曲は、2人のメンバーとの決別の寂しさと、これからの自分たちの歩みに対する希望の両方が同居していて、涙なしには聴けない作品。

M!LKに残ることを選んだ彼らの「僕らを続けよう」という歌詞で締められるこの曲を序章として、この後の「物語」が展開されます。

 

3. かすかに、君だった。

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9thシングルの表題曲だった曲です。何かアレンジが加えられることもなく、卒業した瑞生くんと琉弥くんの声も入ったままの音源となっています。

前の曲である「Winding Road」と同様に、明るく爽やかな曲。しかし、この曲は希望に満ちた曲というよりは、思春期特有の苦しみにもがく様、それに優しく寄り添う様を歌い、それをラブソングへと昇華させた曲で、「Winding Road」とはまた違った色を持つ曲となっています。

曲調は似たような感じなんだけれども、歌詞は真逆と言っていい内容で、この2曲が連続して流れることで、思春期特有の心の揺らぎを表現しているのかな、と思ったり。

シングルの表題曲としては夏に発表された曲ですが、3月のこの時期に改めて出されると感じ方が変わるから、面白いものです。

 

4. Searchlight-僕らが僕らになる方法-

Searchlight-僕らが僕らになる方法-

Searchlight-僕らが僕らになる方法-

  • M!LK
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間奏曲その1

ピアノと弦楽器による綺麗な音楽をバックに、山中柔太朗くんと吉田仁人くんが台詞を言うだけの短いトラックです。

山中「何になれるのか、どこに行くのかもわからないまま、歩き続ける僕ら」
吉田「でも、何になりたいのか、どこに行きたいのかは、もうはっきりしてるんだ。だから―」
山中&吉田「僕らは僕らであることを、選び続ける」

文字に書き起こすとこれだけですが、文字だけでは伝わらないこの2人の声の使い方が本当に見事で、たかが41秒、されど41秒なエモトラック。

次の曲への繋ぎをスムーズにする曲でもあり、このアルバムで次の曲を聴くときは、その前にこの41秒を聴くことを断然おすすめします。

柔太朗くんと仁人くんしか出てこないということは、次の曲は…?

 

5. 晴れのち曇り時々虹

晴れのち曇り時々虹

晴れのち曇り時々虹

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前の曲に続いて流れるこの穏やかな曲。山中柔太朗くんと吉田仁人くんの2人による、ユニット曲です。

アコースティック調のバラード曲で、M!LKの中でもクリアな声質である柔太朗くんと仁人くんの歌声を存分に生かした曲だな、という印象。サビでは綺麗なハーモニーを響かせる場面もあり、今までM!LKはハーモニーを作ることがあまりなかったので、そういった面での成長も感じられます。

歌詞はなかなか詩的ですが、自分なりに解釈すると、「周りの世界に振り回されそうになることもあるけど、そんなものに振り回されてないで、本当の自分と向き合おう」「今日がダメでも明日は大丈夫。まだ間に合うはずだから進んでいこう」というようなメッセージに受け取れます。いかにも若者に対するメッセージ、って感じ。

この曲は仁人くんが主役のショートフィルムのテーマ曲でもあり、仁人くんはそのショートフィルムで面接に苦戦する就活生役を演じていました。まさにこの曲のターゲットになりえるキャラクターですね。

「本当にやりたいことって必要なんですかね?」と面接官の1人であった女性にこぼした仁人くんと、「難しく考えすぎなんじゃない?」と返す女性のやり取りが印象的で、このやり取りに対するアンサーソング的側面もあるように思います。悩む若者を勇気づけてくれそうないい曲でした。

 

6. DEAR LIFE

DEAR LIFE

DEAR LIFE

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前の曲とは打って変わって、一気に明るくなります。

希望に満ちた青春ソングといったような曲で、未来に向かって突き進む中で、いろんなものに出会ってときめいて、何もかもが楽しい!というようなひたすら明るい曲。この曲もショートフィルムのテーマ曲に使われており、曽野舜太くんが主役の作品で使われていました

舜太くんは、仕事中に偶然高校時代の片想い相手の女性と再会し、しかし彼女にはすでに決まった相手がいて、昔を思い出し切なくなる配達員の役を演じていました。他のメンバーと比べると自分の生活の現状に憂いているようなキャラクターではなかったものの、その女性との再会で昔を引きずる自分を嫌悪し、偶然再会した太智くんにそれを話したのをきっかけに、メンバー5人全員の物語が動くことになります。

舜太くんはタイムカプセルを開けたのをきっかけに、自分の気持ちに見切りをつけますが、この曲はそんな舜太くんに向けた応援ソングのようにも思います。新たな自分になるべく踏み出した人に対して、まだまだ人生はこれからなんだ、明るい未来が待ってるよと、励ましてくれる曲なんだなと感じました。


7. Ordinary-最高の退屈-

Ordinary-最高の退屈-

Ordinary-最高の退屈-

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間奏曲その2。短いトラックなのでサンプル音源でもほぼほぼ全部聴けます(笑)

ウッドベースやピアノ等の楽器の音を使った、穏やかながらも軽やかな音楽をバックに、佐野勇斗くん、塩﨑太智くん、曽野舜太くんの3人がワチャワチャしながら出かけていく様子が描かれています。

このトラックの音楽を聴いて私が真っ先に思い出したのは、小さい頃に見ていたアニメの「おジャ魔女どれみ」シリーズの日常系BGM(世代がバレそう…^^; )。だからなのか、「Searchlight-僕らが僕らになる方法-」のような重さは感じられず、本当にただの日常の1コマを切り取った、といったような雰囲気が、やり取りだけでなく音楽からも感じられるのがいいなと思いました。

もちろんこのトラックも、次の曲に繋がっていきます。メンバー5人のうち3人しか出てこなかったということは…?

 

8. We’re Here!!!

We’re Here!!!

We’re Here!!!

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佐野勇斗くん、塩﨑太智くん、曽野舜太くんの3人によるユニット曲です。 

聴いてて思わずスキップしたくなるような可愛い曲で、今回発表された曲の中でいちばんアイドルらしいというか、M!LKらしい曲だな、という印象。前の曲でワチャワチャしながら出かける仕度をして家を飛び出していった3人が、外のキラキラした世界に目を輝かせながら歌う姿が想像できますね。

すごく可愛い曲なんだけれども、歌詞をよくよく読んでみると、このキラキラした世界でバカ騒ぎしようぜ!というような内容で、クリスマスのラブソングのような雰囲気を持っていながら友情ソングのようにも聞こえる*4あたり、面白いなあとも思ったり。

「どさくさに紛れキスしよう」なんて歌詞もあるからラブソングな気もするけど、M!LKですからね…M!LKだったら友情ソングでもこのくらいの歌詞はありえる(え)

そう思うと、この曲はユニット曲ではあるものの、5人全員でも歌ってほしいかも。あれですね、SUPER★DRAGONの「PAYAPAYA」みたいなパティーン…元々ユニット曲として披露されたものだったけど結局全員曲になったやつ…あんな感じの曲になってほしいな、と個人的に思います。

 

9. Don’t think, Jump!

Don’t think, Jump!

Don’t think, Jump!

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ここでアップテンポな曲が登場します。

「考えるな、跳べ!」という意味のタイトルに、疾走感のある明るい曲で、聴いていて自然と気分が高揚してくる音楽ですが、聴く前に想像していたアホっぽさというものはなく、歌詞を見てみるとなかなかメッセージ性が強くて、夢を追いかける若者にはなかなか刺さる曲なのではないかと思います。

この曲は塩﨑太智くんが主役のショートフィルムのテーマ曲でもありましたが、ショートフィルムでの太智くんに対するメッセージとしてもピッタリな曲だなと思いました。

太智くんは俳優を目指して下積みを積んでいる俳優見習いで、ショートフィルムでは映画撮影のスタンドインに駆り出されている場面が映されていました。同じくスタンドインに駆り出されていた女優見習いさんが「こんなことやってて意味あるのかな…」とつまらなそうにぼやく中、太智くんは「これも必要なことだから」と言いますが、おそらく本心は女優見習いさんと同じで、少し迷いがあるような場面も出てきます。

この曲の2サビ終わりの「遠回りしていいじゃない 近道じゃつまらない Don't think, Jump!」という歌詞は、そんな太智くんに向けた励ましの言葉にも思えて、太智くんに共感した人からするとかなり泣ける曲なのではないかな、と思いました。

 

10. Lost and found-am 0:00-

Lost and found-am 0:00-

Lost and found-am 0:00-

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間奏曲その3

これにはメンバーの誰かの台詞などはありませんが、楽器の音だけでなく、電車の音や子どもの笑い声など、様々な音が使われており、短い音楽ながらいろいろなものを感じさせる曲だな、と感じました。

これも次の曲に繋がっていく曲ですが、それと曲のタイトルを考えると、今までにあった楽しい思い出が頭を駆け抜けていくところと、今の哀愁漂う雰囲気を表現しているのかな、とも思えます。考えてみればここまで出てきた曲はほとんど明るい曲だったし、そういったものに思いを馳せながら、これから少し悲しい曲が始まるのだということを、この曲はこのアルバムを聴く人に教えてくれているのかもしれません。

 

11. last moment

last moment

last moment

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前の曲に続いて流れるこの曲は、切なく美しい失恋ソング。そばにいるのが当たり前だと思っていた恋人がいなくなった部屋で、1人寂しく歌っているような場面が思い浮かびます。

青春は明るく楽しい物語ばかりではありません。こんな悲しいことだってあるんだという現実を、色濃く反映した曲のようにも思えました。このアルバムの中では、いちばんどん底にあるときの曲と言えるでしょう。

この曲は山中柔太朗くんが主役のショートフィルムのテーマ曲でもありましたが、他のメンバーのテーマ曲と比較すると、少しこの曲は特殊な印象を受けました。

ショートフィルムでの柔太朗くんは、彼女のヒモとなって生活するフリーター*5。家の中で退屈そうに漫画を読んだりゲームをしたりする生活を送っており、彼女はそんな柔太朗くんに対して「毎日楽しくなさそうで、ずっとこんな柔ちゃんなら一緒にいたくない」と言って、ちょっとした喧嘩になります。*6

ショートフィルムの柔太朗くんは、タイムカプセルを開けたのをきっかけに、自分の人生を変える決意をし、書きかけの履歴書*7を発見した彼女が嬉しそうに柔太朗くんのベッドに入り込み…というハッピーエンドで終わりましたが、テーマ曲はどう見てもバッドエンドな失恋ソング。つまり、彼女の稼ぎを頼りに生活していた柔太朗くんが、あのとき外に出なかったら。前の日に他のメンバーから来ていたLINEでの誘いを無視し、タイムカプセルを開けなかったら。その場合、柔太朗くんを待っていた未来を歌ったのが、このテーマ曲だったのではないかと思います。

テーマ曲に使われた曲は、ショートフィルムの主役を直接的に励ますような曲が多い中、柔太朗くんのこの曲はそういうのとはまた違くて、そういった点で特殊な印象があり、面白い立ち位置の曲だと思いました。

 

12. 嫌い

嫌い

嫌い

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10thシングル「ERA」のType-A収録カップリング曲だった曲です。こちらも「かすかに、君だった。」同様、瑞生くんと琉弥くんの声が入った音源がそのまま使われています。

これは好きな人の前で理想通りに振る舞えず、自分を「嫌い」になってしまう男性の心を歌ったラブソングで、バラード調で穏やかな曲です。「last moment」の後にこの曲を持ってきたのがいいなあと思いました。切ない系恋愛ソングを連続させて流すのが、とてもいい。

元々シングルのカップリング曲として発表された曲ですが、このアルバムでは「last moment」で別れてしまった恋人をますます強く想って、そのあまり自分のことが嫌いになってしまうというストーリーを担っているのでしょうか。それとも、新たな恋人を見つけたものの、過去に自分の不甲斐なさで恋人を失ったことをトラウマとして抱えていて、それもあって自分に自信がなくなっている様を表現しているのでしょうか。

いろいろな解釈ができますが、既存曲ながらここに入れられたことでアルバムが織りなすストーリーを感じることができて、面白いなと思いました。

 

13. ERA

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10thシングルの表題曲だった曲です。こちらも、瑞生くんと琉弥くんの声がそのまま入っています。

もうこのアルバムも終盤になっており、楽しいこと、辛いこと、いろいろなことを乗り越えてこの曲が歌われます。

5年の歴史を刻んできたM!LKの決意を歌った曲として発売されたシングルでしたが、このアルバムに収録することで、新たな5人体制で動き出すM!LKの決意を表現しているようで、「7人7色〜Winding Road〜」の最後で見せてくれた5人の姿を思い出させます。

「報われたいよな 最後笑ってたいよな」「僕らなら新しい時代を作れる」

リリース当時もかなり響いた歌詞でしたが、今聴くとさらに響く言葉ですね。

本当に、今のM!LKには報われてほしいし、大きい存在になってほしい。今の5人なら今度こそ夢を叶えに行ってくれると、私は信じています。

この音源に参加している瑞生くんと琉弥くんも、それぞれの歩み出した道で成功できるといいな、と思わせる曲でした。 

 

14. 君がくれた宝物ならココにある

君がくれた宝物ならココにある

君がくれた宝物ならココにある

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アルバム最後を飾るこの曲は、映画の締めに相応しい壮大な音楽。

アルバムリリース1週間前に「Winding Road」に続いて先行配信もされ、リード曲以外で公式からイチオシされた曲でもあります。*8

公式では「ダイナミックかつ壮大なバラード曲」と表現されていますが、まさにそのとおりで、弦楽器メインで演奏されるこの曲は、とてもパワフル。途中に出てくるピアノの繊細な音と相まって、力強いけど優しい、包み込んでくれるようなものを感じさせる曲でした。

この曲は佐野勇斗くんが主役のショートフィルムのテーマ曲でもあります。

佐野くんは、学生の時からの夢だった美容師になり、夢を叶えたもののなかなか上手く仕事ができない現実に落ち込む若者を演じていました。そんなとき、幼なじみである他のメンバーから学生時代にプレゼントされたハサミを思い出すシーンがあり、曲のタイトルにある「宝物」が目に見える形で登場します。

テーマ曲としてのこの曲は、佐野くんがその宝物を大切にして美容師としてしっかりやっていくことを誓うのに歌った曲と解釈できます。

それと同時に、このアルバムのエンディングとしてのこの曲は、今のM!LKが道を分けたメンバーやファンに対して大きなグループになることを誓う歌と解釈することもでき、新生M!LKの出す最初のCDのトリを飾る曲としても素晴らしいなと思いました。

「今のM!LK」という物語、最後まで楽しませてもらいました。

 

Secret Track. LIGHT UP!

…と、「君がくれた宝物ならココにある」で終わるかと思いきや、CDにはもう1曲、隠し曲が存在しました。

「君がくれた宝物ならココにある」のトラックの最後のほうに収録されており、この曲が終わってから75秒後に流れるものとなっています。

M!LKがギターを演奏しながら自由な雰囲気でわちゃわちゃし、歌っているような曲で、配信リリースイベントでは佐野くんと舜太くんがギターを、柔太朗くんがタンバリンを演奏しながら披露してくれました。

「75秒後」というのは、「7人から5人へ」変わったことを意味しており、歌詞の内容もとても明るく前向きで、私たちファンに対しても夢を与えてくれるような内容で、楽器を扱い出したM!LKのスキルの高さも見せつけられ、好きになる要素しかない曲でした。

改めてM!LKってすごいなと。ライブでは8曲ぐらい連続でほぼ休みなしで歌って踊ったこともあったけど、そんなときだっていつも笑顔を絶やさなくて。それだけでも相当の体力とスキルが必要だと思うのに、楽器まで弾けちゃうんですよ?しかも「努力してるんだ!」感を出さずにサラッとやってのけてしまうのがかっこいい。*9

この曲で締められたアルバムを聴いて、ますますM!LKが大好きになりました。

 

 

 

 

 

 

 

ここまで曲ごとに感想を述べてきましたが、アルバム全体を聴いたゆえに、少し引っかかりだした部分もありました。

ちょっとこれについては賛否両論あるかなとも思うのですが。

今回、既存曲は「かすかに、君だった。」「ERA」「嫌い」の3曲が収録されましたが、この3曲は新体制5人バージョンを録り直さず、卒業した瑞生くんと琉弥くんの2人の声が入った音源をそのまま使っていました。

このことはアルバム発売を発表した時点で言われていたことだったので、聴く前からわかっていたことではあったのですが。アルバム全体を聴いて私が感じたことは、「これ全部5人の音源にしたほうがよかったのでは…?」ということ。

だって新曲のほとんどは「新しい5人体制でも頑張っていくんだ!」というような、前向きな気持ちを歌ったとも取れる曲が多いんですよ?それなのに中途半端に7人の音源も入れてて、良い見方をすれば「過去を大事にしている」と言えても、私はどちらかというと「変に未練がましい」と感じてしまって…

 

たとえば、卒業ライブなどお別れの場も作らずメンバーを脱退させた後だとしたら、また感じ方は変わったかもしれません。

しかしM!LKは1月31日に卒業ライブを開いて、瑞生くんと琉弥くんとはしっかりお別れをしたはずなんです。あのライブの最後には気持ちを入れ替えて、5人で進んでいく姿を見せてくれたはずなんです。

ここまでしたのならもう今は5人のM!LKに集中すべきであり、変に過去の7人を出すのはどうなのかと私は思いました。もう少し毅然とした態度を取ってもいいのではないかと。 

 

公式が変に未練がましいとファンも未練がましくなって前に進めなくなります。新メンバーを入れて新たなスタートを切った当時のM!LKは、ファンのことを気遣ってはいましたがここまで未練がましい姿は見せていなかったじゃないですか。

2ndアルバムに収録した曲も全部7人音源だったし*10。やっぱりずっと前を見ていたM!LKを見たからこそ、ファンも前に進めたんだと思います。

そう思うから、今回のアルバムで見せられた未練がましさには、少し残念に思いました。 

 

 

 

でも作品はすごく良かった。それは本当に思います。 

瑞生くんと琉弥くんが抜けてどうなるかな…と思っていたけども、M!LKは今の5人ならやっていけそうだな、とも思いました。*11

発売日の3月11日には配信リリースイベントもやっていてそれもリアルタイムで見ましたが、M!LKは衰えるどころかますますパワーアップしていて驚かされましたし。

特にの面。山﨑悠稀くんが抜けた後のM!LKは正直不安しかなかったけども、今の5人のM!LKにはそれは全然ありませんでしたね。特に、初期から歌を苦手としていた太智くんの成長が凄まじかった。今回のアルバム収録曲は太智くんのソロパートも多めで気合いが入ったのか、配信で見せた歌も過去一と言っていいほど安定していて、ようやく彼の独特な声がしっかり生かされたと感動もしたし、その面でも今回のアルバムはよかったなと思います。

 

M!LKを推し始めて3年くらいになりますが、M!LKは毎回最高傑作を出すグループだと思っていて、今回のアルバムもそうだったので、本当に飽きさせないグループだなと改めて思いました。

これから5人のM!LKの物語が始まりますが、きっとドームに行けると信じて、アリーナツアーもできると信じて、見守っていきたいなと思います。

そのためにも早くコロナ収束してくれ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2020-03-23/

*2:https://sd-milk.com/news/2364

*3:https://magacol.jp/2020/03/09/219397.html

*4:音で「キミ」と歌っている歌詞は、歌詞カードを見ると「仲間」と表記されており、どちらかというと「恋人」というよりは「仲間」にあてて歌っているようです

*5:と公式では言われているけども、どう見てもニート

*6:余談ですが、この彼女さんどんだけ懐広いんだよ…と見てて思いました。もしかしたら柔太朗くんが仕事して稼ぐようになることを心の奥底では望んでいての発言でもあるかもしれないけど、少なくとも直接的にそういうことは一切言わないんですよね。「やりたいことやらないの?」「友達と会ったりしないの?」とか、言ってたのはそんなことで。彼が充実した人生を送ってさえいればヒモでもなんでもよさそうな言動だったので…彼女さん優しすぎて涙出ました(そこ?)

*7:これもまた余談ですが、この履歴書よく見ると、ツッコミどころ結構あって面白いです(笑)ショートフィルムの時間軸は2020年で全員高校はすでに出ている設定のはずなのに、2020年3月で高校卒業見込と現実の柔太朗くんに合わせて書かれていたり、かと思いきや誕生日は2000年12月23日となっていて実際より1年早くなっていたり…ちょっとブレブレな世界観が見れます(笑)

*8:https://natalie.mu/music/news/369601

*9:もちろん裏でたくさん努力してるでしょうけど。

*10:このときはメンバーが抜けただけでなく新しく入ったから、どうしても収録し直さなければならなかったという事情もあれど

*11:とは言っても結局また新メンバー入れますと言われても、それはそれでいいとは思ってますがね。入れないでしょうけど